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「AK4490」搭載機が人気に

AKMのオーディオマイスターに聞く、最新DACに搭載「VELVET SOUND」の特徴

構成/編集部:風間雄介

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2015年07月02日
USB-DACやネットワークオーディオプレーヤー、ポータブルDAPなどが人気となり、DACチップの重要性がますます高まっている。オーディオメーカーは、音質をさらに高める観点から、DAC固有の音質も吟味。様々なデバイスメーカーのチップをくまなくチェックし、どのチップを選ぶか決断している。

DACにも流行のようなものがある。いっとき、ある製品が市場を席巻していても、その後他社が評判を得たら、急に勢力図が塗り変わることは良くある。一方、DACも含めたトータルの音作りという観点から、スペックや機能が多少古びても、同じメーカーのチップを使い続けることもある。両極端な例だが、いずれも、DACが音づくりにとって非常に重要であることを示している。

こういった背景の中、最近になってにわかに存在感を高めているのが旭化成エレクトロニクス(AKM)のDACだ。直近ではAstell&Kernの「AK380」、TEACの「UD-503」といった話題作に、同社の上位DAC「AK4490」が搭載され、その音質と、DACレベルで768kHz/32bit、11.2MHz DSDをサポートしているスペックの高さが話題となっている。今回同社を訪ね、最新DACの特徴について話を聞いた。

AKM “VERITA” 「AK4490」

原音重視がコンセプトの「VELVET SOUND」

実は、同社のオーディオ事業は28年もの歴史を持つ。最初にリリースされたのは1987年のΔΣ-ADC。そして同社初のΔΣ-DACは1989年にリリースされた。

同社が高音質モデルとしてはじめて世に出したのは、1998年にリリースされた「120dB DAC」。そして2007年には、現在もシリーズ展開が続く「32-bit Premium DAC」を投入した。

オーディオ事業は実に28年の歴史を持つ

そして同社は、2014年に「VELVET SOUND」というブランドを発表した。そのコンセプトは「Real Live Sound」で、つまりは「原音重視」。ボーカルや楽器の距離感、重なり具合を忠実に再現し、臨場感溢れるサウンドを実現するという。また後で説明するように、アーキテクチャーやコアテクノロジー、キーフィーチャーでもVELVET SOUNDはこだわりを持っている。

VELVET SOUNDのロゴマーク

同社がVELVET SOUNDというブランドで訴求している製品群には、その品質によって3段階のグレードがある。「Premium Audio Devices」は、ハイレゾ時代にふさわしいハイスペックと先進のフィーチャーを搭載したデバイスを指し、その中でも世界最高レベルのフラグシップ製品だけに「VERITA」の名を冠しているという。そして、ポータブル機器や車載機器用途に最適化したのが「Advanced Audio Devices」で、ポータブル機器や車載機器用途に最適化している。

VELVET SOUNDは3つの製品グレードに大別される

VELVET SOUNDの先進的な技術については追々紹介していくが、同社はスペックや数値にこだわってはいるものの、そればかりに拘泥しているわけではない。何よりの特徴は、同社のオーディオマイスターである佐藤友則氏が、開発用の試聴室で自らの耳で音質を確かめ、「AKMの音」を決めていることだ。

「AKMの音」を決めるオーディオマイスターの仕事とは?

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