公開日 2005/10/03 17:39

シャープ、コントラスト比 100万対1の『メガコントラスト液晶』を開発

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試作の37V型フルHD液晶ディスプレイ
シャープ(株)は、コントラスト比 1,000,000対1を実現した“ASV液晶プレミアム”『メガコントラスト液晶』を開発したと発表。本日行われた記者発表会では試作の37V型フルHDディスプレイを初公開した。


水嶋本部長
『メガコントラスト液晶』は、1,000,000対1のコントラスト比を実現した液晶ディスプレイ。放送局のスタジオや中継車、映画制作の現場など、暗所で使用されるマスターモニターに最適なディスプレイだという。

記者発表会に登壇したのは、同社取締役でAVC液晶事業本部 本部長の水嶋繁光氏。冒頭に同氏は、20世紀のテレビの目的が“映像を届ける”ことにあったのに対し、21世紀のテレビは高画質によって“映像の作り手の感性”をも伝えることが必要であると述べた。現在、液晶テレビは明るい部屋でも高コントラストを実現しており、一般環境に最も適していると説明。一方で、液晶ディスプレイを使って映像制作を行いたいという作り手の要望を受け、暗室で最高のコントラストを実現できる製品を開発したのだという。同氏によると「『メガコントラスト液晶』は、闇夜にカラスが見えるほどの黒の再現力を実現している」という。

『メガコントラスト液晶』概要

各ディスプレイのコントラストの比較

一般家庭での各ディスプレイの視認性

以下に発表会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。

Q.同技術の民生用への展開は考えているか?
A.一般家庭では制作現場のような本当の暗室の環境はありませんので、このパフォーマンスは必要ないと考えています。

Q.家庭用途に100万対1のコントラスト比は必要ないという説明だが、技術を部分的に使い民生機の性能向上を図ることは可能か?
A.技術的には可能だと思いますが、暗所コントラスト値を民生用にアピールする事に関してはあまり意味がないと考えています。

Q.制作現場で使用されるディスプレイのサイズは37V型より小型だと思うがどのような対応を行うのか?
A.主流は20型だと聞いています。サイズ的には問題なく開発できます。実際には20〜30型のモデルをつくっていく事になりそうですが、詳細は現場とのディスカッションで決めていきます。

Q.新技術の詳細を教えてください。
A.詳細は公表できませんが、これまで課題であった「光の散乱」や「偏光の乱れ」を徹底追及した結果、得られた技術です。

Q.同技術による製品の発売時期は?
A.2006年度を予定しています。

Q.売り上げの目標は?
A.ワールドワイドで200億円くらいの市場規模があると聞いています。映像のハイビジョン化が進み、市場規模はさらに大きくなっていくと考えております。将来的には全数とりたいと考えています。

Q.価格はやはり高いのか?
A.現在使われているCRTディスプレイも高価なので、液晶だから特に高くなるということはありません。

Q.この高コントラスト比の実現のためにバックライトに何か工夫をしたか?
A.シーン連動でバックライト光量を調節し、高いコントラスト値を誇るメーカーもありますが、これは疑問に思います。一画面内で表示できるコントラストの値が本来の値だと考えています。新技術ではバックライトにCCFLを使用しているので、画面内の細かいエリアごとに調整するということもありません。

Q.『メガコントラスト液晶』はこれまでで最高のコントラスト比と考えてよいか?
A.はい。一般的に使われている制作現場のマスターモニターはCRTで、1〜10万対1です。

【問い合わせ先】
シャープ(株)
AVC液晶事業本部
マーケティングセンター 企画部
TEL/0595-84-7002

(Phile-web編集部)

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