HOME > ニュース > 【ヘッドホン祭】MONSTER/SHUREなど注目機続々/NuForce新ヘッドホンアンプ/光城精工から金属削り出しポタアン

10月27〜28日の2日間開催

【ヘッドホン祭】MONSTER/SHUREなど注目機続々/NuForce新ヘッドホンアンプ/光城精工から金属削り出しポタアン

公開日 2012/10/27 12:38 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
フジヤエービック主催のヘッドホン総合イベント「秋のヘッドホン祭2012」が、本日から明日まで、東京・青山の「スタジアムプレイス青山」で開催されている。本項では、8階ホールAの完実電気関連ブランドゾーンの模様をお伝えする。

■MONSTER

MONSTERは、先日発表された「DIAMOND TEARS」のブラックモデル(関連ニュース)を展示。ホワイトモデルに続く、2色目のカラバリモデルとなる。 価格はオープンだが29,800円前後での販売が予想される。ハウジングが多面体カットされているため、単純なブラックでは無く、モデル名と同様、ダイヤモンドのように輝くのがポイントとなっている。そのほかMONSTERでは、発売が遅れていた「INSPIRATION」のパッシブタイプを、来週から販売することもアナウンスしていた。

「INSPIRATION」のパッシブタイプ

「DIAMOND TEARS」のブラックモデル

■beats

beatsでは、特に今回登場の新製品は出展されていないが、原稿の主要ラインナップをすべて聴くことができる。比較的新しいモデルとして「mixr」と「wireless」をメインに展示していた。海外ですでに発表されている「executive」は、サンプル品が間に合わなかったということで、今回は展示されていない。

beatsは「mixr」と「wireless」をメインに展示

■STAX

スタックスがメインで展示しているのは、カナル型のイヤースピーカー「SRS-002」(関連ニュース)だ。11月から販売を開始するが、すでに大きな反響を得ているという。

スタックスのカナル型のイヤースピーカー「SRS-002」

イヤホン部「SR-002」とヘッドホンアンプ「SRM-002」のセットモデル。イヤホン部のSR-002は、同社が「イン・ザ・イヤースピーカー・システム」と呼ぶ、プッシュプル静電型を採用したカナル型イヤホン。ヘッドホンアンプ部「SRM-002」は電源部を改良し、消費電力をアルカリ乾電池使用時で0.75Wに抑えた。

エティモティック・リサーチの現行製品も並んでいた

■EAR

EARは、192kHz/24ビットに対応した単体DAC「EAR 192 Dacute」を展示。DACチップにはWolfsonの「WM8741」を採用。最大出力が5Vで、ボリュームコントロールも付いているので、多くのパワーアンプを直接駆動することができる。価格は798,000円で、販売開始時期は未定。

EARの単体DAC「EAR 192 Dacute」(写真下)

またEARでは、高級ヘッドホンアンプ「HP4」も展示。価格は689,000円のロングセラーモデルだ。ClearAudioのターンテーブルからEARのフォノイコライザーを通し、HP4でゼンハイザーのHD800を駆動するというデモが行われている。

EAR「HP4」

■ラトックシステム

ラトックシステムがイチ押しで展示しているのは、11月に発売するDSD対応USB-DAC「RAL-DSDHA1」だ。価格が72,000円と比較的手頃ながら、DoPによるDSD音源のネイティブ再生に対応した。DSF、DSDIFFファイルに両対応している。ただし5.6MHzのDSDには非対応。

るDSD対応USB-DAC「RAL-DSDHA1」

ヘッドホンアンプ部も強化。電源を12Vにすることなどで駆動力を高め、さらにヘッドホン出力にLEVELセレクター(High/Low)を搭載。600Ωのハイインピーダンスの大型オーバーヘッドホンから高能率のイヤホンまで幅広く対応できる。今回のデモでも、ベイヤーダイナミックのハイインピーダンスヘッドホンが用いられ、そのドライブ能力の高さをアピールしていた。

本機はライン出力も備えており、ボリュームが動作する可変出力対応。なおヘッドホン出力が優先される仕様で、オーディオ機器を接続したままでも、ヘッドホンをつなげばヘッドホンで音楽を手軽に楽しむことができる。

そのほか同社では、実売1万円程度と手頃なUSB-DAC搭載ヘッドホンアンプ「REX-A1648HA1」も出展。44.1kHz/16ビットまでの対応でハイレゾ音源の再生は行えないが、価格の安さを武器に、入門層にアピールしたいという。

USB-DAC搭載ヘッドホンアンプ「REX-A1648HA1」

■SHURE

SHUREのブースでは、未発表モデルの披露は無いが、イヤホン「SEシリーズ」やヘッドホン「SRHシリーズ」、それぞれ主要モデルをすべて展示し、音の比較を楽しむことができる。また、ツイッター上で展開しているSE215 Special Editionの色当てキャンペーンも締切間近ということで、キャンペーンを告知する大きなパネルも目を引く。

SRH1840

SHURE製ヘッドホンがズラリと並ぶ


イヤホンももちろん展示。写真はSE535 Special Edition
■ポーカロ・ライン

ポーカロ・ラインは、ROTELのDAC「RDD-06」をメインに展示。4系統のデジタル入力を備え、USBやS/PDIFは192kHzまで対応。さらにUSBメモリーやiPhone/iPod入力、Bluetoothにも対応した多機能モデルだ。なお、本機と同じサイズのアンプも今後発売予定とのこと。販売開始されたら、デザインが揃ったコンパクトなオーディオシステムを組むことが可能になりそうだ。

ROTELのDAC「RDD-06」

そのほか同社ブースでは、μSHARのポータブルヘッドホンアンプも出展。μSHARブランドでは、今回は間に合わなかったが、192kHz/24ビットに対応したUSB-DACとクラスAのヘッドホンアンプを搭載したモデルを準備中とのこと。DACをTIからWolfsonに変更したりなど、かなり中身がこれまでと異なっているという。

μSHARのポータブルヘッドホンアンプも出展

■光城精工

光城精工は、金属削り出し筐体のポータブルヘッドホンアンプ「KM01」を参考出展して注目を集めていた。素材はアルミと真鍮の2種類が用意されている。注目すべきはその重さで、アルミ製は100g程度だが、真鍮製は350g程度あり、手に持つとズシリと重い。音質もアルミと真鍮でかなり傾向が異なるという。価格は現在算定中途のことだが、6万円以下にはしたいと担当者が語っていた。

金属削り出し筐体のポータブルヘッドホンアンプ「KM01」

アルミと真鍮の2種類を用意する

■ADL

ADLは、リケーブル3機種をメインに出展。MMCXコネクタの「iHP-35M」、ミニXLR-Fコネクタの「iHP-35X」、ステレオミニ-ステレオミニの「iHP-35」の3種類で、11月中旬に発売予定。いずれも銀メッキのOCC素材を採用し、メイン導体はフルテックの超低音&特殊電磁界処理「αプロセス」を施しているという。ケーブル超は1.3mと3.0mをそれぞれ用意する。

ADLのリケーブル3機種

■オルトフォン

オルトフォンは、先週のポタフェスでも披露していたポータブルヘッドホンアンプ「MHd-Q7」をメインに展示している。3時間の充電で最大18時間の連続再生が可能。周波数特性が15Hz〜100KHz+0-3dB、ゲインが6dB。最大出力は33Ω時に両ch駆動55mW、片ch駆動で70mW。近々、38,000円前後での発売を予定しているという。

オルトフォンはイヤホンも出展

オルトフォンのポータブルヘッドホンアンプ「MHd-Q7」

■NuForce

NuForceで注目なのは、12月発売予定のプリアンプ兼ヘッドホンアンプ「HAP-100」だ。シングルエンドのA級動作ヘッドホンアンプで、価格は6〜7万円程度を予定する。

12月発売予定のプリアンプ兼ヘッドホンアンプ「HAP-100」

5dBゲインを可能にするノンNFB出力仕様。高品位なリレーやトロイダルトランス採用の電源部、大容量コンデンサーなどを搭載。S/N比は100dB以上で、全高調波歪率は0.002%。入力端子はステレオRCA 4系統のみで、デジタル入力は装備しない。RCAステレオ出力端子も1系統装備し、出力は7.8V rmsのため、パワーアンプを楽々と駆動できる。

■Burmester

BurmesterのUSB-DAC「Burmester 113」も展示されていた。451,500円(税込)という高級機で、すべてのデジタルオーディオ入力を最大192kHz/24ビットにアップサンプリングする。またBluetoothも備え、SBCだけでなくapt-Xコーデックもサポートする。

BurmesterのUSB-DAC「Burmester 113」

デジタル入力はUSBのほか、同軸と光も各1端子ずつ装備。光は最大92kHz/24ビット、同軸は最大192kHz/24ビットの入力に対応している。そのほか出力位相の反転機能も備えている。



ACOUSTIC REVIVEは単線リケーブルを展示していた

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE