【ミニレビュー】これぞ“価格破壊”!Synergistic Researchの電源ケーブル「AC ONE」
園田洋世今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。2月は3万円台のお手頃電源ケーブル4モデルをピックアップしてお届けする。最終回は、アメリカのハイエンド・アクセサリーブランドSynergistic Research(シナジスティック・リサーチ)から登場、“価格破壊”と話題沸騰の「AC ONE」をテスト!
聴き込むほどにS/Nの高さに驚かされる
Synergistic Researchから出た3万円台の電源ケーブル「AC ONE」。導体は14AWGの無酸素銅で絶縁体は比誘電率の低いPTFE。シールドにはフラグシップSRX XLシリーズ同様のSRX XLマトリックスシールドを採用したうえ、両端コネクタ部に取り付けられたカーボンチューニングディスクがコネクタ周辺の電磁界を整えるという。
AUDIAのプリメインアンプ「FLS9」に繋いでQobuzで試聴してみた。
色づけがなく、聴き込むほどにS/Nの高さに驚かされる電源ケーブルである。
ミケーレ・ラッビア「Nimbus」は音場の遠くまでノイズフロアがとにかく低いので、特に注意して聴かなくても各種電子音が前後方向に広く展開し3次元的に実に鮮やかに定位するのがわかる。バスドラムは雑味が取り除かれて緩まずタイトだ。金属音の素材感がキツくなることなしに向上している。
タン・ドゥン『交響曲1997「天、地、人」』も音場全体が静かだ。またたくさんの鐘の音が混濁せず、分析的に聴き取れる。そしてSynergistic Researchの他の製品に通じる音色の明暗・質感の硬軟バランスの中庸さがいい。
タン・ドゥンのような、100%アコースティック楽器で構成されるオーケストラによる演奏を聴くと、AC ONEの色づけの無さを特に強く実感できることだろう。