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公開日 2018/10/26 06:30
【特別企画】平面駆動やワイヤレスなど魅力満載

ゲーミングヘッドホンの常識を覆す! AUDEZE「Mobius」は高音質と3D技術の集大成だ

折原一也

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2008年の創業以来、フラグシップヘッドホン「LCD-4」を筆頭とした “平面磁界駆動型” モデルを送り出している米国のハイエンド・オーディオブランド、AUDEZE。そんな同社が、新モデル「Mobius」でゲーミングという新境地に踏み出した。

「Mobius」(実勢価格50,000円前後)

その特徴は、独自の平面駆動技術を採用しているだけでなく、ワイヤレス、PC接続、3Dトラッキング...と “ゲーミングヘッドホン” のひと言では語り尽くせない。そんな魅力が満載の本機を、オーディオ・ビジュアル視点から使い込んでみたい。


有線、ワイヤレス、PC接続もできる多機能ぶり

まずMobiusの基本は、AUDEZEが独自開発した100mmの平面駆動トランスデューサーを搭載した平面駆動型ヘッドホンとなる。特許出願中の新開発平面磁気技術「Fazor Magnetic Technology」を始めとしたアコースティックな設計は、同社のハイエンド・ヘッドホンから継承。外観は極端にゲーミング路線というわけでもなく、落ち着きあるデザインだ。

カラーバリエーションとしてブルーも用意

2カラーを並べたところ

左ハウジング外側に電源とマイクON/OFFを、周辺部に3Dボタン、マイク端子、USB typeC端子、3.5mmステレオミニ端子、ボリュームといった操作・接続部を集約している。

本体の左ハウジングに端子や操作系をまとめている

イヤーパッドとヘッドバンド部には形状記憶素材を採用し、バンド部はぐにゃりと曲げられるほど柔軟だ。本体質量は約350gと重めではあるが、ストレスなく装着できるフィット感があり、全体として上質で快適なヘッドホンに仕上がっている。

ヘッドバンドには形状記憶素材を採用。ひねっても元に戻る

イヤーパッドやヘッドバンドは上質でつけ心地が良い

Mobiusで音楽を聴くための接続方法は、大きく3通りある。まず第一にシンプルなワイヤードヘッドホンとしての接続。標準でケーブルも付属しており、シンプルに音楽プレーヤーと接続すれば、ハイクオリティな音楽リスニングが行える。

2つめの、同社がメインの使い方として想定しているのが、Bluetoothによるワイヤレス接続だ。コーデックはSBC、AACだけでなく、ソニーの開発したLDACコーデックをサポート。実際、シンプルに「AUDEZEの平面駆動形ヘッドホンに、LDACのハイレゾ伝送に対応したワイヤレスモデルが登場」と伝えるだけでも、ポータブル・オーディオファンにはビッグニュースではないだろうか。

そしてゲーミングヘッドホンらしく、PC接続も可能だ。接続方法はシンプルで、MobiusとPCをUSB type-Cで接続するだけ。Windows 10で確認すると、汎用の8ch(7.1ch)スピーカーシステムと認識された。PC中心のサラウンド環境としては最もベーシックな対応方法なので、PC側で映画やゲームなどで2.0/5.1ch/7.1chサラウンドシステムへの出力に対応したソフトなら、何でも対応できる事になる。

なお、ゲーミングに必須のマイクは、PCゲーミングユーザーの間でもよく使われるSkype、Discord、TeamSpeakなどの音声通話ソフトに対応したブームマイクが付属。口元にマイクが伸びる構造はボイスチャットにも最適だ。オーディオ・ビジュアル用途ではマイクの出番はあまりないので、マイクを取り外せることもポイントだろう。

マイクは取り外しが可能なほか、自由な角度に曲げて調整できる

PCゲームとの相性も抜群

業界の常識を覆す3Dサラウンドと3Dヘッドトラッキング技術

そしてMobiusの、機能面の最大のハイライトが3Dヘッドトラッキング技術「Waves NX Technology」だ。この機能によって、他の “ゲーミング” を謳うヘッドホンとはまったく次元の違う製品になっていることを、先に断言しておこう。

音質的な加工を感じさせない3D体験

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