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RESULTS 結果発表

オーディオアクセサリー銘機賞2021

RESULTS結果発表

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全てが手作りのハイエンドケーブル

井上千岳

ヴィンテージ・オーディオへの深い崇敬を基に設立されたカナダのニューブランド。Rougeは上位モデルで、線材は中古ではなくNOS(未開封の新古品)銅線を使用し、石油系素材は一切排除して天然ゴムやコットン、シルクなどの複合材で絶縁している。シールドは錫メッキ銅。外被の染色も自前で行っているという。全てが手作りという異色のハイエンドケーブルで、高度な音楽性に富んだ精緻な音質が新たな世界を開拓する。

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驚くほどの進化を遂げたスピーカースタンド

生形三郎

従来モデルから驚くほどのバージョンアップを遂げた至高のスピーカースタンド。その進化は予想を遙かに上回るものだ。新たに同社アクセサリーHelca1を内蔵し高周波領域の振動対策を施したほか、ジョイントパーツが追加され剛性もアップ。そのサウンドは、スピーカーユニットの性能自体が向上したかのよう。周波数的なピークディップを一切感じず、高精細な3次元的描写を十全に引き出す様に魅せられ、早速筆者も自宅で愛用中だ。

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広大な音場と実在感に富んだ音像を実現するルームチューニングパネル

井上千岳

広大な音場と実在感に富んだ音像を実現するルーム・コンディショナーで、従来のRWL-3の進化バージョンである。内部は複雑な凹凸を持たせた発泡材で従来のトルマリンに代わり、群馬県片品村でのみ採掘される貴陽石を含侵。マイナスイオンはトルマリンの10倍以上という。表面のはトルマリン含侵シルクで覆われている。適確な拡散効果に加えエネルギー感まで向上させ、再生音に生命力を与える。

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端正で有機的なサウンドが楽しめるインターコネクトケーブル

生形三郎

昨年登場した同社トップエンド「TPL-2000」シリーズに加わった、待望のインターコネクトケーブル。前年度グランプリを獲得した、強烈な個性と性能を備える電源ケーブルTPL-2000A同様に、本製品も同価格帯ケーブルでは得がたい音質が堪能できるプレミアムケーブルに仕上がっている。特許取得のオリジナルフィルターや特殊絶縁体の恩恵か、著しく冴えた静寂感が特長的で、緩みや滲みを排した、端正で有機的なサウンドを楽しめる。

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HRシリーズ最新モデルとなる電源ボックス

林 正儀

HRシリーズのロングセセラー機、PB-HR1000の後継だ。同じく2回路のフィルター入りで、筐体は高さを15mm低くしたスマートなもの。価格を下げながら高級電源ボックスとしてのパフォーマンスを高めた設計を評価したい。内部構造全体がステンレスで、トップパネルに独自のネオフェード・カーボン・マトックス3層材を採用。瞬発力や空間描写の精度を増し、上位のPB-HR2000に迫ろうかというハイクオリティぶりだ。

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精度の高さと情報量の多さが驚異的なフォノケーブル

井上千岳

ゾノトーンの最高峰シリーズShupremeに初めて登場したフォノケーブルである。独自のハイブリッド構成は、7N相当高純度銅やPCUHDなど4種の線材を使用。LRをそれぞれダブルシールド2芯構造として1本の筐体に収め、その外側からさらにシールドを施した厳重な構成である。またアースと筐体は別とし、フローティングでのバランス伝送も可能だ。端子は全てオリジナルの精密切削加工。桁違いの情報量と精度が驚異的だ。

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瞬発力やスピード感を増大させる電源対策アイテム

林 正儀

電源用のノイズポンプだ。信号系の空き端子にさすGround Arayに続いてコード社が開発したもの。基本原理は同じだが、Chord Musicケーブルで実績のあるタイロン絶縁システムも投入され、より高電圧のAC環境で効果を発揮する。ノイズや汚れ、雑味が吸い取られたように消え去る。電源環境を強力にクリーン化しながら、エネルギーが上下にぐんとのびて瞬発力やスピード感も増大。一ヵ所で全体に効くのはGround Arayと同じである。

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コストパフォーマンスに優れた電源ケーブル

鈴木 裕

導体の銅だけで電源ケーブルのエネルギー量は決まらない。さまざまな対策とか技術が投入されることになる。このAETのTSD-HR ACでも抵抗値を制御する特殊素子が使われていたり、シールドとして高周波アルミニウムリボンを採用。両端のプラグにはアルミ合金から削り出したカプラーを採用している。音は密度の高いエネルギー感を持ちつつも、どこかに強調感のないハイファイ性能の高いものだ。受賞の所以である。

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音のエネルギー密度の高いハイエンドケーブル

鈴木 裕

本誌試聴室で、いつものレファレンスにクラウンシリーズのXLRインターコネクトやスピーカーケーブルを接続した音を聴くことができたが、さすがの世界を持っていた。そもそも音のエネルギー総量が非常に多く、部屋に対しての再生音の支配度が高くなっている。S/N感も抜群で音ひとつひとつが暴れず、音を分解する力も強い。しかもここぞという時の低域の剛性感といったら、さすがの単線ならではの音だった。

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空気絶縁の旨味を享受できるケーブル

炭山アキラ

理想の絶縁体たる“空気”を完璧に生かし切る、見事な構造を開発・実体化して見せたインアクースティックだが、あれは大変に手がかかる作りで、相応に価格も上がってしまう。そこで今期の同社は、より普通の構造へ近づけながら空気絶縁の旨味を享受できるケーブルを開発した。音質的には、上級機同等とはいかないが、穏やかで歪みが少なく、空気絶縁の旨味をしっかりと引き出した、優れた作品に仕上がっていると感じさせた。

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約15年ぶりの後継機として登場した電源ボックス

生形三郎

約15年ぶりの後継機となる本機は、新設計のコンセント搭載をはじめ、内部配線や内部ワッシャー、スパイクのグレードアップ、電磁波対策体の追加などで、大幅なブラッシュアップを遂げた。その音質差は実に大きく、AV用途を主体としていた旧モデルよりも、さらなる高S/N化、低重心化を実現。加えて、電磁波吸収体の効用か、ヴォーカルなどの旋律帯域が、仄かな色艶や色香を伴って高い明瞭度で浮かび上がる様が快い。

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静電と制振効果に優れるパッシブ型の電源アクセサリー

生形三郎

NCF Boosterシリーズが好評のフルテックから登場した、回路を持たないパッシブ型の電源アクセサリー。静電、制振効果に優れるNCFを用いた筐体のほか、電極部の反対側にコイル状パーツを配置することによって、電源ラインのクオリティアップを図る画期的なアクセサリー。その名の通り、音がクリア化、瞭然化する効用が特長的で、Boosterシリーズ同様に、ナチュラルな音質アップが得られる注目のアイテムだ。

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イオン放射機能を合体させた除電ブラシの最新モデル

林 正儀

人気の除電ブラシ、ASB-1にイオン放射の機能を合体させたのが本品だ。レバー操作だけで内蔵のイオナイザー(圧電によるイオン発生機)が作動。+と-のイオンが発生する仕組みだ。レコードからやや離して放射すると効果はテキメン。冬場のパチパチ音も一気に静まり弱音のニュアンスが浮かび上がる。毛先もさらに極細な30ミクロンなので、音溝にたまった塵の除去効果も高い。電源いらずだし、究極の携帯除電グッズだ。

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ノイズフロアを下げる仮想アース

炭山アキラ

これまでのフォースバー・シリーズが好評価で、モデルチェンジのハードルは高かったろうに、それを易々と越してくるのは、さすが光城精工である。いろいろなシリーズ製品をフォースバーと聴き比べたが、明らかに一回り音の品位が向上し、音楽の姿が実態に迫る。特に仮想アース装置のCrystal Eは優れ物で、1台だけで使ってもかなりノイズフロアを下げるのだが、2台連結すると2倍以上の効果に驚いた。お薦めの製品群である。

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