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日立、2番組同時録画対応で超解像も搭載のプラズマ/液晶“Wooo”XP05シリーズ

2010/03/15 ファイル・ウェブ編集部
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■「ナンバーワン」の超解像技術「PixelManager」を搭載

XP05シリーズは高画質回路も大きく進化させた。最大のポイントは、同社が「ナンバーワンの超解像」と胸を張る超解像技術「PixelManager」(ピクセルマネージャー)の搭載だ。

PixelManagerには3つのポイントがある。1つ目が解像度の復元、2つ目が精細度の回復、そして3つめはノイズ除去への対応だ。

まず入力信号は、PixelManagerによってMPEG圧縮に伴うモスキートノイズやブロックノイズを除去する。

超解像ではまずモスキートノイズやブロックノイズを除去する

次にPixelManagerは、解像度の復元処理を行う。具体的には、映像信号を解析し、高周波成分を復元するというものだ。この処理には、特に映像劣化が目立ちやすい、斜め方向のジャギーを低減させて精細度を高める効果がある。この処理は入力信号が1,920×1,080の場合は働かないが、たとえば地上デジタルの1,440×1,080やDVDのSD映像など、フルHD未満の映像の場合に効力を発揮する。なお解像度復元処理は1画素ごとに、周辺画素の情報を解析して行っているという。同社では「解像度の復元を行っているのは日立だけ」と説明している。

続いて解像度の復元を行い、特に斜め方向の解像感を高める

解像度を復元した後は、精細度の回復を行う。アルゴリズムは非公開とのことだが、他社機でも採用されている再構成法も用いつつ、同社ならではの特徴も盛り込んでいる。映像のボヤケ具合に応じて精細度の回復処理を行うことで、たとえばフォーカスが当たっていない背景画像などは適度に精細感を上げつつ、被写体はよりくっきりさせる、というようなことが可能。また、HD映像とSD映像が混在している場合でも、それぞれに対して最適な処理を行うことができるという。この精細度の回復処理はフルHD映像に対しても適用される。

最後に精細度の回復を行って最終的な映像として出力する

なお、超解像技術「PixelManager」は、オンオフと効果の調整が可能で、メニュー画面から切/オート/1/2/3/4/5のいずれかを選択できる。

超解像技術「PixelManager」はメニューから効果を調整できる

■進化した自動画質調整機能、「インテリジェント・オート高画質 2」

部屋の明るさと照明色、シーンの明るさ、視聴番組ジャンルの4つの情報を掛け合わせ、同社独自のアルゴリズムによって、映像の輝度や色温度、コントラストを自動制御する機能もバージョンアップし、「インテリジェント・オート高画質 2」として搭載された。

自動画質調整機能「インテリジェント・オート高画質」も進化して「同2」となった

「インテリジェント・オート高画質 2」のブロック図

従来の機能を継承しつつ、新たに前述の超解像やブロックノイズリダクション、モスキートノイズリダクションの効果も、視聴環境やコンテンツに応じて調整するようにした。

なお、従来機の映像ジャンルの分類は、「映画」「スポーツ」「ミュージック」の3種類だったが、新モデルでは「アニメ」を追加。アニメ番組に適したノイズリダクション処理を行う。さらにJPEG画像の表示時には、色域を写真に最適化する機能も持っている。

また映像モードも整理。照度150〜300ルクスの視聴環境を想定した「リビングシアター」モードと、150ルクス以下に適した「シアタープロ」モードの2モードを新設した。なお、「インテリジェント・オート高画質 2」の働きにより、視聴環境の照度に応じてリビングシアターかシアタープロのどちらかに切り替え、輝度と色温度の最適化を図る機能も盛り込まれている。

細かなところでは、本体の前面左下に搭載された「インテリジェント・センサー」のレンズをフレネル形状のものに変更し、上方向からの入射光に対する検出精度を向上させている。

さらに液晶テレビ2モデルでは、「インテリジェント・オート高画質 2」を選択時に、照度の変化に追従するバックライト輝度の制御を従来の6倍相当に細かくすることで、よりスムーズな制御を可能にした。

なお従来機と同様、「インテリジェント・オート高画質 2」のセンサーオートをオンにしておくと、日立の樹のアイコンでエコ効果が確認できる「エコ効果メーター」も画面に表示することができる。

センサーオートを選択している際には、右下にエコ効果メーターを表示することも可能

次ページ画音質がさらに向上。ネット機能も充実

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