PS3も10月末までにBlu-ray 3D再生対応へ

<IFA2010>ソニー「Qriocity」「Sony Internet TV」など豊富なネットワークサービスを公開

ファイル・ウェブ編集部:山本敦
2010年09月04日
ソニーはIFA2010会場で大規模なブースを展開し、多彩な分野に渡って新しい製品やサービスを紹介している。ここでは「Qriocity」やPS3のアップデートに関連する展示内容を紹介する。

■Qriocityの動画・音楽配信サービス

ソニーが9月1日に開催したプレスカンファレンスのレポートでもお伝えした通り(関連ニュース)、同社は2010年4月にアメリカで開始されたネットワーク対応商品向けのVODサービス「Video On Demand powered by Qriocity(“キュリオシティ”ビデオオンデマンド)」を、ヨーロッパにて今秋より、英/独/仏/伊/西の5ヶ国へ展開する。対応する商品はネットワーク接続機能を搭載した液晶テレビ“BRAVIA”の2010年モデル以降の機器、同じくネットワークに接続可能なBDプレーヤー、BDシアターシステム、およびPS3VAIOとなる。

“キュリオシティ”ビデオオンデマンドのサービス紹介

動画はストリーミング形式で提供され、映画のメジャー作品を中心にハイビジョン画質のHD版と、スタンダード画質のSD版のコンテンツが用意される。米国では現在700タイトル前後の作品がリリースされているという。将来的にはサービスを利用できる端末をポータブルデバイスへ展開したり、ゲームやeBookのコンテンツなど幅を広げていくことも検討されているという。

会場ではVODサービスのデモが紹介されている。ユーザーは豊富な動画コンテンツの中からフリーキーワードを含む検索インターフェースが利用でき、目当てのコンテンツを手軽に探すことができる。ヨーロッパで配信されるコンテンツの価格体系や種類については調整が進められている。

作品のジャンルから検索をかけられる

フリーワード検索も対応

同じ「Qriocity」のプラットフォーム上に、クラウドベースの音楽配信サービス「Music Unlimited powered by Qriocity(“キュリオシティ”ミュージックアンリミテッド)」を年内に展開していく考えも示された。本サービスは家庭の中だけでなく、外出先でもネットワークに接続し、対応機器で好きな時に好きな音楽を楽しむことができるライフスタイルを提案するかたちのサービスとなっており、対応機器のストレージに負荷を与えない、オンラインクラウドからのストリーミング型のサービスである点がひとつの特徴だ。

“キュリオシティ”ミュージックアンリミテッドの選択画面

音楽配信サービスについてもユーザーが豊富なコンテンツの中から意中のタイトルを手軽に探し出せるUIが実現される予定だ。楽曲タイトルはソニーミュージックレーベル以外の作品も含む、何百ものタイトルを提供していく考えであるという(同社広報)。

UIの表示例。こちらはジャケット画像を表示したところ

■Google TVの技術をベースにした「Sony Internet TV」

IFA2010の出展ではGoogle TVの技術をベースにした「Sony Internet TV」に対応するテレビについて、商品形態やヨーロッパでの提供予定に関する具体的な内容は発表されなかった。プレスカンファレンスでも、ストリンガー会長は「Sony Internet TV」の展開については「今年の5月にプレスリリースで発信した通り、サービスに対応するテレビを米国で2010年秋に発売開始するための準備を着実に進めている」とのコメントに留めた。

ブースには「Google TV」の技術をベースにしたサービスの提供イメージが紹介されている。ただし、紹介されているコンテンツについては用意されたイメージ映像をプレーヤーで再生しているだけで、ディスプレイされているテレビのプロトタイプについても、セットの形状やサイズなども米国で発売を予定しているものとは関係のないものであるという(同社広報)。ただ、やはりソニーブースに集まった来場者の関心はひときわ高く、多くの人たちが足を止めてプロトタイプの画面を覗き込んでいた。

「Sony Internet TV」はプロトタイプによるコンセプトのみの紹介にとどまった

■BRAVIA Internet Videoのヨーロッパでの展開

「BRAVIA Internet Video」はネットワーク対応の液晶テレビ“BRAVIA”で楽しめるインターネット動画を中心としたコンテンツサービスであり、日本国内モデルでいうところの「〈ブラビア〉ネットチャンネル」に当たるものだ。

「BRAVIA Internet Video」のデモコーナー

会場ではネット動画の再生デモが紹介されている。日本でも配信がスタートした“ベルリンフィル”のデジタルコンサートホール(関連ニュース)はもちろんドイツでも楽しめる。なおドイツでは現在10から20前後のチャンネルでコンテンツが楽しめる状態にあるそうだ。

“ベルリンフィル”のデジタルコンサートホールも楽しめる

また“BRAVIA”の国内モデルでも訴求されている「モノリシック(一枚板の)デザイン」はヨーロッパでもNX850、NX710など上位のモデルに採用され、好評を博しているという。独自の佇まいを実現するテーブルトップスタンドはドイツで販売されるモデル向けにも提供されている。

モノリシックデザインはヨーロッパでも好評とのこと

■PlayStation3のBlu-ray 3D再生対応アップデートは今年の10月末までに実施

SCEのゲーム機PlayStation3のBlu-ray 3D再生対応アップデートが、本年の10月末までに提供される公式アナウンスが今回IFA2010で行われた。本機は4月に提供をスタートしたシステムソフトウェア ver.3.30から3D立体視ゲームに対応し、BRAVIAなど3D対応テレビと組み合わせて3D映像の表示が可能になっている。またフレームパッキング方式での3D映像の表示にも既に対応しており、次段の10月末までに行われるBlu-ray 3D再生対応アップデートで、ソフトウェアプレーヤーの3D対応を完了させて、フルHD映像の立体表示を実現するという。

PS3の3Dゲーム体験コーナー

今回IFAの会場ではPS3のBlu-ray 3D再生デモは行われていなかったが、日本では10月21日に発売が予定されている“PlayStation Moveモーションコントローラ”の体験コーナーは人気を集めていた。ドイツでは9月15日から新コントローラーの発売が開始される。

“Move”の体験スペースもよく人が集まっている

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