<OTOTEN>テクニクスの限定ターンテーブル「SL-1200GME」が試聴可能/ヤマハ×北日本音響の9cmフルレンジを初出展
編集部:松原ひな子一般社団法人日本オーディオ協会が主催する、国内最大級のオーディオ&ホームシアターの祭典「OTOTEN2026」が、本日6月19日(金)から3日間、東京国際フォーラムにて開催されている。
本稿では、ガラス棟6階G602のテクニクス(パナソニック)、ならびに7階ラウンジの 北日本音響(MotherAudio)、EDIFIERのブースレポートをお届けする。
テクニクスはカジュアルからハイエンドまで「オーディオを楽しむ」提案
テクニクスのブースでは、クラスやアイテムの異なる3種のシステムを各2回(1時間)ずつ、1日に計6回の特別講演を実施。最初の演目では、ターンテーブル「SL-1200GME」を中心に、グランドクラスにラインナップされるプリメインアンプ「SU-G700M2」、スピーカーシステム「SB-G90M2」を組み合わせた。
SL-1200GMEは、前モデル「SL-1200G」からモーター駆動技術「ΔΣ-Drive」と電源回路を強化、独自の音質技術と限定パーツを惜しみなく投入したターンテーブル。ゴールドのトーンアーム、シリアルナンバー入りの銘板といった特別仕様をまとった台数限定モデルとなっている。
店頭試聴がないモデルのため普段試聴できる機会は少ないが、今回のイベントではジャズ、クラシック、ロックなどさまざまな音源でじっくり体験が可能だという。
2つ目の演目では、ターンテーブル「SL-50C」とワイヤレスアクティブスピーカー「SC-CX700」を組み合わせて、本格的なHiFiオーディオをカジュアルに楽しめる提案性の高いシステムを披露。
SL-50Cは伝統のダイレクトドライブ方式、「コアレス・ダイレクトドライブ・モーター」、回転制御技術、新設計のトーンアーム、シャーシ構造など、上位モデルの知見を惜しみなく投入した高音質を実現しつつ、フォノイコライザー内蔵、カートリッジが付属するなど、レコードを手軽に楽しみたいユーザーのための高いデザイン性・機能性を両立するアナログプレーヤー。
SC-CX700は新規の同軸ユニット「Phase Precision Driver 4」を搭載、コンパクト筐体ながらアンプ部とスピーカー部を完全セパレートした構造を持つ。さらに信号処理の観点からスピーカー振動板の理想動作を追求するなど、ブランド独自のデジタル音響技術を惜しみなく投入して高音質を実現している。
イベントではライフスタイル提案として、プレーヤーはチャコール、スピーカーはテラコッタブラウンのカラーで揃え、アナログレコード(MM)による有線入力でセッティングしている。
3つ目はリファレンスクラスからフラグシップ級のモデルを揃えたハイエンドシステム。ターンテーブル「SL-1000R」を筆頭に、プリメインアンプ「SU-R1000」、スピーカーシステム「SB-R1」を体験できる。
Symmetrical Connection
リファレンスシステムのセッティングには、新興ブランドであるSymmetrical Connectionのケーブル “Referenceシリーズ” より、フォノケーブル「Reference standard Phono 5pin to XLR」、ラインケーブル「Reference standard XLR pair」、USBケーブル「Reference standard USB」が採用されている。
Symmetrical Connectionは伝送路としての “対称性” をコンセプトに、優れた素材の選定、安定性の高い構造、素材量の最適化による振動特性の向上など、電気的特性/機会的特性の双方からアプローチした開発・設計を行うケーブルブランド。
Referenceシリーズは国産の純銀導体とZeus製の樹脂被膜を採用、シールド内の電流分布を考慮してドレイン線をあえて省いたツイストペアシールド構造設計。伝送路における劣化/損失を最小化するとともに、差動伝送のメリットを最大化しているという。
「純銀をつかっていますが、音は純銀のキラキラとした感じは控えめに、落ち着いたレファレンス指向の音に仕上げているので、モデルやブランドのよさが出るケーブルになっています」と説明していた。
MotherAudioはsound byヤマハのフルレンジユニットを初出展
北日本音響はMotherAudioブランドから、 7月発売予定の9cmフルレンジスピーカーユニット「MS-TAMANEGI」を参考展示。“たまねぎ” の名は音の多層的な重なりを象徴しているのだという。
ヤマハの新技術を適用した日本製振動板を採用し、軽量性・高剛性・高応答性というトレードオフの関係にある特性を高次元で両立。高解像度かつ自然な再生を実現するとしている。
また振動板以外のユニット設計は北日本音響が担当。軽量・高剛性を実現したコーン構造で、バスレフスピーカーに最適な仕上がりだという。担当者は「クリアで明瞭感がある音で、女声ボーカルがはっきり出るだけでなく、ジャズやクラシックなども鳴らせます」と説明していた。
ほかイヤホンの出展も。ベリリウム蒸着振動板を採用したダイナミックイヤホン「ME3」「ME5」「ME8」だけでなく、秋頃に発売予定というME3の後継モデルを参考出展。筐体の内部構造や振動板に調整を施し、従来から高域のなめらかさ、低域の重量感を強化したという。発売は2026年中を予定、価格は1万円台で調整中とのこと。
また、ブランドで初めてバランスド・アーマーチュア(BA)ドライバーを採用した新規モデルの試作も参考出展。ダイナミックドライバーを各1基搭載したハイブリッドモデルとなる。
「低域のふくよかな余韻が楽しめます。販売価格に対してはかなりコストパフォーマンスがいいと呼ばれる仕上がりになるのではないかと」と担当者も期待を覗かせる。こちらは発売・価格ともに未定で、イベントでの反応を見て調整を施していくとのこと。
WELCOMと共同開発を行った “風が出る” ヘッドホン「LiveAir」(仮称)も参考出展。再生中の音源の低音成分に検知して、ヘッドホン内部から風が出るエンターテインメントヘッドホン。「映画やASMRを視聴する際に、通常とは違う臨場感を得ることを目的にしています」とアピールする。
EDIFIERは新スピーカーを中心にデスクトップオーディオ機器を展開
EDIFIERはアクティブスピーカー、Bluetoothスピーカー、ワイヤレスヘッドホン、完全ワイヤレスイヤホンといった、デスクトップおよびポータブルオーディオを揃える。
アクティブスピーカーは4月発売の「M90」をはじめとする既存ラインナップに加えて、6月末に発売予定という「MR4 MK II」を出展。MR4 MK IIはMR4の後継モデルとなる。
1インチシルクドームトゥイーターと4.5インチPPコーンミッドレンジを各1基搭載した2ウェイ構成。バイアンプ設計によってフラット特性を追求し、原音に忠実なモニターサウンドを実現するとしている。出力は80Wへと強化、周波数特性は50Hz – 40kHzに広域化、またBluetooth接続に新しく対応するなど、さまざまな点においてブラッシュアップが図られている。
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