公開日 2004/04/05 17:55

“コピーワンス”地上・BSデジタルにきょうから導入 各社レコーダーの対応状況をチェックする

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きょうから地上・BSデジタル放送を視聴するためにはB-CASカードが必須になる
●本日4月5日より、地上デジタル・BSデジタルの全番組にコピー制御システムが導入された。

この件に関しては、これまでもPhile-webや「AVレビュー」などで度々取り上げてきたが、ここでもう一度整理してみよう。

今日から、NHK、民放のすべての番組に「1回だけ録画可能」のコピー制御信号が加えられた。ハードディスクには、後述する一部の旧機種を除いて番組を録画できる。DVDディスクに直接録画する際は、レコーダー(ハード)側、ソフト側とも「CPRM(Content Protection for Recordable Media)」に対応する必要がある。

HDDに録画した番組をDVDディスクに移す際には、特に注意が必要だ。記録する媒体が「CPRM(Content Protection for Recordable Media)」に対応し、なおかつレコーダーがコピーワンスコンテンツの「移動(ムーブ)」に対応している必要がある。

CPRMは、DVD-RAM、DVD-RWの「VRモード」で利用できる。つまり、DVD-RWのビデオモードは利用できないほか、DVD-RはCPRMに対応していないため使用できない。レコーダーでダビングを選択すると、ハードディスク内の番組情報は消去され、DVD-RAM/RWに映像データがコピーされる。これが「移動(ムーブ)」である。

ハードディスクを使わず、DVDディスクに直接記録する場合も、上記のCPRM対応ディスクの利用が必要となる。DVD-RAMディスクとDVD-RWのVRモードだけが使用できる。

それでは、各社の代表的なレコーダーについて、コピーワンス番組への対応状況をご紹介していこう。

まずはパイオニアから。同社が現在販売しているDVDレコーダーは、すべてコピーワンス番組の録画とムーブに対応している。同社レコーダーはDVD-RAMが使えないので、DVD-RWのVRモードを利用することになる。

パナソニックのDIGAシリーズも、ビデオ用DVD-RAMディスクを利用することでコンテンツの録画とムーブが可能。なお、DVD-RAMのデータ用ディスクはCPRMに対応していないので、ムーブは行えない。ディスクを購入する際には注意が必要だ。

東芝のRDシリーズには、DVD-RAMだけでなく、DVD-RWにも対応したモデルが存在する。DVD-RAMへは、すべてのモデルで録画およびムーブが可能。DVD-RW対応モデル「RD-X4」は、拡張キットを導入することで、録画およびムーブが可能となる。なお、同社のRDシリーズ専用サイト「RD-Style」には、非常に詳しい対応状況が掲載されているので、ぜひ参照されたい。

シャープは、ハイビジョンをHDDにストリーム録画可能なものを含め、様々なレコーダーを販売している。まず、デジタルハイビジョンレコーダー「DV-HRD20」「DV-HRD2」「DV-HRD10」「DV-HRD1」の場合は、ハードディスクに録りためたコピーワンス番組を、内蔵のDVD-RW(VRモード)にムーブできる。ただしこの際、ハイビジョン番組もSD画質にダウンコンバートされてしまう。また、D-VHSデッキを接続すれば、HDDからD-VHSデッキへのムーブも可能となる。この場合、画質劣化はない。通常のハイブリッドレコーダー/DVDレコーダーの場合は、パイオニアと基本的に同様だ。DVD-RWのVRモードを利用することで、録画とムーブが問題なく行える。

ビクターのDVDレコーダーは、すべてDVD-RAMとDVD-RWの両方に対応している。DVD-RAM、DVD-RWのVRモードを利用することで、番組の録画が行える。ただし、ハイブリッドレコーダー「DR-MH5」は、HDDからDVDへのムーブには対応していない。

新たにDVDレコーダー市場に参入した三菱電機の「楽レコ」はどうか。さすがに新製品だけあって、録画もムーブも対応している。DVD-RWのVRモードを利用する。

ソニーの対応状況は、シリーズごとに異なる。まず、人気モデルである「スゴ録」シリーズの場合、HDDまたはDVD-RW(VRモード)に、コピーワンス番組を録画することは可能。ただし、ムーブは行えない。DVDで保存したいコピーワンス番組は、あらかじめDVD-RWディスクで録画する必要がある。「ハードディスクに録っておいて、あとでDVDに移そう」という使い方はできないから注意する必要がある。

PSXの場合、ハードディスクへの直接録画のみ対応している。DVDへの直接録画、ムーブは行えない。

「クリップオン」シリーズは、全モデルでハードディスクへの録画に対応する。「コクーン」シリーズの場合、「CSV-EX11/EX9/E77/P500/S55/S57」はハードディスクへの録画が可能。「NDR-XR1」は録画に対応していない。コクーンのホームシアターシステム「NAV-E900/E600」の場合、ソフトウェアをアップグレードすることにより、ハードディスクへの録画が可能になる。

(Phile-web編集部)

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