公開日 2014/05/15 10:43

フィリップスのセミオープン型ヘッドホン“Fidelio”「L2」を中林直樹がレビュー

最新ハイレゾ音源からアナログディスクまでを聴き比べ
中林直樹
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Fidelioのセミオープン型/オーバーヘッド型ヘッドホンである「L1」がリニューアルされ、「L2」(公式サイト)として登場した。オレンジのステッチを大胆に導入しつつデザイン性を高めながら、音質も高めた「L2」で、中林直樹氏が最新のハイレゾ音源を試聴。その素性を音楽に寄り添いながら検証した。

Fidelio「L2」¥OPEN(予想実売価格30,000円前後)

■Fidelioの新ヘッドホン「L2」で最新音源をフォーマット別に聴き比べる

ハイレゾやネットオーディオ、さらには立て続けに発表されるDSD対応機種など、デジタルファイルを取り巻くシーンはとても賑やかだ。このサイトの読者に、それを改めて語るまでもないだろう。実際に僕も多くのハイレゾ楽曲やUSB-DACなどに触れている。

一方で、興味深いのはアナログディスクが復活の兆しを見せていることだ。しかも、中古盤やリイシューシリーズはもちろんのこと、新録作品も次々とリリースされている。これまでアナログの新譜というとクラブユースのものが大半だった。しかし、メジャーなロックやジャズなども、CDより発売が遅れることがほとんどだが、店頭にアナログディスクが並ぶようになっている。ポール・マッカートニー、BECK、カイリー・ミノーグ、テデスキ・トラックスバンドといったベテランや中堅から、スカイ・フェレイラ、リアル・エステイトといったフレッシュな才能、さらに面白いところでは、コーエン兄弟の最新作『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』のサウンドトラックなどもアナログで発売中だ。

その上、ほとんどが名刺サイズのカードが封入されており、書かれたURLにアクセスし、パスワードを打ち込めばデジタルファイル(MP3)をダウンロード可能。同じ音源のCDが同梱されているアルバムもある。そんなふうにアナログの音源を自分でデジタル化しなくても、iPhoneなどで聴けるのだ。アナログプレーヤーを所有していないが、そのアートワークを楽しみたい、そんな人も中にはいるのだろうか。

■オレンジのステッチをあしらったデザインを採用

BECKの新作『モーニング・フェイズ』は6年振りのスタジオ録音アルバムだ。2002年の『シー・チェンジ』に参加したメンバーが集結し、そのアルバムと対を成すような作品に仕上げた。

BECK『モーニング・フェイズ』

このアルバム、実は、CD、アナログ、それにハイレゾ版もリリースされている。無論、3種類手に入れ、ここ最近のリファレンスソフトとしている。これをフィリップスの新型ヘッドホン「L2」で聴くことにした。

L2でBECKの新譜をフォーマット別に聴き比べてみることにした

L2は前モデルとなる「L1」と同様、セミオープン型を採用している。また、φ40mmのドライバーのマグネットにはネオジウムを採用し、レスポンスの良さを追求している。ところで、セミオープン、あるいはオープン型のヘッドホンで重要なのは内部のエアフローをどのようにコントロールするかだ。そこで、L2ではメッシュ状のアコースティックグリルに特殊フィルターを取り付け、音を開放しつつ、音漏れもできるだけ抑制させるという方式を採った。大きな音量でなければ、屋外でも使用できるだろう。

セミオープン型を採用。ハウジングにはメッシュ状のアコースティックグリルを備えている

L2よりハウジング本体に直接ケーブルを着脱する方式が採用された


詳細な長さ調整が可能なヘッドバンド

リモコンとプラグもオレンジで統一

さらに、ヘッドバンドのステッチや、ハウジングを支える細いパーツなどのカラーリングにオレンジを採用。黒が基調のマニッシュなデザインの中にあって、それが程よいアクセントになっている。イヤーカップは90°回転させることができ、フラットに収納できる。ケーブルは左片出しで着脱可能。ケーブルそのものもしなやかで、タッチノイズも抑えられている。

イヤーカップ部は90度回転することができる

次ページハイレゾ&アナログディスクをL2で試聴する

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