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高効率化で環境負荷も軽く

パナソニック、PDP生産を尼崎に一元化 − 茨城第2工場は有機ELなどの開発試作工場に

公開日 2008/11/19 22:08 Phile-web編集部
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建設中の尼崎第5工場
パナソニック(株)は、PDPなど薄型テレビ用パネルの開発機能を集中させ、さらにPDPの量産機能を尼崎工場に集約すると発表した。

大阪府茨木市にある国内2番目の工場で行っているPDP生産を、今年12月を目途に終了し、PDP生産機能を尼崎工場に集約する。尼崎工場では現在、第3工場と第4工場が稼働中で、第5工場も建設中。尼崎に集約させることで効率の良い生産が可能になり、パネルの製造コストを下げられる。また、パネル生産を一カ所に集中させることで、輸送や調達の効率を上げられるというメリットもある。

さらに、尼崎工場はエネルギー効率が高いため、パネル生産時のCO2排出量や使用エネルギーを削減でき、環境負荷も軽くなる。

なお、茨城の第1工場はすでにPDP量産を終了し、PDPパネルの開発試作工場として稼動しているが、第2工場についてもテレビ用液晶パネルや有機ELの開発試作工場としての活用を検討しているという。これが実現すれば、薄型テレビの主要パネルの試作ラインが茨城に集約することになり、「薄型テレビ全体としての開発リソースの相互活用が円滑に図れる」(同社)と説明している。

また、第2工場内にある、国内市場向けプラズマテレビのセット組立て機能についても、2011年7月の地上デジタル放送完全移行に向け、拡張することを検討している。

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