公開日 2026/02/04 06:30

ヤマギワ、タリアセン復刻30周年記念「TALIESIN HOMAGE - archaeological lamp」

帝国ホテル東京 新本館を手掛ける建築家・田根 剛とコラボ

YAMAGIWA(ヤマギワ)は、建築家・田根 剛(以下、田根氏)がデザインした「TALIESIN HOMAGE – archaeological lamp」の発売記念イベントを、田根氏が空間設計を手掛けた東京・表参道のレストラン「GYRE.FOOD(ジャイル・フード)」で開催。コンセプトや制作秘話を同氏自らが語った。

田根氏がコンセプトや制作秘話を語る記念イベントを開催

東京・表参道のレストラン「GYRE.FOOD」にて

タリアセンオマージュ第4弾は「マヤ文明」がルーツに

2025年、フランク・ロイド・ライトの名作照明「タリアセン」の復刻生産30周年を記念して製作されたのがこの「TALIESIN HOMAGE – archaeological lamp」。長年タリアセンが使われてきた、帝国ホテル東京 新本館(2036年完成予定)を手掛ける建築家・田根氏とのコラボレーションが実現した。

「TALIESIN HOMAGE – archaeological lamp」、価格は2,420,000円(税込)

ヤマギワは、タリアセンをフランク・ロイド・ライト財団とのライセンス契約に基づき、1994年より国内生産している。

ライトの生誕150周年にあたる2017年には、大型モデル「タリアセン2」の魅力を引き出すオマージュコレクションが始動。建築家・坂 茂の紙で制作する「紙のタリアセン」をはじめ、2018年には伊東豊雄、皆川 明、名和晃平、2019年には妹島和世、永山祐子、鈴木啓太と作品をリリースしてきた。

坂 茂による紙のタリアセン。オリジナルのスケールを尊重しながら、丸型の紙管で再構築

伊東豊雄による「TALIESIN POLYGON」。3種の多面体の重層的な連なりによって、光がやわらかく拡散

名和晃平による「PARTICLE-T2」(生産完了品)。光を反射する炭化ケイ素でモチーフを覆い繊細で複雑なきらめきを生む

イベントでは完成まで3年の軌跡をお披露目

「こんなにたいへんだとは思わなかった」。挨拶の冒頭、田根氏は語る。

すでに様々な建築家やデザイナーがタリアセンと向き合いながら自分なりに自己表現してきた。その中で田根氏はさらに遡り、1930年当時、ライトがタリアセンをデザインするにあたり敬意を払ったとされるマヤ文明の “言語” に着目したという。渦巻きや幾何学といった装飾類がそれだ。

分析した成果を、それぞれ150字ぐらいの文章にまとめて言語化

分析した成果(その1)
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分析した成果(その2)

またコンクリートブロックを積み上げた後、中核にコンクリートを流して構造体にするという、ライト建築の発明性にも言及。「互い違いに配置されたブロックは、45度から見るとまっすぐに立っている。1本の柱のように見えながら、動いて見ることで広がる構成になっています」と魅力を分析した。

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TALIESIN HOMAGE – archaeological lampの素材は軽量化のためテラコッタでという意見もあったが、土を固めたもので強度を得るのは難しいと判断
ライトが用いたテキスタイルブロックがもともとコンクリートをベースとしていたこともあり、セメントを使うなどして強度を保っている

サンドブラストで風化させていく手法のシミュレーション

構造的な限界と製造的な限界を探る

箱の中に箱があるような構造のため、鋳型の型が抜けない。そこでシリコンを使ってセメントの適切な流動性を決めていったという

こうした詳細な分析から完成まで3年。ランプが灯ると、間接照明を超えて、全体がラグジュアリーな高層建築に人が住んでいるかのよう。来場者は皆うっとり眺めては語り合っていた。

「締め切りがあるというよりも妥協せず作ることが優先されました。ヤマギワさんには感謝しています」と、田根さんは感慨深く語った。

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GYRE.FOOD

東京都渋谷区神宮前5-10-1
営業時間:11時00分 – 24時00分

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