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公開日 2025/05/19 07:05
エソテリック、SOULNOTEブースもレポート

【HIGH END】TADの新色「グリーン」、ラックスマン“100周年ブラック”など世界に挑む国産ブランド

筑井真奈
ドイツにて5月15日(木)から18日(日)まで開催された世界最大規模のオーディオショウ、ミュンヘン・ハイエンドには世界市場で評価高まる日本ブランドも多く出展している。

 

TADは、今年発表されたブックシェルフスピーカー「TAD-M1TX」をグローバルお披露目。TAD伝統のCSTドライバーを搭載したコンパクトなブックシェルフモデルで、今回初めてベリリウム・トゥイーターの製造手法を鍛造から蒸着に変更し、音質面でも追い込んだモデルとなる。



TADのブックシェルフスピーカー「TAD-ME1TX」と製品開発を手掛けるエンジニアの長谷さん


今回はスペシャルカラーとして初の"グリーン"仕上げを用意、台数限定での展開となる模様。深い緑の仕上げは海外ディストリピューターからも注目が高く、すでに中国などから「欲しい!」の声が上がっているという。



限定カラー”グリーン”仕上げを初披露


またメインエリアでは「TAD-GE1」のフロア型スピーカーに、パワーアンプ「TAD-M2500TX」2台によるモノラル再生をデモ。プリアンプは「TAD-C1000」、SACDプレーヤー「TAD-D1000TX」で、GE1のさらなるポテンシャルを引き出す提案にも力を入れる。



パワーアンプ「TAD-M2500TX」を2台使い


ラックスマンは、海外向け限定の創業100周年モデル“ブラックバージョン”4機種を披露。YGアコースティクスの“グリーン仕上げ”(珍しい!)と組み合わせて再生を行っていた。



YGアコースティクスのスピーカーを組み合わせたラックスマンブース


今年創業100周年を迎えるラックスマンは、100周年記念ロゴを随所にあしらったデモブースを展開。「CENNTENIAL」が付与された限定のブラックバージョンとして登場したのは、アナログプレーヤー「PD-151」、SACDプレーヤー「D-07X」、ネットワークトランスポート「NT-07」、プリメインアンプの「L-509Z」の4モデル。すべてシリアルナンバー付きで、「単体でも購入いただけますが、4台セットでの訴求を目指します!」とセールスにも期待をかける。





「L-509Z」の限定ブラックモデル。クールで精悍な印象を与える


ちなみになぜこの4台かというと、あとはスピーカーさえ用意すればアナログからCD、データ再生まですべてラックスマンでコンプリートできるシステムが完結するから、とのこと(プリメインアンプにはMM/MCフォノイコも搭載)。現状日本での展開予定はないそうだが、精悍なブラックデザインは新しいラックスマンファンの獲得にも繋がりそうだ。



エソテリックはGrandiosoシリーズを中心に披露。今年はスウェーデン・マーテンのスピーカー「Mingus Quintet2」を組み合わせてデモンストレーションを行っていた。(余談だが、今年のショウでのリファレンススピーカーにはマーテンをよく見かけた。市場での存在感をまたひとつ高めているのようだ)



Grandiosoシリーズを中心に訴求するエソテリックブース


昨年発表されたネットワークトランスポート「Grandioso N1T」の国外からの反響も上々だそうで、ネットワーク再生の広がりにも手応えを感じているとのこと。Qobuz Connectにも対応となり、再生スタイルはさらに広がる。何時間も座席から動かず音をじっくりと味わう来場者の姿も見られた。



SOULNOTEはモノラルパワーアンプ「M-3X」をグローバル披露。外観はそのままに既存の「M-3」をアップデートし音質を強化。エンジニアの加藤秀樹さんに、シェフィールドのダイレクトカッティング盤を再生してもらうと、そのグルーヴ感、熱気がダイレクトに伝わってくるのが気持ちいい。



モノラルパワーアンプ「M-3X」をグローバル初披露したSOULNOTE


ちなみにパワーアンプボードには、中央のスパイクで一点設置、四隅は磁石で浮いているというオリジナルアイデアのボードを使用。こちらはSOULNOTEブランド製品ではなく、試作機として持ち込まれたものが加藤さんの音質的に納得できるものだったので採用したとのこと。





テクニクスはアクティブスピーカーやアナログプレーヤーなど主力製品をアピール




ヤマハも「NS-2000A」などHiFiコンポーネントの組み合わせを披露



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