公開日 2015/05/07 12:19

「iPhoneとLightningで直結」の音質は? − フィリップスのヘッドホン「Fidelio M2L」を聴く

<山本敦のAV進化論 第53回>“世界初のLightning接続対応ヘッドホン”をレビュー
■“世界初のLightning接続対応ヘッドホン”「Fidelio M2L」

4月下旬にヨーロッパのマルタで開催されたIFA2015グローバル・プレスカンファレンスに参加してきた(レポート記事一覧)。毎年秋にドイツの首都ベルリンで開催されるエレクトロニクスショー「IFA」の見所を、集まったプレスに向けて説明するためのプレイベントなのだが、イベントを協賛するスポンサー企業が出展する小さなブースに、意外に面白い製品やサービスの“出もの”が見つかることもある。

世界初のLightning接続対応のヘッドホンフィリップス「Fidelio M2L」

今年はフィリップスのオーディオ機器事業を展開するWOOX Innovations社、改めGibson Innovations社が参加して、フィリップスのハイエンドシリーズである「Fidelio」のヘッドホンを並べていた。中にはもちろん、あの“世界初のLightning接続対応ヘッドホン”である「Fidelio M2L」の姿もあった(IFA GPCのブースレポート)。

ヘッドホン内部の構造を示したイメージ。アンプとDACのほかに、Lightning Audio Module(LAM)が搭載されているのが特徴だ

「Fidelio M2L」は、昨年の9月に開催されたIFA2014の終了直後に発表されたヘッドホンだ。こんなにセンセーショナルなモデルをなぜIFAに間に合わせることができなかったのか?と発表当時は不思議でたまらなかったのだが、ようやく今年初のCESに出展したギブソンのブースで、実機を試聴したり、開発者に設計まわりの詳しい話も聞くことができた(関連レポート)。

プレーヤー側の端子はLightning仕様

筆者は本機が発表されてからすごく興味を持っていたので、海外取材の機会に見つけたら購入したいとずっと思い続けていて、今年の3月上旬にスペインのバルセロナで開催されたMWCに足を運んだ際にショップを探して回った。ところが、電気製品も充実する大型ショップのfnac(フナック)を2件ハシゴして、オーディオショップらしき店舗を訪ねてみても、どこにもM2Lを見つけることはできなかった。

ヘッドホン側のケーブルは固定されている

IFA GPCの会場でGibson Innovations社のスタッフに「一体いつ発売されたんですか?」と悔しさを滲ませながら訊ねてみたところ、「ヨーロッパでも3月からようやく出荷が始まった」のだという。発表当初はヨーロッパで12月、北米でも1月から順次出荷が始まるとされていたのだが、何らかの事情でスケジュールが後ろ倒しにされていたようだ。

ケーブルは表面に細かな溝をつけてからみにくくしている

ならばマルタで買ってやろうじゃないかと、勇んで首都・バレッタに足を運んでみても、今度は街中にFidelioシリーズが置いてあるようなそれなりに充実したショップが見つからなかった…。これまでにCESのブースを取材して、M2Lの音を聴いたことが無かったわけではないのだが、改めてじっくりと音を確かめてみたいという思いを抑えきれずに、Gibson Innovations社のPRマネージャーであるマーク・グルーヴス氏に、本機を一晩借りて聴かせてもらえないかと頼み込んだところ、展示用とは別に予備で持参していたヘッドホンを1台、快く貸してもらうことができた。

Gibson InnovationsのHead of Global Public Relations and Internal Communications、Mark Groves氏にGPCに持参したヘッドホンを借りて聴かせてもらった

というわけで、今回は“世界初のLightning接続ヘッドホン”「Fidelio M2L」のハンドリング&リスニングインプレッションをお届けしたいと思う。


■Lightning接続によるデジタル伝送をどうやって実現しているのか

本機は「Fidelio M」シリーズをベースに、iPhoneなどに直接つないでより高品位なサウンドが楽しめるアンプおよびDACを内蔵したオンイヤーヘッドホンだ。iPod/iPhone/iPadを対象としたMFi認証を取得しており、iOS機器はLightning端子とiOS 7.1以上を搭載していれば組み合わせることができる。Lightningケーブル直結時には最大48kHz/24bitのハイレゾ再生も楽しめる。その仕組みは以下の通りだ。

次ページ音質インプレッション

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「ニチレイレディス」6/19から3日間の放送・配予定
2 NTTソノリティ、耳を塞がない集音器「cocoe Ear」一般発売開始。テレビ向け送信機も同時発売
3 音楽の熱量や快感までも引き出す。コスパ抜群、FOCALのアクティブスピーカーの可能性は無限大!
4 テレビの映りが悪い!真っ先に確認したい3つのポイント
5 7畳に4K/100型&5.1.4chを実現!Dolby Atmos対応の本格シアター
6 濃厚なアナログ・テイスト、aurender15周年記念の旗艦ネットワークプレーヤー「A1」の音楽性
7 <HIGH END>WiM、初のサウンドバー「WiM Bar」発表。ドルビーアトモス対応、リアスピーカーも追加可能
8 ヤマハの振動板技術が北日本音響のスピーカーユニットに採用。9cmフルレンジユニット「MS-TAMANEGI」
9 ゼンハイザー初のイヤーカフ型イヤホン「ACCENTUM Clip」。LDACにも同社初対応
10 Google、Gemini搭載の新スマートスピーカー「Google Home スピーカー」
6/19 10:49 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 201号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.201
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix