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公開日 2025/09/19 18:39
高品位パーツと国内生産で独自ドライバーのポテンシャルを引き出す

フォステクス、阿波藍染メイプルハウジング採用のセミオープン型平面駆動ヘッドホン「T60RPmk2ai」

編集部:岡本 雄

フォステクスは、阿波藍染ハードメイプルハウジングを採用した国内生産のセミオープン型平面駆動ヘッドホン「T60RPmk2ai」を10月上旬に発売する。価格はオープンだが、税込132,000円前後での実売が予想される。



「T60RPmk2ai」


T60RPmk2aiは、20254月発売のヘッドホン「T60RPmk2」をベースに、藍染のハードメイプルハウジングと高品質なパーツを新しく導入することで、独自の平面駆動ドライバーである「第4世代RPドライバー」のポテンシャルを最大限まで引き出したという特別モデル。


“T60RPシリーズ” では初の国内生産を採用。国内工場で11台丁寧に組み上げたことで伝統工芸と音響技術が融合し、リスニングモデルとしての魅力がさらに向上したとアピールしている。


ハウジングは、ハードメイプル無垢材を職人の手でひとつひとつ阿波藍で染め上げることで、木目が美しく現れる深みのあるデザインに仕上げた。同社では、植物の藍のみでつくられた「本藍」による染色には、ハードメイプルの「硬質で比重が重く音に余計な色付けをしない」という特性を生かす効果があると説明。これによって、しっかりとした深みのある低音域と濁りがなくクリアで伸びやかな高音域を楽しむことができるという。



阿波藍で染め上げたハードメイプル無垢材ハウジングを採用


内部配線材も変更しており、上位機種と同じ7Nグレードの高純度OFCケーブルを採用。不純物を極限まで排除して伝送能力を高めており、リケーブルによる高音質化においてもポテンシャルを発揮するという。


ケーブル端子はベースモデル同様、左右ハウジングに3.5mm 2極コネクターを装備。高音質OFC導体を採用したアンバランスケーブルが付属し、別売のオプションとして、4.4mmバランスケーブル「ET-RP4.4BL2Y」を用意する。


イヤーパッドは、ベースモデルでは別売オプションだった東レ社のUltrasuede採用イヤーパッドを標準装備。蒸れにくく柔らかな肌触りで、滑らかで高品位な音質を提供するとしている。さらに、低反発のアラウンドイヤー型によって優れた装着感を実現しており、長時間のリスニングでも快適に使用できるという。



内部配線材は7Nグレードの高純度OFCケーブル、イヤーパッドは東レ社のUltrasuede製に変更


そのほかのスペックはベースモデルと共通で、ドライバーユニットには独自の全面駆動型平面振動板を備える第4世代RPドライバーを搭載。再生周波数帯域は10Hz - 40kHz、インピーダンスは28Ω、感度は96dB/mW、最大入力は3,000mW。付属品は上述のケーブルに加え、3.5mm to 6.3mmステレオ変換アダプターと専用ポーチを同梱する。


 

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