インフラノイズ、超高精度のクロックコンバーター「ABS-9999」を発売

公開日 2003/01/28 18:00
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ABS-9999
●(株)インフラノイズは、同社のORTHO SPECTRUMブランドより、オーディオ用のクロックコンバーター「ABS-9999」を3月初旬に発売する。価格は189,000円。

本機は、デジタル信号のクロックを、高い精度のクロックに変換するコンバーター。CDトランスポートとD/Aコンバーターの間に使用する。

誤差が少なく、正確な時計としてはセシウム原子時計が有名で、日本標準時にも使われている。その精度は10の-13乗桁を保証されているほどだ。ただしセシウム原子時計は高価で、購入するには1,000万円以上が必要となる。

本機はコンシューマー向けモデルとして、低価格でセシウム原子時計に近い精度を実現した。その秘密は、最近増えてきている電波時計用の電波を使用することにある。日本では、福島と吸収から40kHzと60kHzの搬送波が発信されているが、本機はこの電波を常に受信してクロック源にするのだ。

本機は、クロック交換部と標準電波受信部の2つの部分に分かれている。受信状態は受信部のLEDにて監視でき、クロック状態は本体のメーターにて監視する。超高精度のクロック交換に最適な電源部を装備、電磁波の侵入を防ぐ2重のシールドを行っている。ケース内部には音響対策を施した木製のボードがケースからマグネットにてフロートされ、その上にさらに回路基盤が設置され振動による劣化を防いでいる。

同社では、「有害な雑音を取り除いて音質を改善するアプローチとは異なり、デジタル信号を根底から改善するアプローチは大きな衝撃となるはず」と期待を込める。(Phile-web編集部)





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  • ブランドORTHO SPECTRUM
  • 型番ABS-9999
  • 発売日3月初旬
  • 価格¥189,000
【SPEC】●デジタル入力:AES/EBU(XLR)、SPDIF(RCA)、SPDIF(BNC)各1系統、入力切替にて選択 ●デジタル出力:AES/EBU(XLR)、SPDIF(RCA)、SPDIF(BNC)各1系統独立同時出力 ●外形寸法:482.6W×95H×275Dmm ●質量:5.0kg