2018年1月に3社共同でライセンス団体を設立へ

サムスンが提唱する新HDR規格「HDR10+」にパナソニックと20世紀フォックスが参加

編集部:小野佳希
2017年08月29日
サムスンとAmazon Videoが提唱する新HDR規格「HDR10+」に、パナソニックと20世紀フォックスが参加することを表明した。

新HDR規格「HDR10+」にパナソニックと20世紀フォックスが参加

サムスン、パナソニック、20世紀フォックスの3社は、共同で2018年1月にHDR10+規格のライセンス供与を行うライセンス団体を設立する予定。AV機器メーカーやコンテンツ制作企業、そのほか様々な企業がロイヤルティフリーで同規格を利用できるという。

HDR10+は、従来のHDR10を拡張した新規格(関連ニュース)。「Dynamic Tone Mapping」技術を追加することで、HDR画質をさらに高めた。新たにDynamic Tone Mappingによる“ダイナミック・メタデータ”が組み込まれ、HDR対応テレビにおいては、シーンごとまたはフレームごとに輝度レベルが調整される。これにより高輝度部をより正確に、かつ広い色域でコントラスト豊かに表示でき、製作者の意図に近い映像が再現できるとする。

サムスンの2017年モデルの4Kテレビは、すべてHDR10+をサポートし、2016年モデルの4Kテレビについても、2017年下半期のファームウェアアップデートにてHDR10+に対応する予定。また、Amazon Videoは、HDR10+によるストリーミング映像を提供する最初のサービスになるとされていた。

なお従来のHDR10はもともとパナソニックとソニーがBlu-ray Association(BDA)に提案したもの。パナソニックの楠見 雄規氏は今回のHDR10+への参画について「3社共同で新しいHDRフォーマットを開発することで、多くのメリットをもたらすことを嬉しく思っている。HDRのプレミアムHDRコンテンツの量を加速しながら、様々なテレビでよりすばらしいHDR画質を提供することにより、HDR10 +は迅速にHDRフォーマットになることを期待している」とコメントしている。

20世紀フォックスのDanny Kaye氏は、「HDR10+は次世代ディスプレイの画質を最適化する技術的進歩だ」と評価。「HDR10 +は、ダイナミックなメタデータを提供し、あらゆるシーンを正確に記述し、これまでにない画質を実現する」とし、「フォックス・イノベーション・ラボでパナソニックとサムスンと提携し、HDR10 +という新しいプラットフォームを市場に提供することで、映画館以外でも映画制作者のビジョンをより正確に実現することができる」とメリットを述べている。

なお、間もなくドイツで開幕するIFA2017のサムスンブースおよびパナソニックブースにて、HDR10+についての詳細を展示。こちらの模様は後日追ってレポートする。

また、2018年の年初にアメリカで開催予定のCES2018においては、技術的なデモとライセンスプログラムの詳細を発表する予定だとしている。

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