公開日 2024/04/19 12:38

Kiwi Ears、シンガポールのオーディオ評論家と共同開発したイヤホン「Singolo」

KARSシステム、LCP振動板の11mmダイナミックドライバーを採用
編集部:杉山康介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ナイコムは、同社が取り扱うKiwi Earsより、シンガポールの著名なオーディオ評論家・Crinacle氏と共同開発したイヤホン「Singolo」を4月26日に発売する。価格は13,300円(税込)。

Singolo

シンガポールのオーディオ評論家であるCrinacle氏は、数多くのイヤホンやヘッドホン、スピーカーのトーンシグネチャーを調査した周波数測定データベースを持ち、それを公開。ヘッドホンやイヤホンのサウンドシグネチャーを視覚化し、設計における科学的で透明性のあるアプローチに新たな道を開いてきた。新製品のSingoloは、Crinacle氏が設計開発に専門的な知識を提供して開発されたイヤホンだという。

ドライバーへの気流を操作し、低域出力を調整するバンドパス・フィルター「Kiwi Acoustic Resonance System (KARS)」を搭載。精巧で複雑なラビリンス・チューブ・ネットワークを採用し、数多くの科学的・物理的モデルを用いて設計され、ドライバーの適切な共振ポイントを完璧に計算できるという。

また、従来のクロスオーバー・ネットワークのようにコンデンサーネットワークを用いると、特に安価なコンデンサーなどを使用した場合、歪みのかたちで音に不要な影響を与えてしまうことから、ヘムホルツ共振を使用してチューニングを調整している。

こういったことから、KARS採用によって、電気部品に邪魔されずドライバーから直接サウンドが伝わり、ピュアで解像度の高いオーディオ体験を得られるほか、ドライバーへの空気の流れを調整するための通気メッシュが不要となり、精密なエンジニアリングと併せて全てのユニットで均一なサウンドを実現する。

独自のバンドパス・フィルター「KARSシステム」を採用

KARSは1.0ミクロン精度で精密に3Dプリントされており、サブバスと低音レスポンスを正確に調整しつつ、耳内の圧力換気の調整により快適でプレッシャーのないリスニングも実現。ドライバー後方から発生する波振動の反射も計算されたかたちで除去し、より質の高いサウンドに寄与すると説明する。

さらに、KARSを最大限に活用するため、日本製液晶ポリマー(LCP)振動板を搭載したカスタムメイドの11mm径ダイナミックドライバーを採用する。LCP素材はアタック感を得るための剛性と自然な音色の完璧なバランスを提供。ユニークなフロントとリアのアコースティック・チャンバー・プロファイルも備えるとのこと。

チューニングは「長年にわたって世界で最も成功しているイヤホンに見られる最高のチューニング・プロファイルのすべてを統合した」というCrinacle氏のトーンシグネチャーに従って実施。

8dBのサブバスシェルフを搭載しながら、低域を300Hzで原始的にカットオフすることで、ボーカルや楽器の自然なサウンドを、人工的な膨らみや濁りなく表現するニュートラルなミッドレンジを実現、高域は耳介の補正湾曲に従ったクリーンな3kHzのピークと自然な高域への減衰があり、「完璧に自然なサウンドシグネチャー、つまりサブウーファーのないサブウーファーサウンドが特徴」だとしている。

周波数特性は20Hz-20kHzで感度は108dB、インピーダンスは32Ω。本体には0.78mm 2pinコネクターを搭載し、OFC素材採用のケーブルを付属する。パッケージにはイヤーピース2種(S/M/L合計3ペア)などが付属する。

ブラック/ブルーの2色を展開する

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 BRAVIAが空飛ぶ時代? 動画コンテンツの楽しみ方に押し寄せた大きな変化を指摘するソニーショップ店長。超大画面はさらに身近に
2 ネットワークオーディオに、新たな扉を開く。オーディオ銘機賞の栄えある“金賞”、エソテリック「Grandioso N1」の実力に迫る
3 Nothing、最大40%オフのウィンターセール開催
4 LG、世界初のDolby Atmos FlexConnect対応サウンドバー「H7」。オーディオシステム「LG Sound Suite」をCESで発表へ
5 「ゴジラAR ゴジラ VS 東京ドーム」を体験。目の前に実物大で現れる“圧倒的ゴジラ”の臨場感
6 衝撃のハイコスパ、サンシャインの純マグネシウム製3重構造インシュレーター「T-SPENCER」を試す
7 AVIOT、“業界最小クラス”のANC完全ワイヤレス「TE-Q3R」。LDAC、立体音響にも対応
8 ソニー「WH-1000XM5」に“2.5.1”アップデート。Quick AccessがApple Music/YouTube Musicに対応
9 「HDR10+ ADVANCED」が正式発表。全体的な輝度向上、ローカルトーンマッピングなど新機能も
10 クリプトン、左右独立バイアンプ機構のハイレゾ対応アクティブスピーカー「KS-55HG」新色 “RED”
12/19 11:02 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX