ソニー、TransferJet対応機など新“VAIO”9シリーズを発売

ソニーは、直販サイトモデルでは近接無線技術「TransferJet」にも対応可能な“Fシリーズ”など“VAIO”の新製品9シリーズ21モデルを1月23日より順次発売する。なお、「Bシリーズ」のみ発売日が1月30日と異なっている。

■「Picture Motion Browser VAIO Edition」など新ソフトが付属

ビジネス向けのBシリーズとGシリーズ以外の新モデルには、画像や動画の管理ソフト「Picture Motion Browser VAIO Edition」を付属。同ソフトは、従来までの「VAIO Movie Story」などの各種アプリケーションを統合したもので、ファイルの取り込みや管理、閲覧や編集、そしてディスクへの書き出しなどを一元的に行えるようになった。

同ソフトでは、ユーザーが“Handycam”などで撮影した動画の超解像によるアップコンバートやノイズ除去、手ブレ補正などが可能。また、静止画に対しても手ブレ補正やノイズ除去、ダイナミックレンジ調整による白トビと黒つぶれ補正が行える。

動画の編集では顔の位置を自動でトリミングする「FACE RECOGNITION」などのオートフレーミング機能などを搭載。テンプレートを利用してのムービー作成時には、12音解析によって最適な音楽をソフトがレコメンドしてくれる。また、BDへのオーサリングではBD-Javaを活用して自動でマルチアングルのBDを作成したり、GPS情報の付いたファイルの場合は自動でマップビューを作成する。

そのほか、ヘルプ機能やトラブルシューティングなどを統合したソフト「VAIO Care」も付属。同ソフトでは、PCの状態をワンクリックでチェックできる「ワンクリックケア」などを利用できる。また、F/C/Y/Zの各シリーズには同ソフト専用の「ASSIST」ボタンを用意。電源OFF状態から同ボタンを押すことでリカバリーセンターを立ち上げることなどが可能だ。

■Fシリーズ
・VPCF119FJ　￥OPEN（予想実売価格24万円前後）
・VPCF118FJ　￥OPEN（予想実売価格19万円前後）
・VPCF117FJ　￥OPEN（予想実売価格17万円前後）

Adobe RGBカバー液晶やIntel Core i7を搭載するなどした上位クラスのモデル。直販サイト「ソニースタイル」でのVAIOオーナーメードモデルでは、近接無線技術「TransferJet」への対応も可能。同社では今後こうした高いレベルでの写真や動画編集にも対応するモデルを“VAIO Creation Line”として展開していく。

OSはWindows 7 Home Premium 64ビット版で、画面サイズは16.4V型ワイド。「VPCF119FJ/BI」の液晶は、Adobe RGBを100%カバーしている。

メモリーは両モデルとも4GB（2GB×2）で、HDD容量が500GB。CPUは「VPCF119FJ/BI」がIntel Core i7 7200M、「VPCF118FJ/W」がCore i5 520M、「VPCF117FJ/W」がCore i3 330Mを搭載している。また、GPUはNVIDIA CUDAに対応しており、動画編集なども高速で行えるよう配慮している。

液晶パネルはフルHD対応で、地上デジタルチューナーを2基搭載。光学ドライブは「VPCF119FJ/BI」と「VPCF118FJ/W」はBDドライブで、「VPCF117FJ/W」はDVDスーパーマルチドライブを搭載している。

■Yシリーズ
・VPCY119FJ　￥OPEN（予想実売価格11万円前後）

VAIOブランドとしては初のCULVノート機。OSはWindows 7 Home Premium 64ビット版で、画面サイズが13.3V型。標準バッテリーで約9時間、別売のLバッテリーでは13.5時間の連続使用が可能だ。また、質量が約1,800g、ACアダプターも約200gと軽量な点も特徴のひとつ。

アイソレーションキーボードを採用するほか、タッチパッドをキーボードのセンターポジションに合わせて配置。またタッチパッドはマルチタッチに対応している。

なお、直販サイトでのVAIOオーナーメードではOSをWindows 7 UltimateやXPへ変更可能。また、SSDやワイヤレスWANの搭載も選択できる。

■Sシリーズ
・VPCS119FJ　￥OPEN（予想実売価格15万円前後）

“Good Balance Mobile”をコンセプトに、13.3V型液晶やBDドライブ搭載したモデル。「Lシリーズ」など上位モデルにのみ搭載されていた独自の高画質エンジン技術「Motion Reality HD」を新たに搭載した。OSはWindows 7 Home Premium 64ビット版を搭載している。

落下時のHDD保護技術「先進HDDプロテクション」を搭載。これまではWindows制御下のみだったヘッド退避をBIOS制御下でも可能にしたことに加え、ヘッド退避完了までのスピードも従来比で140%から280%高速化させている。

そのほか、従来モデルからはCPUをCore i3 330Mにするなど機能を強化。直販モデルでは専用カラーなども用意している。

■Bシリーズ
・VPCB119GJ　￥OPEN（予想実売価格20万円前後）

OSにWindows 7 Professional 64ビット版を搭載した、主にビジネスユースを想定したモデル。従来までの「type BX」および「type BZ」の最新機にあたる。液晶サイズは15.4V型ワイドで、CPUはCore i5/ARD/520Mを搭載。メモリ容量は4GBで、HDD容量が約500GB。

防滴や衝撃、一点加圧などの各種試験をクリアするなど、高い堅牢性が特徴。また、HDDを盗まれても情報をガードするTPMセキュリティーチップを搭載するほか、ケンジントンロックも採用。3重のパスワードをかけるなどセキュリティー機能も充実させている。

直販モデルでは法人向けにWidows XPへのダウングレードが選択可能なほか、LEDバックライト液晶も選択できる。