HOME > インタビュー > コウォン初のハイレゾプレーヤー「PLENUE 1」誕生の背景とは? 本社担当者にインタビュー

「原音の再現」がコンセプト。シリーズ化も示唆

コウォン初のハイレゾプレーヤー「PLENUE 1」誕生の背景とは? 本社担当者にインタビュー

2014/08/22 構成:ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

ーー他のメーカーですと、たとえば「ゴールデンイヤー」や「マエストロ」などと呼ばれる、音作りのプロがいる場合が多いようです。今回の製品の音決めはどのようなプロセスで行われたのでしょうか?

弊社内部にも3名程のゴールデンイヤーがおり、これらすべての者が満足するようなチューニングを何度も行いました。

「原音の再現」のため、徹底的な作り込みを行ったというPLENUE 1

ーーベンチマークにした製品やブランドはありますか?

既存の競合製品はほぼ大部分、分析致しました。

ーー音のキャラクターは、ブランドや製品ごとに様々な特徴がありますが、「PLENUE 1」で目指したのはどういった音でしょうか?

先ほども申し上げましたが、基本的に「原音の再現」を追求しています。そしてレシーバー側による歪みをカバーするために「JetEffect 7」という強力なサウンド補償/補正システムを搭載しました。

JetEffect 7の設定画面。様々な音質調整が行える

このため、フラットな原音を追求するユーザーと、多彩なサウンドを追求してレシーバー側によって損失した部分を補正した音を好むユーザー、どちらも満足させる事が出来ると考えています。音楽を聴いて幸福感を感じることができる音作りを行いました。

ーー幸福感ですか、なるほど。では、その目指す音作りのために、どのような工夫を行いましたか?

ノイズと歪曲を最小化するために超精密部品を使用しました。また、PCBのレイアウトは何度も何度も修正しました。

ーーDACにバーブラウン「PCM1792A」を選んだのはなぜですか?

PCM1792Aは、音質が認められて最高級の据え置き型オーディオにも多く使われており、S/NやTHDなどでも優れた性能を持っているからです。

ーー回路構成や使用パーツでこだわった部分があれば、なるべく詳しく教えてください。

良い音質を便利に聴くことができるように細部まで気を遣って開発しており、曲間ノイズやポップノイズなどの些細なノイズも無くすため、発売を3ヶ月以上遅延させて解決しました。

次ページこだわったスペックは? 操作性のなめらかさはどう実現した?

前へ 1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE