マークレビンソンなどハーマン製品も展示

<CES>サムスン、液晶テレビ「QLED」をプッシュ。完全ワイヤレスイヤホンなどGALAXY周辺機器も多数

折原一也
2017年01月09日
サムスンはラスベガス・コンベンションセンターのセントラルホールに今年も広大なブースを展開。同社の液晶テレビ「QLED」を大々的に展開した。

サムスンブースは、徹底して液晶テレビの新ラインナップ「QLED」推しだ

QLEDの高画質を「Q Picture」としてアピールしていた

同社のプレミアムクラス液晶テレビは昨年まで「SUHD TV」と呼称されていたが、今年発表されたモデルから新たにQLEDと名づけられ、“The Next Innovation in TV”として様々なメリットをアピールしている。

QLEDの“Q”は「Quantum Dot」(量子ドット)の頭文字。量子ドット技術は、2015年ごろから登場した液晶テレビにおける光の波長を変換する技術。液晶テレビではサムスンをはじめ韓国・中国メーカーが広く採用している。この技術の名称を自社テレビの高画質を象徴するブランド名に組み入れたところに、LEDバックライト搭載液晶テレビを「LED TV」と呼称して成功したサムスンが、再び同様の成功を狙っていることがうかがえる。

QLEDテレビは量子ドット技術を採用することが特徴だが、これはサムスンだけの技術ではない

ブースのテレビコーナーのそこかしこで、QLEDの色再現性・視野角・コントラストなど多方面における優位性がアピールされていた。特に色再現性についてはDCI比100%、輝度については1500〜2000nitというスペックを掲げている。ブースで画質を見た限りでは、その数値ほどHDRのピークは感じ取れなかったが、それは視聴環境や現時点での完成度によるものなのかもしれない。

広色域の再現性をライブでデモ。DCI 100%をうたう実力は十分に感じられた

HDRにおけるピーク輝度のデモの様子

さてサムスンのブースでは、テレビの展示はこのQLEDに終始していて、有機ELテレビの展示は一切なかった。LGや日系メーカーはもちろん、LG電子のパネルの供給を受けた中国メーカーですら有機ELテレビを展示していたことを考えると、有機ELパネルの生産から一度撤退しており、ライバルのLGからパネルを購入するわけにもいかないサムスンの微妙な立場が伝わってくる。

サムスンが以前から出展している98型8Kテレビ

カーブド液晶テレビも出展されていた

スマートテレビ系の機能については、リニューアルされた同社の映像配信「TV Plus」が主にアピールされていた。4K HDR映像配信も行われ、配信タイトルはサービス全体で40,000タイトル以上だという。

サムスンによる映像配信「TV Plus」のデモ

オーディオ関連の展示で中心に据えられたのは、ワイヤレススピーカーだ。「Spotify」「TIDAL」をはじめ10種類の音楽配信に対応、32bitプロセッシングによる高音質再生を特徴としたWi-Fiスピーカーなどが展示されていた。

オーディオ関連ではワイヤレススピーカーの展示が目立った

視聴可能なスペースではサウンドバーもデモ

さらに昨年11月の買収によりサムスンの傘下となったハーマングループの各ブランドの製品も展示。JBL、AKG、harman kardon、REVEL、マークレビンソンなどの各モデルが出展されていた。このあたりからは、今後は同社が改めてオーディオに力を入れていくという意欲が感じられた。

マークレビンソンをはじめ、ハーマングループの各ブランドのアンプ、スピーカー等を展示

スマートフォン「GALAXY」関連のコーナーも展開。ただし、爆発報道の影響もあってか面積は例年より狭く、スマートフォン本体より周辺機器の方に力が入っているように見えた。

スマートウオッチ「Gear S3」シリーズ

ただ、周辺機器も含めた製品ラインナップの多さは圧巻。スマートウォッチ「Gear S3」をはじめ、VRゴーグル「GearVR」からVR用カメラ「GALAXY Ecosystem」、ノイズキャンセル対応ワイヤレスイヤホン、左右完全ワイヤレスイヤホンまでが一堂に会していた。

ワイヤレス/ノイズキャンセル対応イヤホン「Level U Pro ANC」

左右完全ワイヤレスイヤホン「Gear IconX」


「Gear IconX」は既存の他社製品と同じく充電ケースが付属する方式

「Gear VR」をはじめ周辺機器に展示に力を入れていた

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