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【特別企画】開発者が技術の詳細を語る

テクニクス秘伝の技術を投入。“OTTAVA S”「SC-C50」のサウンドはワイヤレススピーカーの概念を覆す

2019/03/08 聞き手・記事構成:生形三郎
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奥田 機能面については、SC-C50を2台使ったステレオ再生にも今後のアップデートで対応する予定です。

ーー USB接続での再生コーデックが、PCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzまでに対応と、現時点における最高位のフォーマットにまで対応しているところにも注目したいです。

奥田 世の中にあるソースは一通り再生できるようにすることは意識しました。もちろん、こうしたハイレゾ音源の魅力を楽しめるだけのサウンドを実現できたと自負しています。

ーー 試聴で私もそれは実感しました。「Chromecast built-in」を使えば、マルチルーム対応のスピーカーしても利用できますね。

奥田 はい。さらに「works with Googleアシスタント」となっておりますので、別途お持ちのスマートスピーカーと連携して、音声操作を行うこともできます。

湯浅 なお今回、期間限定ではありますが、ご購入頂いた方で「CLUB Panasonic」にてご愛用者登録、ご応募いただいた方全員に、SC-C50専用のオーディオボードをプレゼントするというキャンペーンを行なっています。

TAOCと共同開発したSC-C50専用のオーディオボード

デザイン的にもSC-C50に合わせた形となっています。ボードの材質はMDFで、さらに鋳鉄のインシュレーターを組み合わせています。オーディオボードやインシュレーターを手がけるTAOCさんと一緒に共同開発しました(4月24日までの購入者限定、詳細はキャンペーン特設ページ参照)。

ーー 本機のような製品はオーディオ用ではない一般の家具に置いて使うケースがほとんどで、Space Tuneのような機能があるとはいえ、こうしたボードで物理的な対策を行うことは、そのサウンドを引き出す上で重宝しますね。本体のデザインの美しさを損なうことのない形状も魅力です。これは是非とも手に入れておきたいアイテムですね。


エントリーモデルであってもTechnicsの思想は一貫している

ーー 実際にSC-C50の音を聴きましたが、素晴らしいですね。USBメモリーから384kHz/24bitのハイレゾ音源を再生したのですが、ハイレゾらしいナチュラルな質感が楽しめました。これだけコンパクトなスピーカーでありながら、Technicsの上位機で感じられるしなやかな質感がしっかりと受け継がれています。

インタビューに答えていただいたお二方と生形三郎氏

奥田 クラスを問わず基本的な音作りは一貫させていますね。そして、Technicsの機器は弊社ディレクターである小川が音をチェックするという最終関門も変わりありません。小川自身がエンジニア出身でありミュージシャンでもあり、その両方の立場でチェックしますので、音楽の持つエネルギーをきちんと再生する、という部分は常々言われています。

ーー こういった一体型のコンパクトな製品であっても妥協せずにしっかりと一貫性を持って思想を貫く。素晴らしいですね。本日はありがとうございました。




以上のようにSC-C50は、コンパクトかつTechnicsブランドではエントリーとなるモデルでありながらも、充実した内容となっている。美しいフォルムを纏うその外観の中身は、同社の最新技術とノウハウがたっぷりと詰め込まれているのである。次回は、実際にSC-C50を試用した実機レビューをお届けするので、引き続きご注目頂きたい。


特別企画 協力:パナソニック

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