VRにも活用できる高感度4Kビデオカメラも発表

ソニー、非4KにもHDR拡大。NABの出展内容を公表

編集部:小野佳希
2017年04月24日
ソニーは、現地時間4月24日から米国で開催される国際放送機器展「NAB(National Associations of Broadcasters)2017」での出展内容を公表。「Beyond Definition」をテーマに、4K HDR、IPライブ伝送などに対応した、次世代放送を見据えた新製品を展示し、高画質かつ高効率な映像制作ソリューションを幅広く提案するという。新商品としては超高感度小型業務用4K対応ビデオカメラの新機種『UMC-S3CA』を発表する。

UMC-S3CA

今回のNABでは、これまでの4K HDR映像制作ソリューションに加えてHD画質でのHDR映像制作ソリューションを新たに導入。また、制作にかかる時間を短縮してHDR映像制作を実現するインスタントHDRワークフローも新たに提案するという。同社では「機器やワークフロー、記録フォーマットに至るまで、HDRへの対応を進め、制作環境の移行期にある映像制作者のニーズやアプリケーションに幅広くお応えする」としている。

スポーツ中継などのライブ制作分野では、カメラシステムからサーバー、モニターに至るまで、既発売の4K映像制作機器をアップデートして、HDによるHDR映像制作にも対応させる。

対象となるのは、4Kスーパースローモーションカメラシステム『HDC-4800』『BPU-4800』、4Kマルチパーパスカメラ『HDC-P43』、マルチポートAVストレージユニット『PWS-4500』、有機ELマスターモニター『BVM-E171』。順次今夏までにアップデート対応を予定している。

HDR関連ではさらに、HDR映像制作の時間短縮を実現するというソリューション「インスタント HDRワークフロー」も展示。XDCAMメモリーカムコーダー『PXW-Z150』と『PXW-FS5』を7月にソフトウェアアップデート(無償)することにより、新たにHybrid Log-Gamma(HLG)収録に対応させる。これにより、撮影後のカラーグレーディングなどの編集作業に時間をかけず、手軽にHDR対応テレビやモニターでHDRコンテンツを楽しるとしている。

映画・CM・ドラマなどの制作分野においては、高い階調性をもつ16bitシーンリニアデータを効率的なデータサイズで制作、運用できるソリューションとして、ソニー独自開発の記録フォーマットX-OCN(eXtended tonal range Original Camera Negative)を導入し、CineAlta 4Kカメラ『PMW-F55』での運用を提案。同ワークフローの効率化を一層サポートする周辺機器として、AXSメモリーカードリーダー『AXS-AR1』や有機ELビューファインダー『DVF-EL200』を発表する。

そのほか新商品としては、昨年発売した超高感度小型業務用4K対応ビデオカメラ『UMC-S3C』に、新たに複数台カメラの同時運用や外部同期を可能とする機能を加えた新機種『UMC-S3CA』を発売。

同製品は多地点からの同時撮影やライブ制作用システム等への組み込みも容易で、VR映像制作にも活用でき、多目的の用途で活用できるという。ブースでは同製品で撮影したVRコンテンツやマルチアングルの撮影実例も展示する。

そのほか、IPを活用して、制作システム全体の運用効率化と高付加価値の映像制作を実現するソリューション “IP Live Production System”の各機器も展示。カムコーダーと連携をするクラウドサービス“XDCAM Air”、ゴールライン判定やマルチカメラ映像を収録しコーチングなどに使用できる“HAWK-EYE”などクラウドを活用するソリューションやメディア変換サービスの展示も行う。

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