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【A&Vフェスタ】ビクター、オーディオ復活を目指すスピーカー新シリーズとデジタルアンプを展示

公開日 2008/02/23 19:13
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日本ビクターは、展示ブースと視聴ルーム2つを展開する。スピーカーの新シリーズや2chのデジタルアンプなど、ピュアオーディオ機器の新展開を続々と発表したのが大きなトピックだ。

スピーカー新シリーズ

フラグシップ機「SX-L9」を筆頭とするSX-Lシリーズとは別の、新技術を取り入れた新スピーカーを初公開し、試聴デモを行った。

新スピーカーは、2ウェイのブックシェルフ。ユニットはSX-Lシリーズで培った“オブリコーン”技術を踏襲しつつ、素材をアルミニウムからマグネシウムに変更した。オブリコーンは、ユニットのセンターキャップを円の中心からずらすことで固有共振を低減する技術。今回、軽量かつ剛性の高いマグネシウムを採用したことで、立ち上がりが速く、歪みの少ない再生音を実現しているのだという。


両ユニットにマグネシウムを採用

今夏の発売を予定している

オブリコーンの概要
トゥイーターにもマグネシウムを採用している。ドームとボビンを一体化しロスを抑え、自然な音場再現を実現しているという。

また、キャビネットの構造にも工夫を凝らしており、ウーファーユニットの駆動部(磁気回路)でメカニカル・アースをとる内部構造を採用することで、振動の影響を大きく低減している。さらに、スパイクには鋳鉄を使用している。

なお本機は、現在最終調整を行っている段階とのこと。発売は今夏を目指しており、価格は10万円前半となる予定だという。


新開発デジタルアンプ

“デジタルアンプでA級のアナログアンプの音を目指す”という、ステレオプリメインアンプの技術説明、試聴デモも行われている。開発中のため詳細は明かされなかったが、これまでにない技術、駆動方法、筐体構造を採用した、本格的な製品となっているという。

全てのアンプに共通する「歪み」の問題については、独自の除去回路を新たに開発し搭載。また、ノイズについても、独自の回路構成を採用することで、高い除去精度を実現しているという。


開発中の新デジタルアンプ。筐体の四隅に秘密があるらしい

新アンプの技術概要
また、スピーカーの駆動についても新たな技術を投入。説明員によれば「世界初の方法を採用し、高い駆動能力を実現している」という。さらに、剛性を高めた新しい筐体も採用。展示された実機は本体の四隅が隠されていたが、この部分に特徴的な機構を採用しているのだという。

具体的な発売の予定は決まっていないが、担当者は「年内には間に合わせたい」と語る。また、価格は30〜40万円程度になるという。


その他の展示、デモ

昨年秋のCEATECにも参考出品した37mmの超薄型液晶テレビを展示ブースに出品。「チューナー内蔵テレビとしては最薄」を誇る本機は、欧州、アジアでは3月より販売が開始される。なお同地区で発売されるモデルは、最薄部39mmという仕様になっている。国内では年内発売を目指しているという。


チューナー内蔵としては世界最薄の液晶テレビ

展示品は最薄部37mm

EX-A3LTD
ウッドコーン採用のコンパクトコンポーネントDVDシステムについては、「EX-A3」のリミテッドモデル「EX-A3LTD」を前面に打ち出しており、“K2テクノロジー”とあわせて試聴デモを実施している。またテレビの現行製品としては、最新のLH905シリーズを大々的にアピール。高画質映像処理エンジン“GENESSAプレミアム”の効果を示すため、同機能のON/OFFを同一画面上に表示し、デモを行っている。

EXE LH905シリーズの展示

技術者による講演は毎回満席


K2技術の体験コーナーも用意

こちらもK2の視聴コーナー
D-ILAプロジェクターは、最上位モデル「DLA-HD100」のデモを40分おきに開催。200インチスクリーンを使用し、アナモフィックレンズを組み合わせたシネスコスクリーンでの映像を拝見できる。


(Phile-web編集部)

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