ソニー、MDR-1Rを小型・軽量化したヘッドホン「MDR-10R」

■ノイズキャンセリングモデル「MDR-10RNC」

MDR-10Rのノイズキャンセリング機能搭載モデルで、デジタルデュアルノイズセンサーテクノロジーを搭載。ヘッドホンの外側と内側に配置した2つのセンサー（マイク）で集音した騒音と、プレーヤーの音楽信号を全てデジタル化して処理するDNC（デジタルノイズキャンセリング）ソフトウェアエンジンを採用する。

このノイズキャンセリング機能は、フィードフォワード／フィードバックの2方式を統合し、騒音を打ち消す逆位相の音を高精度に生成することが特徴。フィードバック方式は、ヘッドホン内部に配置された検出マイクが耳元に近い位置で集音した騒音信号を解析し、鼓膜位置での騒音のキャンセル信号を生成。フィードフォワード方式は、ヘッドホン外部に設置されたマイクが集音した騒音信号を解析して、騒音が鼓膜に到達した際の音を推測、推測結果からキャンセル信号を生成する。これらの処理により、約99.4%のノイズキャンセリング性能を実現したという。

AIノイズキャンセリング機能も搭載。周囲の騒音の分析を反映した最適なノイズキャンセリングモードを、ボタンひとつで選択することができる。

本機のドライバーについては、HDドライバーユニットではないものを搭載。アンプには同社のフルデジタルアンプ「S-Master」を採用。音声信号をヘッドホン出力の直前でデジタル処理することで、忠実度の高い再生を可能としている。デジタルイコライザーも搭載し、再生音質へのノイズキャンセリングの影響を抑えている。

単四電池1本で駆動し、連続再生時間は約20時間。ケーブルは着脱可能で標準ケーブル（1.5m）とマイク付きリモコン・ケーブル（1.2m）が付属する。質量は約205g。

■折りたたみ機構を採用したオンイヤー型「MDR-10RC」

MDR-10RCはMDR-10Rシリーズのオンイヤー（耳のせ）型モデル。折りたたみ機構を採用し、ヘッドバンド部分を折りたたんでコンパクトに収納することが可能。持ち運びやすさを追求している。ブラック、レッド、ホワイトの3色のカラーバリエーションを用意する。

サイズはより小型ながら、ドライバーにはMDR-10Rと同様に径40mmのHDドライバーユニットを搭載し、再生周波数帯域５Hz〜40kHzを実現。ハイレゾ音源の再生まで視野にいれている。MDR-1RやMDR-10Rのシリーズ各モデルで採用された、低域の過渡特性を改善するビートレスポンスコントロールも搭載する。

ケーブル着脱は着脱可能で、マイク付きリモコン・ケーブル（1.2m）を同梱する。質量は約165g。