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極上オーディオボード「PERFORMANCE」を貝山知弘氏&藤岡誠氏が究極レポート!

2006年03月20日
■SoundMechanics社のフラグシップ・オーディオボード「PERFORMANCE」に迫る

中国・香港のハイエンド・オーディオメーカーSound Mechanics社が、同社製品のコアテクノロジーとなる「マグネティックグラウンディング」を採用したオーディオボード「PERFORMANCE」がいま、オーディオファイルの注目を集めている。今回は同社がその技術の粋を集めて完成させたフラグシップ・モデルの魅力を、オーディオ評論家・貝山知弘氏、並びにオーディオ評論家・藤岡誠氏の両名が徹底レポートする。


Sound Mechanics

オーディオボード「PERFORMANCE」

¥126,000(税込)



澄み切ったピュアなサウンドを実感
ノイズ対策にも確かな効果が現れる

文・貝山知弘

■貝山知弘氏が語るー私のオーディオボード「PERFORMANCE」導入記

私の視聴室「BOIS NOIR」は、音楽や映像を多角的に楽しむことができる空間だが、同時に様々な機器の実験工房でもある。この部屋では、私が座る定位置の前にプリアンプとCD、SACD、ユニバーサルプレーヤーが横一列に並べてある。全ての機器と床の間にはオーディオ用のボードが置かれ、床から機器への振動、機器から床への振動を遮断するようにしている。それぞれのプレーヤーに適合したボードを使用しているが、使う頻度の高いデノンのマルチチャンネル対応SACDプレーヤー「DCD-SA10」のボードには、昨年暮れから香港のSound Mechanics社のボード「PERFORMANCE」を導入している。ある雑誌の試聴で出会い、気に入った製品で、早速取り寄せてBOIS NOIRで聴いてみたが、たいへん好ましい効果が得られたので、その日のうちに購入を決断した。


本体正面にロゴマークを刻印

表面はダークオーク色天然ツキ板仕上げとしている
導入の決め手になったのは、2枚のSACDのサウンドであった。アルミンク指揮・新日本フィルの『マーラー〜交響曲第5番』(フォンテック)、アンナ・ネトレプコの『花から花へ』(グラモフォン)である。前者では主にトータルのバランスを、後者ではソプラノとグラスハーモニカが生み出す高音域の響きを聴いた。もともと、満足できる音質が得られていたプレーヤーだが、PERFORMANCEに乗せると、ローエンド方向の響きに力感と締まりが一層加わり音楽の土台がさらにしっかりしたものとなった。透明なソプラノの歌唱と神秘的なグラスハーモニカの擦音が醸し出す高音域の緻密な響にはさらに磨きがかかり、より滑らかで美しいサウンドとなった。プレーヤー自体が発する回転音の低減効果も確認できた。私のように目の前に機器を置いた場合、CDより回転数が高いSACDプレーヤーでは、どうしても回転音が気になることがある。もちろん、微かな音ではあるが、一度聴こえてしまうと無視することはできなくなるものだ。PERFORMANCEを導入した場合では、その回転音が気にならぬレベル、気にならぬ振動モードに変化している。


■個性派オーディオボード「PERFORMANCE」を巧みに使いこなそう

PERFORMANCEは多層構造のボードである。使用している素材は木材、MDF、金属、メタルとシリコン混合のダンピング材など8種類だ。好ましいのは、このボードを加えた効果がはっきり現れ、反作用が少ないこと。大きなうりは、RF(高周波)ノイズや静電気の電磁気部分を吸収し、それを微細な振動に変え拡散させる機能を持っていることだ。


本体の断面構造(クリックで拡大)。RFノイズを吸収・拡散させるマグネティックグラウンディング層を効果的に配置する

ボード側面には「RFノイズ」拡散メタルバーを配置する
RFノイズを遮断するのではなく、吸収拡散させるという発想は、実使用にあった賢い方法だ。同社ではこれを「マグネティックグラウンディング」と呼んでいる。具体的には、金属のRFノイズ吸収層と金属の拡散層を別個に設け、他に静電気除去のプラットフォーム(メタルシート)を取り入れている。ボードの背面にはアース端子が設けられているが、これは電源コンセントやアンプのアースと接続することができる。この効果はケース・バイ・ケースだが、私の場合は付属のアース線を取り付け、ボードと床の間に這わせているだけだ。われわれが、ノイズ削減対策の細かな効果について、ひとつひとつを確かめることは不可能に近い。しかし全体の聴感で判断すれば、その効果は音のクリアネスの向上として捉えることができる。目下、このボードをデノンのユニバーサルプレーヤー「DVD-A1VXA」や、フォノイコライザーアンプ、プリアンプなどアナログ再生系の機器でも採用する計画を立てているところだ。


レポート:オーディオ評論家 貝山知弘
鎌倉原住民。早稲田大学卒業後、東宝に入社。東宝とプロデュース契約を結び、13本の劇映画をプロデュースした。独立後、フジテレビ/学研製作の『南極物語』(1983)のチーフプロデューサー。アンプの自作から始まったオーディオ歴は50年以上。映画製作の経験を活かしたビデオの論評は、家庭における映画鑑賞の独自の視点を確立した。自称・美文家。ナイーヴな語り口をモットーとしている。




成熟したオーディオの地に誕生した
無限の可能性を秘めたオーディオボード

文・藤岡誠

■スピーカーをはじめアンプ・プレーヤーなど、あらゆる機器のサウンドが向上する

「良かれと思ったオーディオボードを購入したが、期待したほどの効果と高音質が得られなかった」という話はしばしば聞く。私自身もこれまでの経験で同様の感想を持つ。各メーカーは様々な工夫、アプローチで製品を造り上げているので、勿論それなりの効果はあるわけだが。私をして驚愕させるほどのポテンシャルを持つオーディオボードはほとんどなかったからである。

Sound Mechanics社の「PERFORMANCE」をテストしたときの第一印象は「香港も腕を上げたな」というものであった。大陸と違って、香港はもともと成熟したオーディオの地域だが、PERFORMANCEのもたらす効果には注目すべきものがあった。


アルミ製平型脚を付属

平型脚使用時


付属のスパイクとの使い分けも楽しめる

スパイク使用時
寸法さえ合致すればスピーカーシステムと合わせて使うのも良いし、プレーヤー、アンプ用のボードとして使っても画期的にクオリティがアップする。その向上ぶりは他をもって代え難い。音像はシャープに結び、空間はよどみがなく音質・音調に一切の曖昧さがなくなる。これは凄いオーディオボードが登場したものだ。


レポート:オーディオ評論家 藤岡 誠
大学在学中からオーディオ専門誌への執筆をはじめ、40年近い執筆歴を持つ大ベテラン。低周波から高周波まで、管球アンプからデジタルまで、まさに博覧強記。海外のオーディオショーに毎年足を運び、最新情報をいち早く集めるオーディオ界の「百科事典」的存在である。歯に衣を着せず、見識あふれる評論に多くの支持者を得ている。




■Sound Mechanics「PERFORMANCE」に関する問い合わせ先
フューレンコーディネート
フリーダイアル:0120-004884
Webサイト:http://www.fuhlen.jp


■スペック
●耐荷重:100kg ●478W×50H×481Dmm(アース端子を含む)※スパイク使用時84Hmm・平型脚使用時62Hmm ●質量:8.8kg ●付属品:アースケーブル、スパイク4本、アルミ製平型脚4個

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