PR 公開日 2022/11/25 06:30

ボーズ「QuietComfort Earbuds II」のノイズキャンセルが“世界最高”って本当?一日中使って確かめた

高音質に高いフィット感、使いやすい操作性も全て叶う一台

Awareモードにもマイクが使われており、周囲の音をマイクが集音することで、イヤホンをしたまま外の音が聞こえる。このAwareモードで、ボーズ独自の「ActiveSenseテクノロジー」を使用できる。

ActiveSenseテクノロジーは、例えばバスやトラックが近づいてきた時など、不意に大きな騒音が近くで発生すると、外音の取り込み音量を自動調整するもので、音を取り込みながらも騒音の不快感は抑えられる。街中で音楽再生して、外音も聞きながら歩くといった場面で便利だ。

アプリでは、Quiet/Awareモード以外に、ユーザーが任意に2つまでモードを追加することも可能。利用シーンに合わせて、ANCの効き具合を「0」から「10」までの11段階から選んで設定できる。追加したモードには、「ウォーキング」や「音楽」など10種類ある名称から選ぶか、モード名をつけることも可能。切り替えた際にはモード名を読み上げてくれるので、いまどのモードかすぐにわかる。


外音を取り込む「Awareモード」について動画で見る

Bluetoothは最新のVer 5.3に準拠。音楽データをワイヤレス伝送する際のコーデック方式は、標準とされる「SBC」と、同じ圧出率ながらより高音質な「AAC」をサポートする。再生時間はイヤホン単体で最大6時間、充電ケース併用で最大24時間と一日中持ち歩いても十分なレベル。なお、充電ケースへの給電はUSB-C端子のみ。ワイヤレス充電には非対応なので、この機能を期待している人は注意が必要だ。

対応アプリ「Bose Music App」で、Quiet/Awareモードを切り替え

0から10までの11段階でノイズキャンセリングレベルを調整し、登録・設定できるカスタムモードも

QC Earbuds IIと過ごすある1日。音質&使い勝手をシーン別にチェック



ボーズの製品が評価され続けている理由の一つに、音質だけでなく、便利さや親切さといったスペックでは測れない “ユーザーエクスペリエンス” の高さがあると思う。

QC Earbuds IIの真価も、使ってこそわかるというもの。Bose Music AppをインストールしたGoogleのAndroidスマホ「Pixel 6」と接続し、様々なシチュエーションに合わせてサウンドと使い勝手を試してみた。

■シチュエーション1:部屋
『ボーズらしいハリのあるサウンドをじっくり味わえる』


まず、素に近いサウンドを確認するため、室内でイヤホンを装着する。着けた直後は騒音のボリュームが大きいが、すぐに「ブォン」という効果音が鳴り、ほぼ同時にANCが効いてスッとノイズがなくなる。

感心したのが、何度試しても処理速度や効果が安定していたこと。使い手が意識することなく、最適なリスニング環境を、装着のたびに構築してくれるのはありがたい。


ANCが最高に効いているQuietモードでは、室内空間にいる感覚はそのままに、周囲の騒音がない状態だ。当然、耳への圧迫感もなく、家族の会話はおろか、エアコンや洗濯機の動作音も聞こえない。なお、無音に耳が慣れるとややホワイトノイズが聞こえてくるが、これは音が響かない無響室に長時間いると耳鳴りが聞こえてくる感覚に近い。何かしら再生するとまったく気にならなくなる。

Quietモードの状態で、音楽ストリーミングサービス「Amazon Music Unlimited」からback numberの「アイラブユー」を再生する。総じてハリのある力強いサウンドだ。低域の量感が豊かで、弾むようにリズムを刻む。中高域は彫りが深く滑らかで、ボーカルはちょっとした声のニュアンスも描き分ける。高域は音に芯がありつつ明瞭で聴きやすい。

Ado「新時代」は冒頭、明瞭でエッジの効いた歌声がきれいに伸びる。高域は空間を鋭く駆け抜け、その後にふわっと音の余韻が漂う。なんて繊細で美しいのだろう。時に裏返るボーカルは、ニュアンスの変化も的確に描写する。

サビでは一転してパワフルに。ベースの低域が厚みを増し、そこにAdoのボーカルが重なりエネルギー感を伴って耳に迫ってくる。浸透力のある音は「ヘッドホンで聞いていたっけ?」と錯覚するほどだ。

ジャズの定番曲、ジョン・コルトレーンの「Say It」は、ムーディで艶のあるテナーサックスの音色が空間に広がる。表現力に乏しい製品では、楽曲内のドラムやピアノが、テナーサックスの音に負けて影が薄くなりがちなこともあるが、QC Earbuds IIなら問題ない。

ドラムもピアノも、脇役に徹しながらも存在感を失わない絶妙なバランス。主役のテナーサックスを引き立てているのに、いないと成り立たない。まさにライブを再現しているようだ。ボーズのサウンドアイデンティティである「原音のパフォーマンスにできるだけ近い音で音楽を再生」していると実感できた。

ちなみに、QC Earbuds IIが搭載するドライバーについて、詳細は明らかにされていない。しかし、本体の小型化や新機能の追加に合わせて、大幅に見直されたであろうことは想像に難くない。

曲によっては低域の迫力に押されて、高域が物足りなく感じられる場面があるかもしれない。そんなときはアプリの「イコライザー」機能が便利だ。「低域増強」「低音減衰」「高音増強」「高音減衰」と4種類のプリセットが用意され、低域/中音域/高域の3バンドを±10段階で調整するマニュアル設定も可能だ。設定を変更すると瞬時に音調が変わるので、違いも把握しやすいだろう。

アプリの「イコライザー」機能で音質カスタマイズも可能


音質&EQ機能について動画で見る

次ページバスや電車に乗っての移動シーンで、Quiet/Awareモードを切り替え検証

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