トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2022/11/28 06:30
VGP2023で金賞受賞

試さないのはもったいない、SOUNDPEATS「Air3-Deluxe HS」はお手頃価格の高音質完全ワイヤレスだ

鴻池賢三

前のページ 1 2 次のページ

高コスパの完全ワイヤレスイヤホンで人気のブランドが、SOUNDPEATS(サウンドピーツ)だ。同社は1万円以下で手に取りやすい価格ながらも、高品質の製品を送り出している。そのクオリティは高く評価され、これまでオーディオビジュアルアワード「VGP」でも多くの金賞を獲得してきた。本稿ではVGP2023で金賞を獲得した最新モデル「Air3-Deluxe HS」の実力に迫る。

SOUNDPEATS「Air3-Deluxe HS」

高音質とコスパを両立



完全ワイヤレスイヤホンが主流となって久しい。当初はケーブルに煩わされない使い勝手の良さや未来感がウケた反面、音途切れやバッテリー持ち時間の短さといった弱点があったのも事実。その後、技術改善によって欠点らしい欠点はなくなり、今やイヤホンの定番といって良いだろう。

そんな完全ワイヤレスイヤホンだが、現在では製品の幅も広がり、予算やこだわりに応じてピッタリの1台が選べるようになった。どの製品も基本性能が一定水準に達したいま、狙いを絞るなら、より音楽を楽しくする「さらなる高音質」と、堅実でお得感の高い「コストパフォーマンス」の2点が鍵になるだろう。

SOUNDPEATS「Air3-Deluxe HS」

この記事で紹介する、SOUNDPEATSの「Air3-Deluxe HS」は、まさに、その代表格といえるモデル。「LDAC対応」「ハイレゾ高音質」を謳う最新製品でありながら、Amazonで約7,000円で手に入るというお手頃価格を実現している。



人気機能を抜かりなく搭載、LDACでハイレゾ再生も



本機の特徴は、BluetoothのコーデックとしてLDACをサポートし、日本オーディオ協会が規定する「Hi-Res Wireless」ロゴを掲示する「ハイレゾ対応」製品であること。LDACの他にも、iPhoneでお馴染みのAACと、当然ながらSBCにも対応しているので、接続相手を選ばない。

イヤホンの形状は俗に「うどん型」とも呼ばれるステムタイプ。装着方法はインイヤータイプで、カナル型のように、ノズル先端およびイヤーチップを耳穴に深く押し込むのが苦手なユーザーに向いている。着脱が比較的容易なのも、特徴といって良いだろう。

イヤホンの形状はステムタイプ。インイヤータイプなので密閉感も少ない

バッテリーの持ち時間は、イヤホン単体だと最大約5時間再生で、充電ケースもあわせると最大約20時間。スペック欄にはLDAC接続時の記載が無いが、一般的にはざっくり半分くらいになる。LDACだと短くなるのは、SBCに対してLDAC(音質優先)のビットレートが約3倍にあたる990kbpsと高いためで、他のモデルも同様だ。

そのほか、大口径のφ14.2mmダイナミックドライバー、片側あたり2基のマイクを搭載して環境ノイズを低減するマイク機能、10バンドイコライザーを搭載するアプリ「SOUNDPEATS」、ゲームや動画視聴時に有用な60ms(0.06秒)の低遅延モード、IPX4準拠の防水機能(イヤホン本体)など、人気機能を網羅している。

大口径のφ14.2mmダイナミックドライバーを搭載

軽くて自然、負担感のない装着感



充電ケースはコンパクトかつ薄型で、ジーンズのポケットにも納めやすい。またしっかりと塗装された艶有仕上げで、「ピアノブラック」といった印象。塗装無しで樹脂そのもののモデルと比べると、ひと手間かけた感がある。

本体はピアノブラックのような光沢仕上げ

イヤホン本体は無塗装だが、指先の皮脂が付いても目立たず、滑りにくいという点では好都合。こうした適材適所の仕様は、イヤホンを作り慣れた大手メーカーと思える部分だ。イヤホンを取り出すと、ステムの先端に充電用の接点(銀色)が見えるが、あえて大き目にしてデザインの一部になっている。接点が大きいと、充電器側の端子との接触も確実で、実用面でも安心できる。

イヤホン本体はマット調で、油汚れなど目立たないのもメリット

耳に装着すると、ノズル部の先端が耳穴に導かれ、耳の窪みにもやさしくフィットする。片側4gと軽量設計で、装着による負担感もない。カナル型とは異なり、周囲の音をピタッと遮断しないのも、違和感や負担感を覚えない理由だろう。

LDAC接続時の音質は “別世界”、ハイレゾ再生でチェック!

前のページ 1 2 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 BRAVIAが空飛ぶ時代? 動画コンテンツの楽しみ方に押し寄せた大きな変化を指摘するソニーショップ店長。超大画面はさらに身近に
2 ネットワークオーディオに、新たな扉を開く。オーディオ銘機賞の栄えある“金賞”、エソテリック「Grandioso N1」の実力に迫る
3 Nothing、最大40%オフのウィンターセール開催
4 LG、世界初のDolby Atmos FlexConnect対応サウンドバー「H7」。オーディオシステム「LG Sound Suite」をCESで発表へ
5 「ゴジラAR ゴジラ VS 東京ドーム」を体験。目の前に実物大で現れる“圧倒的ゴジラ”の臨場感
6 衝撃のハイコスパ、サンシャインの純マグネシウム製3重構造インシュレーター「T-SPENCER」を試す
7 AVIOT、“業界最小クラス”のANC完全ワイヤレス「TE-Q3R」。LDAC、立体音響にも対応
8 ソニー「WH-1000XM5」に“2.5.1”アップデート。Quick AccessがApple Music/YouTube Musicに対応
9 「HDR10+ ADVANCED」が正式発表。全体的な輝度向上、ローカルトーンマッピングなど新機能も
10 クリプトン、左右独立バイアンプ機構のハイレゾ対応アクティブスピーカー「KS-55HG」新色 “RED”
12/19 11:02 更新

WEB