公開日 2022/03/12 07:00

美しさすら感じる音質、EPOS「H6PRO Closed」はゲーミングヘッドセットの次元を変えた

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全帯域がクリアで空間表現も正確、伸びやかな中高域と音質向上も優秀

それでは早速、H6PRO Closedのサウンドをゲームでチェックしていこう。なお、PC環境でのテストについては、PCに直挿しするのではなく、同社のヘッドホンアンプ「GSX 300」を組み合わせている。

まずは、アクションRPGの『原神』をプレイしてみると、全帯域がクリアかつ明瞭で、音質は素晴らしく優秀。BGMとして流れるオーケストラの果てしなく広いサウンドフィールドも存分に味わえる。各楽器の演奏をしっかりと再現してくれるので、BGMとしてではなく、音楽だけをメインに聴いていたくなるほどだ。

全帯域がクリアかつ明瞭なサウンド。微細な足音も捉えられるなど、まさに “勝つ” ことに貢献してくれる

また、吹き付ける風の音や街中の音、通り抜ける人の足音まで、高さ方向の距離感を含めた全ての音を、ハッキリと判別できる。カメラを360度ぐるりと動かしてみても、音の移動や空間の繋がりがリニア。軽量で違和感のない装着感のため、まさに “ゲームの世界に降り立った” ような広がりを感じられる。

続いて『Apex Legends』もプレイしてみると、足音の再現性がかなりよい。位置感が360度完璧に繋がっていて、前から後ろ方向までの移動感もリニアで、足音の微細音までしっかりと拾ってくれる。地面の種類の違い、たとえば土と板についても、はっきりと描き出す。

さらに銃声についても、ドンッと強いアタック感がありつつ、その後の余韻まで優秀。特に少し距離のある所で交戦しているような、空間の距離感まで出るのがいい。ボイスの聞こえ方もクリアで高音質、その他の音声と完全にセパレーションくれるので聞き取りやすい。

ちなみに、GSP 600を同じ条件で聴き比べてみたところ、はっきりとH6PRO Closedのサウンドクオリティ向上を実感できた。たとえば原神では音全体の明瞭さやキャラのボイス、Apex Legendsでは足音の立ち具合や鮮明さで、H6PRO Closedにアドバンテージがあった。

左がGSP 600、右がH6PRO

まるで映画のような臨場感が体験できる

続いてはPlayStation 5で、H6PRO Closedのサウンドを体験。接続についてはDualSenseワイヤレスコントローラーにあるイヤホンジャックから行い、サラウンド機能「Tempest 3D Audio Engine」はオフにしている。

FPSゲーム『Call of Duty: Black Ops Cold War』をプレイ。キャンペーンのストーリーパートでヘリコプターに乗り込むシーンから、もう臨場感の再現がスゴい。遠くで聞こえるヘリのプロペラ音や、基地の話し声の位置まで、個々の音のセパレーションもよく、自分の周囲360度で鳴っている音たちの位置関係が非常にリアルにわかる。

その後の掃討作戦でも、戦場で飛び交う声の質感もリアル。背後から狙撃された場合も、その敵の位置がちゃんと音で分かるので、ゲームプレイでも有用だ。そして、同時にBGMのオーケストラのスケール感も素晴らしく、戦場の臨場感が、まさに劇場映画級に再現されている。

PS5でも臨場感のあるサウンドを楽しめる

『FINAL FANTASY VII REMAKE』をプレイしてみても、やはりゲームのサウンドは高音質。壱番魔晄炉爆破作戦を一通りプレイしてみると、音楽と効果音が全て聞き分けられるし、音質の良さによって空間の広がりまでも感じられる。キャラの声の定位感も正確に出るので、仲間に従って進むシーンもプレイしやすくなる。

RPGのバトルシーンは効果音や爆音が常に飛び交うが、H6PRO Closedは低音の解像度と再現性に余裕があるため、大音量でも爆音が潰れず、しっかりと情報を伴ったままストレスなく聞けるのがいい。

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