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英CSRが開発、ハイレゾ時代のデジタルアンプ技術「DDFA」。その実力を山之内 正が検証

山之内 正

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2015年02月06日
ハイレゾはオーディオシステムの入口から出口まで、すべてのプロセスで技術の進化を促す。ハイレゾオーディオに見合うS/Nやダイナミックレンジを実現するために、あらゆるコンポーネントの本質的な改善が求められているのだ。

英CSRが開発した注目のデジタルアンプ技術「DDFA」

もちろんアンプもその例外ではない。そして、アンプの技術革新のカギを握る企業としてあらためて注目を集めているのが英国ケンブリッジに本拠を置く半導体メーカーのCSRだ。

CSRは世界各国に拠点を持つ世界的な半導体メーカーだ

オーディオ分野では図のような製品領域やテクノロジーを得意としている

同社はBluetoothやDSPなどのキーデバイスに加え、aptXに代表されるコーデック技術とその応用分野をも牽引する存在として知られる。そのCSRのオーディオ製品群の一翼を担うのが「DDFA(Direct Digital Feedback Amplifier)」。アンプメーカーから熱い視線を集める注目のデジタルアンプ技術だ。

DDFAの概要。デジタル入力型のデジタルアンプでフィードバック技術を応用している

DDFAが注目を集める理由は、ハイレゾオーディオを視野に入れて性能を追い込み、音質面で確実なアドバンテージを獲得したことにある。

特にピュアオーディオの領域では、一部にいまもデジタルアンプを敬遠する傾向がある。効率やサイズ面でメリットがある半面、歪やS/Nなど特性面で克服すべき課題がまだ残っているというのがその理由だ。デジタルアンプを手がけるメーカーはそれぞれ独自の技術を用いて改善を進めているが、総合的に見ると、優れたアナログアンプ同等の性能を実現するところまでは行っていないという見方が強い。

デジタルアンプの性能を改善するためにフィードバックによる補正を行う例も増え、それなりの成果を上げているが、それでもまだ完全とはいえない。

歪の低減には効果を発揮するものの電源変動の補正には効果が期待できなかったり、電源変動を補正できても歪の低減や安定した出力インピーダンスの実現には限界があるなど、それぞれの方法に一長一短があるためだ。

DDFAはそうした弱点を克服するために開発された最新のデジタルアンプで、優れた補正効果を発揮するデジタルフィードバックの手法を導入した点に新しさがある。

DDFAのフィードバック処理と他の方法との違い

S/Nは117dB、ダンピングファクター2000以上など高い実力を持つ

特性をここまで引き上げたデジタルアンプは他にない

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