VERTERE、フラグシップアナログプレーヤー「RG-1 PKG」。税込1430万円から
タクトシュトックは、英・VERTERE(ヴァルテレ)ブランドにおいてフラグシップのアナログプレーヤー「RG-1 PKG」を5月20日に発売する。カラーはクリアとメタリックブラックの2色。価格はクリアが14,300,000円、メタリックブラックが14,850,000円(いずれも税込)。
「PKG」の付くモデルが、トーンアーム「SG-2 TA Pathfinder」、モータードライブ「Imperium」、専用フォノケーブル「PULUS HB」をセットにしたパッケージ版。それぞれの単体販売も行い、それぞれの価格は以下の通り。
単品価格(すべて税込)
・「RG-1 RP CL(クリア)」:8,250,000円
・「RG-1 RP MB(メタリックブラック)」:8,800,000円
・「SG-2 TA Pathfinder」:3,300,000円
・「Imperium」:2,200,000円
・「Pulse HB Tonearm Cable」:1,650,000円
RG-1は、2025年10月に開催された東京インターナショナルオーディオショウ(TIAS)でお披露目されたフラグシップモデルとなるベルトドライブ式アナログプレーヤー。
2022年から展開している「SG-1 PKG」と外観はあまり変わっていないよう見えるかもしれないが、これは開発担当のトラジ・モグハダム氏の「変える必要のないポイントをプロモーションやイメージのためにいたずらに変更する必要などない」という理念によるものだとのこと。大きさや重量を増やして見た目を立派にせず、再生される音楽のみに向けられて開発されたという。
旗艦MCカートリッジ「RUBY ONE MC」とRG-1 PKGの組み合わせでアナログ再生が確実に次のステージに移行したと感じさせると同社はアピールしている。
本体のメインベアリングには、航空宇宙グレードのリン青銅製軸受けを採用する。工学的許容値の限界と思われる加クリアランス(生産精度誤差)2ミクロン以下の1ミクロン以下を実現。トラジ氏発案のスピンドルキャップはキャップレス機構を採用し、アクリル多層構造もあいまって極めて滑らかな回転を獲得した。
また、プラッターもRG-1専用に開発。共振周波数の違う2枚のアルミニウム合金を合わせた鳴きのない2ピース構造で、レコード盤との最適なインピーダンスを確保できるよう3mm厚のキャスト・アクリルで固定。さらにレコードに対し面ではなく、点でランダムに、そして ”空気のような” サポートが可能なように製作することで、素材の影響を受けない状態を保つとしている。
30mm厚のトップ/ボトム、25mm厚のサブ、15mm厚のミッドからなる4層構造「キャスト・アクリル多層プリンス構造」を構成した。12個のデカップラーを用いたシステムにより、高い制振性能を発揮する。
モーター部の構造は、独自のサスペンションによって数十度の回転を許容し負荷変動を吸収。ハイスピード・シンクロナスモーターを独自のアルミニウム合金製ハウジングに収め、精密なダブルプレシジョン・ベアリングによってアセタール製の専用プラットフォームと連結し、外部干渉なくプラッターを変動のない一定の速度で回転させることができるとしている。
トーンアーム「SG-2 TA Pathfinder」は、約5年の歳月をかけて開発された。2022年に登場した 「SG-1 TA」の “ハイグレードなカートリッジやターンテーブルに最適なパートナー” の理念を継承。針圧微調整用のステンレス製のリングや内部配線は共通だが、それら以外は全て新規に設計。アームの動きはより小さくなり、ダイナミクス/情報再現性の向上を目指した。
トーンアームのベアリングは、3つのシリコン・ナイトライド製ボールとタングステン・カーバイド製ピボットによって、チャタリングの発生しない超低摩擦な動作を実現。アームチューブには剛性を高めたロール状カーボンファイバー、ヘッドシェルにはチタンを採用した。
また、アーム上のステンレス製リングを移動させる機能を備えている。これにより針圧の微調整だけでなく、使用するカートリッジに合わせて有効質量と共振周波数を最適化できるという。針圧とアジマス調整を精密かつ容易に調整可能だとする、調整式アウトライダーを備えた重量級デカップリング式デュアルアクシス・ステンレススチール製カウンターウェイトを搭載する。
モータードライブ「Imperium」は、低ノイズかつ低歪みでスムーズなドライブを実現するとしており、独自のマイクロプロセッサーをベースにした内部回路を搭載する。
より高品位なパーツが選別して使用されたことに加え、リニア電源を搭載。金メッキを施した2層基板によって内部回路に安定した電圧を供給し、クリーンな電源供給でモーターを駆動するという。デジタル回路やマイクロプロセッサー、DAC回路全体を銅箔で覆い、そのうえ基板全体をステンレスプレートでカバーするという徹底したノイズ抑制が図られている。
レコード盤の個体差などに対応するため、トラジ氏独自の考えで一般的な回転調整機能は用意されていない。正確に一定速度で回転し続けることこそ大事だと判断しており、調整機能こそ経年による回転ムラを引き起こす要因だという。Imperium自体に、レコード1枚ごとに再生しながら回転速度を微調整できる機能を設けることによって、将来回転ムラが起こることがないとしている。
モータードライブの出力は、高品質の金メッキ7ウェイ・スレッドロックDINコネクタから専用のリンクケーブルを介してレコードプレーヤーに供給される。また、電源ケーブルは「Red MC 2.0m」が標準で付属する。
フォノケーブル「Pulse HB」は、最大限の信号完全性を保つ11導体パルス多型設計を採用した。銀と錫メッキの高純度銅導体を用いて超低レベルフォノ信号とRIAA全周波数スペクトルに最適化。1本1本手作業によって組み立て製造され、最終チェックはトラジ氏自身が行う。
RG-1の外形寸法は490W×190H×400Dmmで、質量は25.0kg。オプションとしてフル・ダストカバー「Full Dust Cover G2」などが用意されている。



























