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台湾の“DUNU”製品が国内初展開

【ヘッドホン祭】ワイズテック、G&BLの黒檀ヘッドホン「Ebony80」/FOCALのスタイリッシュなオーディオシステム“BIRD”

公開日 2012/10/28 10:00 ファイル・ウェブ編集部
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フジヤエービック主催のヘッドホン総合イベント「秋のヘッドホン祭2012」が、東京・青山の「スタジアムプレイス青山」で開催されている。本記事では、ワイズテック/ロッキーインターナショナル/SOUND EARTH/ハーマンインターナショナル/JVCケンウッド/Venetor Soundの展示の模様をレポートする。

■ワイズテック

ワイズテックは、12月上旬発売予定となる“G&BL”の新ヘッドホン「Ebony80」を公開している。ハウジングに黒檀(Ebony)を仕様した点がポイントで、黒檀の共鳴効果を利用することで耳につく鋭角な音を吸収する効果があるという。

Ebony80

イヤーパッドも装着性を追求

内部には50mm口径のムービングコイルダイナミックドライバーを搭載。マグネットにはネオジウムを採用している。感度は107dB±3dB(1kHz時、1mW以下)で、周波数特性は20Hz〜20kHz。インピーダンスは32Ωとなる。定格入力電力は30mW。ケーブルは着脱可能で、製品には1.2mのTPEケーブルが付属する。プラグ形状は金メッキ製3.5mmステレオミニ。市場想定価格は19,800円前後となる。

ブース内にはそのほかにもヘッドホン製品などずらり


■ロッキーインターナショナル

ロッキーインターナショナルは、同社が展開する“FOCAL”ブランドの新製品を初公開。11月中旬より順次発売を予定している。

“Bird series”は、サテライトスピーカー、レシーバー部、ドック接続用トランスミッター、USB接続用トランスミッターをラインナップするワイヤレスオーディオシステム。ワイヤレス通信技術は、BluetoothとKleer規格に対応している。

Birdシリーズの使用イメージ

レシーバー部には、バスレフタイプのウーファーを搭載している。音声入力にはRCA×2/3.5mmステレオミニ×1/光デジタル×1/同軸デジタル×1を装備。さらに上述の通りBluetooth機能とKleer規格に両対応しており、それぞれの対応デバイスからワイヤレスで楽曲の伝送が行える。本体背面に備えるノブでBASSボリュームの調整もできる。

サテライトスピーカー「LITTLE BIRD」

レシーバー部


レシーバー部の背面端子部

こちらはレシーバー部のブラックモデル。底面にウーファースピーカーを備える
価格は、サテライトスピーカー「LITTLE BIRD」が21,000円(税込・1台)。なお、レシーバー部と組み合わせた2.1chシステムとして、168,000円(税込)でセット販売もする。なお、レシーバー部は単体販売しない。

iPodドック接続用トランスミッター「iTransmitter」とUSB接続用トランスミッター「USB-Transmitter」は、どちらも18,900円(税込)で販売する。いずれもKleer規格に準拠しており、ドック接続したiPhone/iPodやUSB接続したPC内にある音源ファイルを、ワイヤレスでレシーバー部に伝送できる。

iPodドック接続用トランスミッターiTransmitter

「XS BOOK」は、流線形のフォルムが特徴的な2ウェイ・バスレフ型の2chアクティブスピーカー。入力端子はアナログRCAのみで、RCA×1(HIGH LEVEL INPUT)とステレオミニ×1(LOW LEVEL INPUT)を備える。音圧が96dB、低域下限再生能力が44Hz(-3dB)という仕様で、2chでも充実した低域再生を行えるよう配慮した。価格は75,600円(税込)。

XS BOOK

XS BOOKの背面端子部

“DOME series”は、ドーム型の筐体が特徴的なマルチチャンネルスピーカーシステム。スピーカーとサブウーファーはそれぞれ別売となり、価格はスピーカー「DOME」が52,500円(税込・1台)/105,000円(税込・ペア)で、サブウーファー「DOME Subwoofer」が105,000円(税込)。会場では2.1chの展示を行っているが、「DOME」を足して5.1chシステムを構成することもできる。さらに、DOME用のスピーカースタンド「DOME STAND」も52,500円(税込・ペア)で販売する。

DOMEシリーズ

DOME


DOME Subwoofer

DOME Subwooferの底面


ポタフェスで公開されていた「Spirit One」のホワイトモデルも展示
■SOUND EARTH

SOUND EARTHは、同社が取り扱う台湾の“DUNU”ブランドのイヤホンを展示している。11月から3モデルの発売を開始する予定で、同ブランドが国内展開するのはこれが初めてとなる。二次元キャラクターをフィーチャーした日本仕様のパッケージで製品を展開する。

日本向け仕様のパッケージ

「DN-17」は、ダイナミック式ネオジウム・レアアースマグネットを採用した口径9mmのドライバーを搭載するモデル。ハウジング部にはCNCメタル素材を使用し、高耐久性と高精度成型による高音質化を狙っている。日本向けモデルとして、ボーカルや高域に被らないように低音域増幅のためのチューニングを特別に施したという。

DN-17

感度は105dB±2dBで、インピーダンスは16Ω、周波数特性は10Hz〜20kHz。イヤーピースは3サイズのシリコンチップのほかにソフトタイプも用意する。ケーブルは約1.2mの高純度シルバーケーブルが付属しており、プラグ形状は金メッキ性の3.5mmステレオミニを採用している。質量は20g。価格は9,980円(税込)。

「DN-13」は、6mm口径のシングルバランスドアーマチュアドライバーを搭載するモデル。ハウジングにはチタニウム複合メタルハウジングを使用し、余計な共振を抑えて高音質化を図っている。感度は105dB±2dBで、インピーダンスは26Ω、周波数特性は10Hz〜20kHz。ケーブルは約1.2mのOFCケーブルで、プラグ形状は金メッキ性の3.5mmステレオミニを採用している。質量は20g。価格は7.980円(税込)。

DN-13

「DN-12」は、6.8mmのダイナミック式ネオジウムマグネットドライバーを搭載するモデル。DUNUの特許取得技術F.R.E.Sシステムにより、全帯域をバランスよく出力するという。こちらもハウジングにチタニウム複合メタルハウジングを使用し、余計な共振を抑えて高音質化を図っている。感度は100dB±2dBで、インピーダンスは16Ω、周波数特性は10Hz〜20kHz。ケーブルは約1.2mのOFCケーブルで、プラグ形状は金メッキ性の3.5mmステレオミニを採用している。質量は22g。価格は4,980円(税込)。

DN-12

さらに上記3モデルのほかに、開発中となるイヤホン2モデルとヘッドホン1モデルも参考出展している。いずれも製品化の時期や価格は未定とのことだが、現時点で以下の仕様が公開されている。

「DN-19 Tai Chi」は、10mmのダイナミックドライバーを搭載するモデル。感度は100dB±2dBで、インピーダンスは16Ω、再生周波数特性は16Hz〜26kHzとなる。ケーブルは約1.3mのシルバーケーブルが付属する。質量は18g。

DN-19 Tai Chi

「I3C-S」は、バランスドアーマチュア型採用モデル。感度は105dB±2dBで、インピーダンスは10Ω、再生周波数特性は16Hz〜22kHzとなる。付属のケーブル長は約1.2m。質量は186。

I3C-S

型番未定のヘッドホンは、インピーダンスが32Ωで、再生周波数特性が10Hz〜26kHz、着脱式のケーブルが付属するという仕様が明らかにされている。ヘッドホンアンプは型番・仕様ともに未定。なお、ヘッドホン祭2日目の28日には、同社主催のイベント「アイドルのたまご・ミニライブ」も開催予定となっている。

参考出展のヘッドホン

同じくヘッドホンアンプ


同社では「アイドルのたまご・ミニライブ」も開催予定

■ハーマンインターナショナル

ハーマンインターナショナルは、11月上旬発売となるAKGのカナル型イヤホン「K374(関連ニュース)」をさっそく展示している。フラグシップ「K3003」の設計思想を投入したエントリーモデルで、新開発の9mmドライバーを搭載する密閉ダイナミック型となる。

K374

そのほか、AKGからは「Q701」「K550」をはじめとした従来モデル、さらにharman/kardonのヘッドホン/イヤホン製品もラインナップしている。

AKG「Q701」「K550」やharman/kardonのヘッドホン/イヤホン製品もラインナップ


■JVCケンウッド

JVCケンウッドは、“JVC”ブランドから11月下旬発売予定のカナル型イヤホン「HA-FXZ200」「HA-FXZ100」(関連ニュース)をフィーチャーした試聴ブースを展開している。

HA-FXZ200

HA-FXZ100

独自の新構造「ライブビートシステム」を採用したことが特徴の2モデルで、JVCブランドのカナル型イヤホンとして新たなフラグシップに位置づけられる。

イヤホン内部の機構がわかる展示も

実物を切断して見せている


■Venetor Sound

Venetor Soundは、出力管に6FQ7を搭載した完全フル真空管のヘッドホンアンプを参考出展している。出力トランスによるプッシュプル回路を採用しているモデルで、電圧増幅段にはあえて高μの真空管ではなく中間ゲインを持った12AY7真空管を採用している。これにより、シックで落ち着いたサウンドを実現するという。また、入力段にはリスナーの好みに応じてオペアンプを搭載することができる。

参考出展の真空管プッシュプルヘッドホンアンプ

入力はアナログのみ、出力はヘッドホン端子を備えている。製品化の時期や価格については未定とのこと。会場では、試聴用に用意したフルデジタルアンプと比較試聴できるデモを実施している。

同ブースではそのほかに、イタリアのスポーツカーのカラーリングなどを採用したスタイリッシュなプリメインアンプ「DiG」なども出展している。

プリメインアンプ「DiG(中央の赤い製品)」なども出展

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