「Mr.ブルーレイ」パナソニック小塚氏に直撃

次世代BD「ULTRA HD BLU-RAY」規格の詳細をキーマンに聞く。4K/HDRで“究極高画質”へ

折原一也

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2015年01月08日
2015 International CESにおいて、パナソニックが世界初の次世代ブルーレイ「ULTRA HD BLU-RAY」対応プレーヤーの開発品を参考出展している。

次世代BDの検討が進められているという情報は前々から掴んでいたものの、公式には初めて、「4K/60p/10bit」といった4K映像を収録する映像フォーマットと、「HDR」(High Dynamic Range)と呼ばれる映像の輝度方向の拡張、BT.2020の色空間の採用、同じく国内の4K放送でも採用されているHEVCコーデックの採用、最大100Mbpsのビットレートといった仕様が明らかにされた。

次世代BD「ULTRA HD BLU-RAY」の規格化に向けて、水面下でどのような開発・検証が行われてきたのか。そして、今後どのようなスケジュールで進んでいくのか。

長年、BDの規格化団体であるBDA(Blu-ray Disc Association)でBDの規格策定やBlu-ray 3Dの規格化に携わり、今回のULTRA HD BLU-RAYにおいても、ハリウッドの映画スタジオなどと交渉しながら規格作りを行っている、パナソニック(株)AVCネットワーク社 技術本部 理事の小塚雅之氏に、本規格の現状、そして今後の展望を訊いた。

2013年秋から本格的に規格策定に着手した

一般消費者にとっては突然の情報公開になった感がある、今回の「ULTRA HD BLU-RAY」だが、その具体的な検討は約2年半前にまでさかのぼる。

パナソニックの「ULTRA HD BLU-RAY」対応プレーヤー試作機

「BDAとして3Dの規格化を終えた後、いまから2年半程前から4KのBDを作ることを検討し始めていたのですが、本格的に次世代BDを作ろうと話を始めたのは一昨年のIFAの後、2013年の9月頃のことです。当時は映画スタジオ側が積極的だったのに対して、我々メーカー側は、それぞれの会社の状況もあり、若干消極的でした。ただスタジオ側の、光ディスクのビジネスを今後も長続きさせたいという意向などもありまして、具体的な検討が始まりました」(小塚氏、以下同)。

パナソニック(株)AVCネットワーク社 技術本部 理事の小塚雅之氏

今回、パナソニックから発表されたのは、ULTRA HD BLU-RAYの画質面での進化、つまり4K&HDR映像を収録する再生用ディスクの仕様だ。次世代BDではマネージド・コピー、いわゆるBDリッピングが実現するという話も一部にあったが、現段階では未確定。ただし、BDAで議論が行われていることは事実なので、後で触れる。

「4Kだけではビジネスにならない」

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