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公開日 2026/08/31 06:40
【連載】ガジェットTIPSリターンズ

急に価格が高くなる。Thunderboltケーブルの値段が妙なワケ

海上 忍

主にPCのデータ通信や映像伝送などに用いられる「Thunderbolt(サンダーボルト)」といえば、最新規格のThunderbolt 5では最大120Gbpsという圧倒的な転送速度が特長です。それなのにコネクタ形状はUSB Type Cで扱いやすく、電力供給にも対応していますから、USBケーブルの代わりに使えてしまいそうです。



image:Cember Tech/shutterstock.com


しかし、入手しやすい価格帯のThunderboltケーブルは30-50cm程度という短さ。1mだと、ブランドにもよりますが、かなりの価格になります。長いほうが高いということはなんとなく想像できても、なぜある程度の長さまでが安くて、それ以上長くなると急に高くなるのかは不思議ですよね。


入手しやすい価格帯のThunderboltケーブルが短い理由は、それ以上長くなると信号補正用回路が必要になるからです。


Thunderbolt 5は双方向通信で最大80Gbps、映像出力など一方向通信時(Bandwidth Boost有効時)は最大120Gbpsと高速なため、信号の減衰やノイズにとてもシビアです。だから光による伝送が有利なものの、光ケーブルにすると電気/光変換が必須となり、電気回路を含んだアクティブケーブルにしなければならなくなります。そうなると、製造コストは格段に上昇します。


一方、ある程度以下の長さであれば、減衰が少なくノイズも制御しやすいため、信号補正は必須でなくなり、コスト的に有利な銅線を選択できます。しかも銅線は電気を流すことができるため、電源供給用の配線を別に用意する必要がありません。短くなるものの、構造がシンプルで給電OK、しかも製造コストを抑えられる銅素材は、個人が使うThunderboltケーブルに適しているのです。

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