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'20年までに2,531億円規模へ成長見込み

'15年のVOD市場推計は前年比27.9%増。SVODが66.8%を占める

公開日 2016/02/02 17:29 編集部:杉浦 みな子
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映像エンタテイメント関連に特化したマーケティングデータ分析・レポート提供を行っているGEM Partners(株)は、2015年の動画配信(VOD)市場規模と、2020年までの市場規模推移の予測値を発表した。


同社は、定額動画配信(SVOD)、レンタル型動画配信(TVOD)、動画配信販売(EST)の3ジャンルに分けた市場の推計結果を公開している。これによると、2015年の動画配信市場規模は前年比27.9%増、2020年には2015年の1.6倍の2,531億円になると予想している。

なお、本推計は同社が行ったアンケート調査および(社)デジタルコンテンツ協会「デジタルコンテンツ白書」、公的統計、動画配信サービス事業者の公開情報を用いて分析を行ったもの。

本推計においては、「消費者がSVOD/TVOD/ESTに関わらず、動画配信サービス事業者に支払った金額の総額」を動画配信の市場規模と定義しており、広告主が動画配信サービス事業者に支払う広告費は含んでいない。コンテンツとしては、映画、ドラマ、アニメに加え、ミュージックビデオ、アダルトなど全ての映像コンテンツを含む。詳細は以下の通り。

【1】2015年の動画配信市場の市場規模推計

消費者調査結果を元に推計した2015年の動画配信の市場規模は、上述の通り前年比27.9%増になることが見込まれるという。(社)デジタルコンテンツ協会が発表した2014年の市場規模1,255億円を元に試算すると、2015年の市場規模は1,605億円になる。契約形態別のシェアは、 定額動画配信(SVOD)が66.8%、 レンタル型動画配信(TVOD)が18.3%、 動画配信販売(EST)が14.9%と推計された。

【2】動画配信市場の市場規模将来予測

同社では、消費者調査結果と日本および米国の過去の動画配信の普及実績を踏まえて、 2020年までの動画配信市場の規模を試算。すると、2020年には2015年の1.6倍の2,531億円規模への成長が見込まれるという。

DVD・ブルーレイのセルおよびレンタル市場が、 2015年以降も過去4年間と同じ割合で減少していくと仮定した場合、 動画配信とDVD・ブルーレイ(セル・レンタルを含む)の合計市場規模に対する動画配信市場のシェアは、 2020年の時点で41.0%まで拡大すると予想。以前に(社)デジタルコンテンツ協会が発表した値では、 2014年の時点での動画配信市場のシェアは21.3%であった。これをベースにして、2020年にかけて動画配信のシェアはほぼ倍増するという推計結果になった。

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