オプションのiPodドックにも対応

ビクター、2way・バイアンプ接続対応のプレミアム・ウッドコーンシステム「EX-A150」を発売

Phile-web編集部
2009年09月09日
日本ビクター(株)は、振動板素材に“木”を採用した独自の“ウッドコーンスピーカー”を組み合わせたDVD/CDシステム「EX-A150」を9月下旬に発売する。システムの販売価格はオープンだが、14万円前後での販売が予想される。


ウッドコーンオーディオシステム「EX-A150」
・スピーカーシステム「SX-WD150」 ¥OPEN(予想実売価格65,000円前後)
・CD/DVDプレーヤー「SX-A150」 ¥OEPN(予想実売価格35,000円前後)
・プリメインアンプ「RX-A150」 ¥OPEN(予想実売価格40,000円前後)

システムを構成するのは、バイアンプ・バイワイヤリング対応のダイレクトドライブ方式を採用した2Wayスピーカーシステム「SX-WD150」、デジタルアンプ“DEUS”搭載のプリメインアンプ「RX-A150」、並びにDVD/CDの再生に加え、USBメモリ内の音源や、本機のオプションとして発売されるiPodドック「AC-RS5」との組み合わせによるiPod再生にも対応したプレーヤー「XV-A150」。ビクターの直販サイト<http://victor-direct.jp/>、並びにオーディオ専門店に販路を限定したプレミアムモデルとして展開される予定だ。スピーカー、アンプ、プレーヤーはそれぞれ単品で販売も行われる。

スピーカーシステム「SX-WD150」の特徴


「木」が素材として持つ特徴を最大限に活かして開発されたトゥイーター、ウーファーユニットを搭載する
“スピーカーは楽器でありたい”というシリーズのコンセプトを受け、振動板素材のほか、システムを構成する様々なパーツに“木”を採用し、自然かつ原音に忠実なサウンドを追求した“ウッドコーンスピーカー”の最新モデル。木の特性としては、自然な“響き”、理想的な“物性”、音響的に有利な“異方性の伝播速度”が得られるメリットがあるという。

本機では2005年10月に発表され「EX-A10」以来、2wayのバイアンプ・バイワイヤリングによるダイレクトドライブ方式が採用されている。内部ネットワーク回路を削除し、アンプでダイレクトに個別のユニットをドライブすることで、より高品位なサウンドを追求している。


スピーカーの背面。バイワイヤリング仕様としている

スピーカーのカットモデル。エンクロージャー内部にチェリー材の響棒を配置したほか、底部に竹材の響板を設け、解像感の向上、重心の低い低音、音場表現の拡大を実現している
本機の開発に当たっては、「EX-A10の開発以後、“重心の低い低音再生と低音の解像度”、“サイズを超える音場表現力”、“サウンド全体の解像度”を進化させることを視野に、150シリーズの開発を進めてきた」と語るのは、ビクターのウッドコーンシステムの開発を担当する日本ビクター(株)パーソナルAV統括部 技術部 開発グループ シニアエンジニアリングスペシャリストの今村智氏だ。それぞれ課題となったポイントについては、スピーカーユニットの改良やエンクロージャーの構造と吸音材、ドライブアンプの見直し、さらなる改良や新しいアイデアを盛り込むことによってクリアすることができたのだという。今村氏は「スピーカーは楽器でありたいという、当社技術陣の思いがまた新たなステージに到達したプレミアムモデル」と、完成した本機の実力に自信をみせる。


日本ビクター(株)今村智氏。ウッドコーンシステムの開発と音質決定が行われている、ビクターの前橋工場オーディオルームにて
ウーファーユニットには、昨年発売された「EX-AR3LTD」にも採用された異方性振動板を採用。今回のモデルでは本パーツに改良が加えられ、縦方向と横方向のバランスを取りながら、前モデルではコーンの表側に装着していた振動板を、コーンの裏側に配置し、解像度と音場表現力の向上を実現している。さらに中高域の質感を向上させるため、センターキャップの素材は樺材からチェリー材に変更している。キャップの繊維方向も上下から水平方向に変えて、振動板の水平方向強度を強化、低音の解像感を深めている。


ウーファーユニットに採用した異方性振動板

またセンターキャップの素材、磁気回路の変更などもおこなった
磁気回路部には、歪みを低減するためアルミショートリングと銅キャップを採用。またセンターキャップの内部に発生する反射音による音の濁りを解消し、音場のバランスを改善するため、ポールピースの上部にメイプル素材の木片吸音材を配置し、繊維も垂直方向に配置することで歪みを低減している。

トゥイーターユニットは高域の品位を高めるため、エッジ素材をA10で使用していたポリエステルからシルク繊維に変更。艶のあるしなやかな高域再生を実現している。またボイスコイルワイヤもCCA(Copper Clad Aluminum)から純度99.9999%の6N OFCに変更し、ピュアな高域の再現につなげている。

吸音素材にも改良が加えられた。ドーム振動板内部で発生する反射音による音の濁りを解消するため、従来機ではグラスウールやフェルトなどの吸音材をドーム振動板内部に装着していた。本機はこれをスプルースの木製チップに変更している。またポールピースの上部に配置することで、高域の音場表現や伸びはそのままに、最適な吸音性能も合わせて実現しているという。


トゥイーターユニットの吸音素材は木製チップに変更されている
エンクロージャー内部はA10に対して、より解像度を高めつつ重心の低い低音再生を実現するため、全体の構造に見直しをかけている。チェリー材による響棒、竹材による響板を、本機に最適化して配置することで音場の表現力を高めている。エンクロージャーの底に配置した竹響板は、繊維方向を外側に向けた4つのパーツと、正面に向けたパーツの合計5つのパーツを2階建てで構成されている。この響板の効果により、より重心の低い低音と、優れた音場感・スケール感を実現している。またチェリーの響棒を配置することで、上下方向の音のエネルギーを高める効果が得られているという。

エンクロージャー内部にはメイプル素材の吸音材を配置。細かい孔を多く持つメイプルの特性を活かし、高い解像感とリアルなサウンドが実現できるという。エンクロージャーの配色は落ち着きのあるダークブラウンとしている。


エンクロージャー内部の木製吸音材を従来のチェリーからメイプルに変更

複雑形状の竹響板
プリメインアンプ「RX-A150」、DVD/CDプレーヤー「XV-A150」の特徴

プリメインアンプ「RX-A150」には、独自の高音質・高出力デジタルアンプ“DEUS(デウス)”を搭載。前機種のEX-A3と比較して、再生周波数帯域の高域を50kHzから80kHzへ伸ばし、より一層の広帯域化を実現している。またループゲインを低域で20dB改善し、中低域でのスピーカー制動力も向上させ、より締まりのある音楽再生を可能にしている。初段アンプも1pole補償から2pole補償回路に進化させ、高域までループゲインを拡張し、歪み感のない音楽再生を実現している。


上がプレーヤー「XV-A150」、下がアンプ「RX-A150」

XV-A150/RX-A150の背面部。RX-A150中央にはオプションのiPod用ドック「AC-RS5」の専用端子を装備
アンプ部には高音質コイルを採用。出力LPFのコイルに低DCRと無酸素銅巻線を用いたことにより、一層の高音質化を果たしている。初段増幅回路には音質に優位なオペアンプを搭載している。

本体底面には9mm厚MDFボードを配置。真鍮のハイブリッドインシュレータによる3点支持としている。徹底した振動対策により、奥行き感のあるクリアなサウンドと、解像度の高い低域、重心の低いサウンドを実現する。


底面に配置する9mm厚MDFボード

ハイブリッドインシュレータによる3点支持
シリーズのスピーカー「SX-WD150」との組み合わせ時はバイアンプ・バイワイヤリング接続が楽しめるが、他のスピーカーとの接続も楽しめるよう2chモードも用意する。バイアンプ接続時にはウーファー40W×2、トゥイーター30W×2の合計出力140W構成。2chモード時は40W×2の合計出力80Wとなる。

デジタル変換の際に欠落した音楽情報を補完し、MP3やWMAなどの圧縮音楽も自然でクリアな再生を実現する、同社独自の高音質化技術「K2テクノロジー」を歴代モデルを引き継ぎ搭載。今回のモデルのためにK2処理の効果が最適化されており、SX-WD150にマッチするようパラメーターが修正された。K2モードの効果は、リニアPCMの音源再生に適した「Mode1」と、圧縮音声信号の再生時に最適な「Mode2」が設けられている。


K2モードは本体のボタンからも操作できる

K2のモードは効果により「モード1」と「モード2」を設ける
「XV-A150」はDVD/CDの再生に対応したプレーヤー。本体にはHDMI端子1系統を備え、HDMI CECによるリンク機能にも対応する。入出力端子はプレーヤー側に光出力2系統とUSB端子、アンプ側にREC OUT出力や、オプションのiPodドック用接続端子を搭載。150シリーズ専用iPodドック「AC-RS5」と接続してiPodのアナログ再生を行える。AC-RS5は9月下旬に1万円前後で発売される見込みだ。

そのほかCDからUSBへのMP3録音機能も楽しめる。プレーヤー部はMP3/WMA/WAV(LPCM)/JPEGフォーマットのデータが記録された、DVD-R/-RWやCD-R/-RWの再生に対応するほか、デジタル放送を録画したCPRM対応のDVD-R/-RW(VRモード)のディスクも再生できる。


XV-A150のトレイ。DVD/CDの再生が楽しめる。開閉動作もスムーズ

XV-A150はフロントパネルにUSB端子を設ける


AC-RS5

iPod nanoを接続した様子
【問い合わせ先】
日本ビクター(株)
TEL/0120-2828-17

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  • 型番EX-A150
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<スピーカー>●形式:2ウェイバスレフ型 ●スピーカーユニット:2cmウッドドームトゥイーター、11cmウッドコーンウーファー <アンプ>●実用最大出力:<4ch>トゥイーター 30W+ 30W、ウーファー 40W+ 40W(4Ω/10kHz/THD10%) <2ch>40W+ 40W(4Ω/1kHz/THD10%) ●クロスオーバー周波数:5.6kHz ●入出力端子:アナログ入力×2、アナログ(フロントミニ)入力×1、光デジタル入力×2、アナログ出力×1、ヘッドホン出力×1、サブウーファー×1、専用iPodドック端子×1、シンクロ端子×2 <プレーヤー>●入出力端子:アナログ出力×1、光デジタル出力×2、HDMI出力×1、コンポジット出力×1、シンクロ端子×2、USB端子×1 ●再生可能メディア:DVDオーディオ、DVDビデオ、ビデオCD、スーパービデオCD、音楽CD、DVD-R/-RW ●再生可能ファイル:MP3、WMA、WAV(リニアPCM)、JPEG ●録音フォーマット:MP3 128kbps (CD→USB録音のみ)
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●形式:2ウェイバスレフ型 ●スピーカーユニット:2cmウッドドームトゥイーター、11cmウッドコーンウーファー ●定格入力:トゥイーター7.5W/ウーファー 25W ●最大入力:トゥイーター30W/ウーファー 100W ●定格インピーダンス:トゥイーター4Ω/ウーファー 4Ω ●再生周波数帯域:50Hz〜50kHz ●出力音圧レベル:82dB/W・m ●外形寸法:163W×273H×249Dmm ●質量:4.4kg(1本)
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  • ブランドVICTOR
  • 型番RX-A150
  • 発売日2009年9月下旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格40,000円前後)
●実用最大出力:<4ch>トゥイーター 30W+ 30W、ウーファー 40W+ 40W(4Ω/10kHz/THD10%) <2ch>40W+ 40W(4Ω/1kHz/THD10%) ●クロスオーバー周波数:5.6kHz ●入出力端子:アナログ入力×2、アナログ(フロントミニ)入力×1、光デジタル入力×2、アナログ出力×1、ヘッドホン出力×1、サブウーファー×1、専用iPodドック端子×1、シンクロ端子×2 ●消費電力:35W ●外形寸法:255W×96H×289Dmm ●質量:2.8kg
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