公開日 2009/11/19 15:40

DTS、DaySequerra社製のDTS Neural Surroundエンコーダー・デコーダーを展示

Inter BEE 2009レポート
Phile-web編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
オーディオ・プロセッシング・テクノロジィとdts Japanの共同ブースには、DTSの放送向けエンコード技術「DTS Neural Surround」の紹介スペースが設けられている。

DTS Neural Surroundは(関連ニュース)、エンコードしたLt/Rt信号を、対応デコーダーを所有していないコンシューマーには2chで、対応デコーダーを所有しているコンシューマーには5.1chで提供できるエンコード技術。


DTS Neural Surround技術を採用したDaySequerra社製のエンコーダー、デコーダーが展示されている
本技術の特徴は、従来のマトリックス方式での弱点とされていたサラウンドの定位や再現性の低さを独自のマッピング技術により解決し、高い再現性を可能としたことにあるという。

日本ではまだDTS Neural Surroundフォーマットでの放送は行われていないが、海外では米の公共ラジオ局「NPR(National Public Radio)」や、「HD Radio」「XM Radio」といった衛星ラジオ局、スポーツ専門チャンネル「ESPN」などで採用されている。

DTS Neural Surroundは先日のCEATEC会場でも紹介されていたが、CEATECでは2ch環境だったデモスペースが今回5.1chとなり、DTS Neural Surroundの効果をより明確に体験することができる。

テレビ番組を視聴している際に、本編からCMに切り替わった途端、急に音が大きくなって慌ててボリュームを下げたという経験がある方は多いと思う。DTS Neural Surroundの放送は、ラウドネスコントロールや台詞のダイアログレベルを自動調整し、常に一定の音量をコンシューマーに届けることができる。


DTS Neural Surroundではラウドネスレベルを人間が聞いていて最適な音量といわれている値の±2までズレを抑えることができる

オフ時ではラウドネスレベルが人間がうるさいと感じる数値まであがってしまっている
ブースにはDTS Neural Surround技術を採用したDaySequerra社製のサラウンド・オーディオ・エンコーダー「DownMix」とデコーダー「UpMix」、ラウドネスレベルを調整する「Loudness Control」が展示されている。これらの機器は国内の放送局へデモ機の貸し出しを開始しているという。


「SurCode for DTS-HD for Compressor」を使用したエンコードは最大6.1chまで対応。またDTS-HD Master Audioのサンプリングレートは48kHzまで対応している
またDTS関連では、Macのプロ向けソフトウェアスイート「Final Cut Studio」内に収録されているエンコーダーソフト「Compressor」も紹介されていた。CompressorはMP3、AACや5.1chサラウンドなどのオーディオエンコーディングが可能なソフトだが、オーサリングソフトメーカーMinnetonka Audio Software社が同ソフト向けのDTSエンコーダーのプラグイン「SurCode for DTS-HD for Compressor」を開発しており、このプラグイオンを使用することでDTS-HD Master AudioなどのDTSフォーマットのエンコードも行えるようになる。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ほしい機能をすべて備えたコスパ最強のイヤーカフ型TWS、SOUNDPEATS「Clip1」
2 4Kテレビ半額以下も。LG、直販サイトで「 Holiday SALE 2025」を12/26まで開催
3 究極のネットオーディオ再生を。“求道者”のためのLANケーブル、AIM「SILVER STREAM【NAX】」を聴く
4 JVCケンウッド、前後2カメラ構成ドラレコ「DRV-R40W」。最長24時間の駐車録画に標準対応
5 “懐古”ではなく“再誕”。Nakamichiから平面磁界ヘッドホン/スピーカーが2026年発売
6 【ミニレビュー】音楽に耽溺させるケーブル。ゾノトーン「Granster AC-5000」
7 映画『F1(R)/エフワン』4K UHD BD、2025年トップクラスのリファレンス盤! 超速レースが五感を刺激する
8 パナソニックオートモーティブシステムズ、「モビテラ」に社名変更。2027年4月から
9 Valerion 、4K対応プロジェクター「VisionMaster Max」を国内展開。Makuakeプロジェクトを開始
10 エレコム、耳にやさしくフィットするイヤーカフ型完全ワイヤレス「LBT-OWS03」
12/17 9:37 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX