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マクセル、DVD-RAMの16倍速記録やBlu-rayディスクの高速記録を実現する記録膜を開発

公開日 2004/04/22 15:38
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●日立マクセル(株)がDVD-RAMの16倍速記録やBlu-rayディスクの高速記録に応用が可能な、ビスマス系相変化型記録膜(BCM:Bismuth Coupling Material記録膜)の開発に成功したことを明らかにした。

DVD記録メディアに従来から使われている相変化記録膜の材料、GeSbTe(ゲルマニウム・アンチモン・テルル)や、AgInSbTe(銀・インジウム・アンチモン・テルル)などアンチモン・テルル系合金をベースにしたものは、高速記録に対応させた場合、保存時のデータ寿命が短くなり、高速記録と低速記録が両立できなくなるなどの問題を抱えていた。新開発のBCM記録膜は、ビスマス・テルル系合金をベースにしたBiGeTe(ビスマス・ゲルマニウム・テルル)を採用し、その問題を克服、高速記録とデータ保存性の両立を実現しているという。また低速記録時でも安定した記録を実現し、対応速度範囲が広がり、従来の2倍速レコーダーと互換性のある、5倍速記録対応DVD-RAMディスクや16倍速記録対応DVD-RAMで必須となるCAV(Constant Angular Velocity:回転数一定)記録に対応することが可能になる。新しい素材では、同時に高S/N比を実現することもできるという。

同社では今後、世界最速となる5倍速記録対応DVD-RAMディスクにBCM記録膜技術を投入し、16倍速記録対応のDVD-RAMへの応用を含め製品化を検討していく考えだ。また次世代青色レーザー対応光ディスクへの展開も併せて推進していく。

【問い合わせ先】
マクセル お客様ご相談センター
TEL/03-5213-3522

(Phile-web編集部)

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