トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2025/07/23 06:30
イヤホン/ヘッドホンどちらの個性も引き出す

驚異的なハイコスパ!TOPPING「DX5 II」はワンランク上を行く「5万円切りデスクトップUSB-DAC」だ

岩井 喬

前のページ 1 2 次のページ

5万円以下のリーズナブルなデスクトップサイズUSB-DACは常に多くのユーザーの関心を集める、熾烈な勢力争いが繰り広げられているジャンルだ。近年、このジャンルにおいて中国ブランドの存在感が高まっている。その中でもスペック面、音質面でプロフェッショナルからも注目されているのが、2008年に創業したTOPPING(トッピング)だ。


TOPPINGは特にDAC製品に強みを持っているが、強力なヘッドホンアンプを備えた “DXシリーズ” の人気が高い。この度国内でも販売が始まる「DX5 II」は、前モデル「DX5」から外観のみならず、内部のDACチップ、ヘッドホンアンプ構成も全面刷新し、単なる第2世代の枠に収まらない進化を果たしたUSB-DAC/ヘッドホンアンプだ。







TOPPING「DX5 II」(ホワイト/ブラック)予想実売価格:税込49,500円前後


卓上サイズのシンプルボディに驚くほどのパワーを秘める「DX5 II」


前モデルDX5は筐体両サイドを丸くラウンドさせたフォルムとしていたが、新製品のDX5 IIは原点回帰といえるシンプルなスクエアスタイルに変化。ヘッドホンのバランス出力も4ピンXLRだけでなく、4.4mm端子も追加されている。



DX5 IIの筐体は、とてもシンプルな箱型のデザイン。寸法は190W×44H×131Dmm、質量は1kgを切る


 



スマートフォン(6.8型)やノートPC(13.5型)と並べてみるとコンパクトさが際立つ。デスクのわき、モニター台の下のスペースなど、設置できる場所の幅は広そうだ


そしてDACの心臓部であるDACチップについても前モデルではESS製「ES9068AS」のデュアル構成であったが、DX5 IIではS/Nやダイナミックレンジ、歪率の点で上を行くESS製「ES9039Q2M」を左右独立のデュアル構成で搭載。DACチップの電流出力を生かすべく、自社開発のI/V変換セクションも取り入れている。



ESSのDACチップ「ES9039Q2M」をデュアル搭載。その性能を最大限に引き出すため独自設計のI/V変換回路を組み合わせ、歪みやノイズを抑え込んでいる


USB入力時には最高でPCM 768kHz/32bit、DSD512(22.5MHz)まで対応。これに加え、クアルコム製SoC「QCC5125」も搭載し、LDACやaptX HD、aptX Adaptiveなどの高音質コーデックに対応したBluetooth受信機能を備えていることも注目点だ。なかでもDX5からの大きな進化となったのがヘッドホンアンプの大出力化である。


コンパクトながら大出力。イヤホン/ヘッドホン両方で実力を試す

前のページ 1 2 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB