公開日 2005/10/09 01:20

≪炭山アキラのハイエンド2005レポート≫ 熱気に満ちる会場で見つけた「ニューフェイス」を一気に紹介

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
■ハイ・ファイ・ジャパン


M-50
初日の開場前にちょっとだけ取材させてもらおうと、交通会館の12階でエレベーターを降りたら、どこからかとてつもなく大きな音が聴こえてくる。「きっとライブのリハーサルをやっているのだろう」と思ったら、違った。ハイファイジャパンが取り扱いを開始したWisdom Audioのラインソース型スピーカー、M-50が奏でる大音響だ。雲を突くようなノッポのラインソースで、どこか繊細な面持ちを持つスピーカーだが、この豪快さ、切れ味の良さはただものではない。同社のスピーカーはこれでも一番小さい部類だそうで、兄貴分のスピーカーはこの会場に入らないのだとか。すごいニューフェイスが現れたものである。

■ベルドリーム


アナログディスク洗浄キット
スタビライザー、カートリッジキーパー、そしてトーンアーム(!)などなど、数多くのアナログ関連グッズを「手の届く価格」で提供してくれているベルドリーム社のブースでは、アナログディスク洗浄キットが展示されていた。クリーニング液を溜めた半円形のタンクに、レーベル面を保護したディスクを取り付け、手で回してやれば、中のブラシがディスクの両面を同時に洗ってくれるという、“コロンブスの卵”的なアイデア商品である。アナログディスクの洗浄はとかくリスクが付き物だが、これならビギナーにも安心して薦められそうだ。私も近いうちにクリーニング効果を試してみなければ。

■中村製作所


エヌエスパワーアンプのシャシー

エヌエスパワーアンプ完成品
中村製作所の「エヌエスパワーアンプ」はご覧のような削り出しベースにパーツがマウントされている。相当な高級アンプでも、なかなかこれに匹敵するシャーシを持つものはない。見ているだけでほれぼれとしてくるようなベースである。完成品のパワーアンプは、出力管は300Bのパラシングルとプッシュプルから選べる。

■キャストロン


キャストロン小型SP
独自のダクタイル鋳鉄技術でスピーカーやアナログ機器といったジャンルに注目製品を送り出しているキャストロンからは、グッと小振りなスピーカーが出てきた。サイズは手のひらに乗るくらいだが、手のひらではちょっと支えきれない重量である。音はちょっとだけしか聴けなかったが、「振動板は小さくても、キャビネットが安定していたらここまでどっしりしたサウンドが出せるものか」と感心させられた。

■丸十製陶


丸十製陶のスピーカー
何と、現役バリバリの信楽焼の職人さんが創り上げたスピーカーである。良質の焼き物は身が締まっていて音速が速く、スピーカーのキャビネットに適した素材として、古くからごく少数の作例は報告されていたが、これは中でも素晴らしい出来映えといえるだろう。ブースにもさまざまな形のキャビが展示されていたが、ある程度の数が出るならもっといろいろな形を製作することができるようになるのではないか。

■AAD


AADの最新スピーカー
アコースティック・エナジー、リンフィールド、プラチナム・オーディオなど、数々の社でメタルコーン・ドライバーを中心とした傑作小型スピーカーを手がけてきた鬼才、フィル・ジョーンズの手になる最新作。今度は高域ドライバーにリボン型を新開発したのが目を引く。キャビネットはずいぶん大きく見えるが、前後バッフルが1/2インチ厚のアルミ、側/天/底板は1.5インチ厚のMDFとガチガチで、内側全面に鉛シートを張り込んであるというから、板厚が大きいのであろう。

■クォード


クォード「II-classic」

STEREO-ONE
クォードの製品群に注目した。ブランド復活のきっかけを担ったモデルII-fortyをさらに補完する形で、モデルII-classicが登場したのがうれしい。両者のどこが最も違うかというと、出力管である。fortyはKT88だったのが、classicはKT66が採用されたのだ。息の長いクォードファンならご存じの通り、全盛期のモデルIIはKT66だった。これでまたさらに往年のクォードの面影が深くなることだろう。

また、昨今大きな評判を呼んでいるブックシェルフ型2ウェイの11L/12Lをベースにした兄機というべきモデル、クォード21Lと同22Lも要注目だ。リアルウッドの光沢仕上げが実に美しい。

また、同じくオーディオプロ社から登場したStereo oneも非常に興味深い。一見するとCDチューナーアンプとブックシェルフ型スピーカーの組み合わせコンポのように見えるが、これはセットもので、同社が開発した独自ドライブ方式をフル活用することにより、このクラス、サイズからは信じられないような振動板のドライブ能力を持つという。

(オーディオ評論家・炭山アキラ)

hiend2005

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 オーディオテクニカ、新型アナログプレーヤー「AT-LP7X」。プラッター素材変更などで音質強化
2 Bowers & Wilkinsの新フラグシップ「Px8 S2」レビュー。ワイヤレスの枠を超えた"妥協なきヘッドホン”
3 クルマを“音”で選ぶ新提案!三菱自動車・アウトランダーPHEVが到達したカーオーディオの比類なき音質
4 ビクター「HA-A110T」速攻レビュー!評論家も太鼓判な“ネクスト スタンダード”イヤホン
5 ビクター、新完全ワイヤレスイヤホン「HA-A110T」。総合力を磨いた“新たなスタンダードモデル”
6 ソニーのMini LEDテレビ「K-55XR50」が1位にランクアップ<ビジュアル&関連製品売れ筋ランキング12月>
7 鹿島建設、立体音響スピーカー「OPSODIS 1」一般販売を3月めどに準備中
8 日本電気硝子の「超薄型ガラス」振動板、ノルウェーブランドのトゥイーターに新採用
9 オーディオテクニカ、フォノケーブル「AT-TC300」などレコードプレーヤー用アクセサリー6種
10 MAYA、幻の1stアルバムが初アナログ化。松下真也氏リマスターによる180g重量盤で4月20日発売
1/30 14:42 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX