• ブランド
    特設サイト
公開日 2019/08/07 18:18

ワーナーの“ハイレゾCD”が本日発売。クリプトンのMQA-CD対応スピーカー「KS-9Multi+」で再生する

プレス向けイベントが開催
編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クリプトンとワーナーミュージックは本日7日、ワーナーのMQA-CD「ハイレゾCD 名盤コレクション<完全生産限定盤>」を、クリプトンのMQA-CD対応スピーカー「KS-9Multi+」で再生するプレス向け内覧を開催した。

「KS-9Multi+」

「ハイレゾCD 名盤コレクション<完全生産限定盤>」のラインナップ

MQA-CDとは、MQAフォーマットの音源を収録するCDのこと。対応プレーヤー、あるいは一般的なCDプレーヤー/BDプレーヤーとMQAデコード対応DACを組み合わせることで、ハイレゾ相当の音質を楽しめる。一方、通常のCDプレーヤーでは、CDとして再生できる。

ユニバーサルやワーナーミュージックは、ディスクの素材や製法の改良で音質向上を図ったUHQCDを採用したMQA-CDを“ハイレゾCD”として展開する。

MQA-CD自体は、2017年3月にOTTAVA Recordsから初のタイトルが発売。その後、ユニバーサルが2018年4月にUHQCD仕様のMQA-CDとして“ハイレゾCD”を100タイトル発売。同年7月には第二弾も発売されていた。今回、ワーナーミュージックから初の“ハイレゾCD”が発売されるかたちだ。

今回ワーナーから登場するのは全29タイトルで、同社の豊富なカタログから選び抜かれたというロック/ポップス/ジャズ/邦楽/クラシックがラインナップされる。価格は通常2,800円(税抜)、クラシックは3,000円(税抜)、2枚組は3,800円(税抜)。ラインナップは以下の通り。

<ポップス>
・アメリカ『名前のない馬』
・アニタ・ベイカー『ラブチュアー』
・ベット・ミドラー『ローズ/オリジナルサウンドトラック』
・クリストファー・クロス『南から来た男』
・ディープ・パープル『マシン・ヘッド』
・ドナルド・フェイゲン『ナイトフライ』
・ドゥービー・ブラザーズ『キャプテン・アンド・ミー』
・ジャクソン・ブラウン『レイト・フォー・ザ・スカイ』
・ジョニ・ミッチェル『ブルー』
・リトル・フィート『ディキシー・チキン』
・ラモーンズ『ラモーンズの激情』
・リッキー・リー・ジョーンズ『浪漫』
・ヴァン・モリソン『アストラル・ウィークス』
・イエス『危機』

<ジャズ>
・チャールズ・ミンガス『直立猿人』
・ジョン・コルトレーン『ジャイアント・ステップ(モノラル・バージョン)』
・ジョン・コルトレーン『マイ・ウェイヴァリット・シングス(モノラル・バージョン)』
・キース・ジャレット・トリオ『サムホエア・ビフォー』
・モダン・ジャズ・カルテット『ラスト・コンサート』
・中森明菜『ベスト・コレクション 〜ラブ・ソングス&ポップ・ソングス〜』
・中森明菜『BEST』
・フラワー・トラヴェリン・バンド『SATORI<2017リマスター>』
・さだまさし/グレープ『私花集<アンソロジィ> (2016リマスター)』
・キリンジ『3<2018リマスター>』

<クラシック>
・Beethoven: Symphony No.9 / ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
・Berlioz: Symphonie fantastique / ベルリオーズ:幻想交響曲
・Brahms: Symphony No.1 / ブラームス:交響曲第1番
・Holst: The Planets / ホルスト:組曲「惑星」
・Elgar: Cello Concerto, Sea Pictures / エルガー:チェロ協奏曲、他

各タイトルは、ワーナーの所有するマスター音源を、英MQAにて176.4kHz/24bitに変換し、さらにMQA音源に変換。ワーナーミュージックジャパンで検聴した後に、国内でプレスされている。

マスター音源のフォーマット、および各ディスクに収録されたMQAのレゾリューションはタイトル毎で異なっており、例えばリッキー・リー・ジョーンズ『浪漫』はアナログテープを元にした2019年の192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bit MQAで収録。ドナルド・フェイゲン『ナイトフライ』は、3Mデジタル・テープ(50kHz/16bit)を基にした2002年48kHz/24bit DVD-Audioマスターを44.1kHz/24bitに変換して収録している。タイトルごとの詳細は特設ページで確認できる。

今回の内覧では、このMQA-CDを、クリプトンのMQA-CD対応アクティブスピーカー「KS-9Multi+」(オープン価格、実売28万円前後)で再生。MQA-CDと共に、このKS-9Multi+もアピールされた。

「KS-9Multi+」によるデモの模様

クリプトンはUSB入力を搭載したコンパクトなアクティブスピーカー「KSシリーズ」をラインナップするが、KS-9Multi+はその最上位モデル。192kHz/24bit PCM、2.8MHz DSD、192kHz/24bit MQA音源に対応するUSB入力を搭載するほか、光デジタル入力、HDMI音声入力も搭載する。

MQA-CDの再生に対応したことも大きな特徴。CDプレーヤーやBDプレーヤーでMQA-CDを再生、それをKS-9Multi+へ光デジタルまたはHDMI経由で入力することで、最大176.4kHz/24bitのMQAをフルデコード再生できる。

内覧会では、(株)ワーナーミュージック・ジャパンの道島和伸氏が同社の“ハイレゾCD”について説明。継続的な“ハイレゾCD”の新譜発売を通じて、MQA-CDの認知拡大・普及を図っていくとした。また、第一弾ラインナップの反応を見て、今後のラインナップ展開も検討していくという。

ワーナーミュージック・ジャパン 道島氏

MQA JAPAN 鈴木弘明氏

クリプトンのオーディオ事業部部長 渡邉勝氏は、KS-9Multi+について改めて説明。KS-9Multi+が光デジタル端子はもちろん、HDMI端子からのMQA-CD入力に対応する希有なモデルであることを強調した。なお、HDMI入力でのMQA-CD再生については、HDMI出力を備えたBDプレーヤー/BDレコーダーであればどのモデルでも組み合わせ可能とのことだった。

通常版CD(上)と“ハイレゾCD”(下)

クリプトン 渡邉氏

内覧会ではKS-9Multi+で“ハイレゾ”を実際に再生。プレーヤーにはパイオニアのUHD BD対応プレーヤー「UDP-LX500」で同一タイトルの通常CDと“ハイレゾCD”を聴き比べるデモも実施。また、光デジタル入力とHDMI入力で“ハイレゾCD”の音調が変わるというデモも行われた。確かにHDMI入力の方が音に厚みが感じられたが、渡邉氏は「なぜ音の違いがここまで出るのか理由は不明だが、KS-9Multi+ではHDMIのほうが音が良いといえる。HDMI端子を備えMQAにも対応したアクティブスピーカーは他になく、ぜひKS-9Multi+でMQA-CDを楽しんでほしい」と述べていた。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Apple Musicも聴ける高コスパ ネットワークプレーヤーeversolo「DMP-A8」。音質と使いこなしを徹底検証
2 Amazon Prime Videoの人気8チャンネルが2ヶ月間99円に!GW期間中キャンペーン
3 「キャリブレーション」で4Kテレビの真価を引き出す!有機ELと液晶モデルで実践してみた結果
4 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信
5 オスカー受賞『ゴジラ-1.0』4K UHDをフラゲ!特典盛りだくさんのパッケージ開封の儀
6 Beats、ブランド史上最小の完全ワイヤレス「Solo Buds」。ケースにバッテリー非搭載
7 ソニー、4スピーカーで立体音響を実現するシアターシステム「HT-A9M2」。新スピーカーで高音質化
8 コンパクトでハイコスパ、そして音が良い! Kanto Audio「YU2」がデスクでのスピーカー再生を楽しくする
9 明るく低遅延な4Kプロジェクター「X300G」がゲームプレイに最適!映像モードもゲームジャンルに最適化
10 クリプトン、内部配線材と吸音材を強化したピアノ仕上げ・密閉型スピーカー「KX-0.5P II」。バイワイヤリングも対応
5/1 11:17 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX