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CES2009レポート

<MERIDIAN>家庭用4K2Kプロジェクター登場!/HDMIの音声・映像を分離するプロセッサーも

2009/01/11 Phile-web編集部・風間
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英MERIDIANもVenetian Towerのスイートルームを借り切り、革新的な製品を紹介している。

■家庭用の4K2K DLPプロジェクターを展示

まず、家庭用(!)の4K2Kプロジェクター「810 REFERENCE VIDEO SYSTEM」についてお伝えしよう。価格は185,000ドルで、日本円に換算すると1,700万円弱と言ったところだろうか。北米ではすでに発売を開始しているという。なお表示デバイスには,4,096×2,400画素のD-ILA素子を採用する。

4K2Kの映像ソースは一般には手に入れることができないので、ソースは1080pまでのものを利用し、これをアプコンすることになる。デモではPS3が再生機として使用されていた。

4K2Kプロジェクター「810 REFERENCE VIDEO SYSTEM」

スケーラーボックスの背面には4つのDVI入力端子を装備

写真のプロジェクターの上に置かれたボックスがスケーラーで、SD信号やフルHD信号を4K2Kにアプコンすることができる。ボックスの中には5つのMarvell Electronics社製LSIが内蔵され、これを使ってアプコン処理を行うのだという。このため、背面にはDVI入力端子を4つ装備。それぞれに同一のフルHD映像を入力し、それを内部でアプコン処理する。

なお本機のレンズは、背面投写用の超短焦点レンズと長焦点レンズの2種類から選択することができる。

■独自仕様のHDMI機器やネットワークシステム、F80なども展示

また、HDMIオーディオプロセッサー「HD621」も発表された。本機は6入力1出力のHDMIスイッチャーだが、最大の特徴は、HDMI出力からは映像信号しか出力しないこと。音声信号は内蔵プロセッサーで解像度を上げた後、イーサネットから出力し、同社のDSP/アンプ内蔵スピーカー「DSP8000」などに入力することができる。パイオニアのBDプレーヤー「BDP-LX91」は、2系統HDMI出力を備え、映像/音声を独立して送出できるが、それとは全く異なるソリューションだ。

HDMIオーディオプロセッサー「HD621」。独特な仕様なので、MERIDIANの機器専用のものと考えた方が良さそうだ

DSPやパワーアンプを内蔵した高級スピーカー「DSP8000」。説明員によると、本機の音を通常のパッシブスピーカーで実現すると、4倍のサイズが必要になるとのこと

また本機はHDオーディオデコーダーを内蔵していないため、プレーヤーから出力する場合は、プレーヤー内のデコーダーでリニアPCMに変換する必要がある。

家庭内ネットワークオーディオシステム「Sooloos」も同社ブースで公開された。本システムは、音楽データをためておくサーバー、ネットワークプレーヤー、コントローラーから構成される。サーバーやプレーヤーは複数用意されているほか、コントロールは専用機器のほか、PCやクレストロン、iPhone/iPod touchなども利用可能。

SOOLOOSのディスプレイ部

ストレージもスタイリッシュ。複数のタイプが用意されている

実際に専用コントローラーで操作を行ってみたが、マルチタッチに対応していないため、大量の楽曲から目当てのものを探すのにはかなり苦労しそうだ。アルファベットでの検索機能も備えているが、使い勝手はiTunesなどに比べて優れているとは言えない。

そのほか同社ブースでは、こちらのページでくわしくお伝えしているフェラーリ認定のオールインワンエンタテインメントシステム「F80」も展示。CD/DVDの再生機能に加え、FM/AMチューナーやアラームクロック機能、また同社が本機専用のオプションとして発売するiPodドック「i80」と組み合わせることで、iPod再生などが楽しめる。

フェラーリ認定のオールインワンエンタテインメントシステム「F80」

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