VR以外も注目展示多数

<3D&VR展>4K裸眼3D/DTS Headphone:Xで怪談/3Dプリンターで作ったスピーカーも

編集部:小野佳希
2016年06月23日
3DやVRに関連する展示が集まる「3D&バーチャルリアリティ展」が6月22日から開幕した。BtoB向けで一般消費者は入場できないイベントだが、VRヘッドセット端末の新製品などコンシューマーにも関係する展示も多数見られた。本稿では4Kディスプレイでの裸眼3DやDTS Headphone:X、3Dプリンターで作成したスピーカーなどの展示をレポートする。


■裸眼3Dや3Dホログラムのデモ

別項でVR関連の展示についてレポートしている通り、本イベントはVRや3Dなどに関する企業が一同に介する展示会。VR以外では、裸眼3Dや3Dプリンターなどの展示が目立った。

レッツコーポレーションは、50インチの4Kディスプレイを用いた裸眼3Dをデモ。ソニーの3Dハンディカムで撮影した来場者を撮影してのリアルタイム上映デモも展開するなどしていた。

レンチキュラー式による50インチの4Kグラスレス3Dモニター

ケー・シー・シー商会は、Realfiction社の3Dホログラムディスプレイ「Dreamoc(ドリモック)」を展示。上部から投映した映像をハーフミラーで空中に表示させるという製品で、海外ではベストバイが店頭でアルテックランシングのBluetoothスピーカー展示のために活用するなどしているのだという。

Dreamoc

会場では実物のコップの周囲に様々な映像を表示するデモを展開。実は映像自体は3D CGなどではない2Dのものなのだが、「空中に表示させると、実物のコップがあることも手伝って3Dのような奥行きが感じられる」(同社スタッフ)と、興味深いデモだった。

■3Dプリンターで作ったスピーカーなど“音モノ”展示も

DTSも出展し、立体音響「DTS Headphone:X」をデモ。「ガールズ&パンツァー」のデモコンテンツを試せるようにしているほか、DTS Headphone:Xのリアルタイム処理を体験できるシアタルームも展開している。

ガールズアンドパンツァー劇場版のBDはDTS Headphone:Xでも音声を収録している

シアタールームでのデモは、別室にいる女性が怪談を効果音とともに読み上げ、その音声をリアルタイムで処理して来場者に体験させるというもの。エアコンで程よく冷えた真っ暗な空間で、女性の叫び声や様々な効果音が自分の周囲から聞こえてくるサラウンド感を体験できる。

DTS Headphone:Xのデモシアタールームも展開

リコーのブースでは、同社製3Dプリンターのデモの一環として、3Dプリンターで作成したスピーカーも展示。筐体の内側に1,500個あまりの突起が並んだ吸音構造体を設けることで定在波対策をほこどして音質向上を狙ったというもの。内部の突起はすべて少しずつ形が異なっており、「こういったことはまさに3Dプリンターないとできないこと」(同社スタッフ)と、3Dプリンターの利点をアピールしていた。

3Dプリンターのデモであるため完全な試作品で型番などもつけられていない

筐体内側に無数の細かい突起を形成

またStratasysのブースでは、同社の3Dプリンターを導入しているNormal社のイヤホンを展示。モバイルアプリでユーザーの耳型をスキャンし、3Dプリンターを使って最短48時間でカスタムメイドのイヤホンを提供可能であることを紹介していた。

ユーザーごとの耳にぴったりフィットするカスタムメイドのイヤホンを3Dプリンターで作成

そのほか、カシオは特殊な紙などを用いることで凹凸のあるカラープリントが可能な“2.5次元プリンター”を参考展示。熱を加えることで発表する特殊な用紙を用いて微妙な凹凸までも表現可能だとのことで、製品マニュアルや飲食店のメニュー、製品パッケージなどに活用できるとしている。

大河原邦男デザインによるロボットを出力した3Dプリンターのデモも

ミニカーの「トミカ」を3Dプリンターで作った参考展示品。このクルマのデザインも大河原邦男だ


写真奥側のトレイに特殊な用紙をセットして画面の案内にしたがってプリントする

製品試作時のテクスチャーの質感確認などでも活用できると説明


攻殻機動隊のタチコマを1/2サイズで実現させる「多脚ロボットプロジェクト」の展示。タチコマの機体の一部が3Dプリンターで作られている

3Dスキャンのデモ用にターミネーターの「T2」もスタンバイ。金属のように反射する素材でもしっかりとスキャンできることをアピールするために用意したとのことだった

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