長寿命性能に自信

<IFA>サムスン、プレスカンファレンスでテレビ向け量子ドット技術の優位性を強調

山本 敦
2016年09月02日
サムスン電子はIFA2016のプレイベント期間にあたる9月1日にプレスカンファレンスを開催し、4K/HDRテレビや、これに付随する高品位なオーディオ・ビジュアルエンターテインメントを創出するための事業計画を発表した。


テレビの画質を決定づける量子ドット技術の優位性をアピールした
カンファレンスの内容は主に欧州向けのアナウンスが中心となっているが、そこにはサムスンの世界展開における戦略の骨子となっている部分も見え隠れする。本稿ではオーディオ・ビジュアルに関連する取り組みを抜粋しながら紹介する。

サムスン電子ヨーロッパのビジュアル・ディスプレイ部門バイスプレジデント、Michael Zoeller氏は「テレビを次世代の革命へと導く技術が量子ドット技術である」としながら、SUHDシリーズの4Kテレビの画質をブラッシュアップしてきたことを強くアピールする。

サムスンのプレスカンファレンスに登壇したMichael Zoeller氏

量子ドット技術についてはサムスンが長らく、同社のプレミアムクラスのテレビに採用してきた実績のあるディスプレイ技術だが、年初に開催されたCESでもその特徴を活かした、明るく色彩感の豊かな4K/HDRテレビを発表。ヨーロッパ向けにもトータルで19の機種を展開しているとした。ラインナップの最上位にはKS9800シリーズが鎮座する。

Zoeller氏は量子化ドット技術を採用するテレビの長寿命性能についてもユーザーに保証するため、同社として今後2016年以降に発売する量子ドット技術を採用するテレビ製品に、10年間の焼き付きによる画質劣化に対する長期保証を付けるという戦略を発表。「購入後も長く、SUHDテレビのプレミアムな画質を楽しんでいただくための施策」であるとして、これを強く打ち出した。

2016年度以降に発売される量子ドット技術採用のサムスン製テレビには10年間の焼き付き保証が適用される

テレビ製品については基礎設計や技術開発は本拠地である韓国で行っているものだが、特にプロダクトデザインについては「Made In Europe」であるということを強調していた。実際にデザインセンターはイギリスのロンドンにあり、ドイツやポーランドの拠点とも連携しながら注力する商品に革新的なデザインを採用してきた。

サムスンのブースにはSUHDシリーズの量子ドット技術を採用する液晶テレビが多く並び、その画質を前面に紹介している。今年は量子ドット技術による高画質表示の特徴をPC用やゲーム用のモニターにも広げていく。

サムスンブース内のテレビ製品の展示

スマートテレビのコンテンツパートナーの拡大についても、サムスンが特に力を入れてい推進している事業だ。4K/HDRについては素速い対応が必要であるとして、AmazonやNetflixへの対応をいち早く実現した。またサムスン独自のコンテンツ配信プラットフォームである「TV PLUS」の充実にも引き続き力を注ぐ。

コンテンツプロバイダーとのパートナーシップも積極的に築き上げていく

サウンド関連の発表内容としては、ホームシアターシステムの新製品「K950」を発表。ドルビーアトモスによるオブジェクトオーディオ再生に対応したことから、本体には15個のビルトインスピーカーを配置して臨場感あふれるサウンドを再現する。会場では昨年のIFAで発表したUHD BDプレーヤーとの組み合わせによるシアター提案にもスポットが当たっていた。

ドルビーアトモス対応のホームシアターシステム

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