日本マランツ、marantz/B&Wの新製品を発表(5)〜視聴インプレッション〜

公開日 2002/09/04 21:19
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
●日本マランツ(株)は、marantzとB&Wからこの秋冬に発売される新製品の発表会を、同社の恵比寿ショールームで開催した。

すべての製品のプレゼンテーションが終了したあと、今回登場する製品を組み合わせたシステムの視聴が行えたので、その印象をご紹介する。

視聴をしたシステムは、アンプに「PS7300」、フロント/リアスピーカーにB&Wの「DM603 S3」、センター/リアセンターに同「LCR600S3」を使用。プロジェクターは「VP-16S1」だ。視聴ソフトとして、SPEより国内にも導入される予定のハイビットレートDVDソフト“SUPERBIT”シリーズの「バーティカル・リミット」が使用された。

サウンドは、大変安定していて無理が無く、それでいて解像度が高い、という印象。かなりの音量で迫力満点のアクションシーンを再生してもうるさく感じられないのは特筆すべき点だ。ギミックではなく、物量で高音質化対策を施しているという「PS7300」の実力の高さが窺い知れる。ピュアネスが高いので、2ch再生にも期待が持てそうだ。

続いて「VP-16S1」の画をチェック。まずDVDソースだが、仔細にチェックしても、ほとんどノイズらしきものが見あたらないのは驚くほど。DVDとの親和性の高さが売りの本機だが、期待にたがわぬ実力を見せてくれた。「SUPERBIT」は高画質で人気だが、ソースのクオリティの高さをフルに引き出しているのが分かる。フィルムトーンの描写が自然で、暗部の階調も見事に描き出す。また、DLP特有のカラーブレーキングノイズもほとんど感じられなかった。

さらにBSデジタルハイビジョンの映像を再生した。輪郭部分にわずかにジャギーが出たり、細部の描写が甘くなるのはVGAデバイスの解像度の限界を感じさせる。だが逆に言えば、そのような細かい部分が気になってくるほど、映像全体の解像感は非常に高い。ハイビジョンの再生にも充分に「使える」という印象だ。(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE