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LANケーブル、アイソレーター、空き端子挿入アイテムをチェック

ネットワークオーディオの音質改善に効く!アクセサリー導入の指針を解説(1)

公開日 2026/05/18 06:30 園田洋世
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「ネットワーク」オーディオの音質を高めるためには、当然ながら “ネットワーク環境” の改善が必要だ。しかしストリーミングの爆発的普及に伴って、ネットワーク環境改善アクセサリーは今市場にたくさん溢れている。何をどういう基準で自分のシステムに組み込んでいったらいいのか、混乱されている方もあろう。

そこで、アクセサリーの導入の指針について、2回に分けて紹介していく。ここでは電源不要で導入できる「LANケーブル」「アイソレーター」「空き端子挿入アイテム」について紹介しよう。

LANケーブル -シールド性能と導体に着目

まず真っ先におすすめしたいのはオーディオグレードLANケーブルの導入である。ネットワーク再生音の大元となる音楽信号をネットワークプレーヤーに伝送するのが他ならぬLANケーブルだからだ。

音楽信号を伝送するLANケーブルのクオリティは重要

機器間の距離が短い設置環境ならトップウイング「Ultra Slim Link」がおすすめだ。家庭内で現実的によく使われる数メートルの長さでの音質を最優先して、独自の極細銀メッキ銅単線を導体に採用。しかもノンシールドときているので、細くて軽くて柔らかくて取り回しも楽である。

TOPWING LANケーブル「Ultra Slim Link」(1.0m:8,800円/税込)

スマートフォン等の電子機器が発する高周波ノイズが音質に与える悪影響は無視できない。取り回しが多少なりとも芳しくはなくなるが、特に音場がどうもザワザワしていて音像の抜けが悪いと感じている方には、高周波シールドが厳重なLANケーブルをおすすめしたい。

例えばフルテック「LAN-8 NCF Plus」は銅編組シールドに加えて、2重アルミ箔シールドをも施した3重シールドを採用。数々の革新的技術で知られる米の名門ケーブルブランド・WIREWORLDの「Chroma 10」は特許取得済のTite-Shield設計を採用している。

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FURUTECH LANケーブル「LAN-8 NCF Plus」(1.2m:22,770円/税込)/WIREWORLD LANケーブル「Chroma 10」(1.0m:29,150円/税込)

長年高周波ノイズ対策に取り組んできたイギリスのコード・カンパニーの「Shawline Streaming LAN」や、情報通信分野のケーブルの設計開発に優れるエイム電子の「NA6」は、ケーブル本体だけでなく、コネクターにも高いシールド性能を持たせる凝りようだ。

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CHORD COMPANY LANケーブル「Shawline Streaming LAN」(0.75m:55,000円/税込)/AIM LANケーブル「NA6」(1.0m:64,900円/税込)

また、信号が流れる導体自体のクオリティは非常に重要である。情報量だけでなく音色や質感の表現にも大きく影響するからだ。ガツンと聴き応えがあるゾノトーン「Shupreme LAN-1」は4種類もの導体を独自の黄金比で採用したハイブリッド導体が特徴。

また透明感豊かで伸びやかな表現のサエク「STRATOSPHERE SLA-1」は、圧倒的な導電率を誇る最高級のオーディオ用導体PC-Triple C/EXを採用。アコースティック・リヴァイブ「LAN-QUADRANT-TripleC-WB」は導体の構造が独特だ。実用新案取得の4分割構造により導体間の干渉を回避。音像の混濁の無さが際立っている。

これらの3機種は柔軟性も相当程度高く確保されているので、取り回しに苦労することもそう滅多にはないだろう。

ノイズアイソレーター -電源不要で確実な効果

オーディオ専用LANケーブルの次におすすめしたいのがLANケーブルの先端、あるいは2本のLANケーブル間に挿入する形で設置する「電源不要」なノイズアイソレーターである。

電源不要でLANケーブルの間に接続して使用するアイソレーター

このタイプは比較的安価な価格帯に上質な製品がある。何より別途電源を必要としないのがいい。ネットワーク環境改善アクセサリーには電源を必要とするものが多い。もちろん改善効果も大きいのだが、電源のクオリティがそのパフォーマンスに大きく影響するため、より良い音質を求めて遅かれ早かれ上質な外部電源やオーディオ専用電源ケーブルを追加したくなる。その点、このタイプのノイズアイソレーターは自己完結していて、電源不要で確実な効果が得られるのである。

LANケーブルの先端に取り付けるタイプのSilent Power「LAN iSilencer」は入力にLAN(RJ-45)ソケット、出力にLAN(RJ-45)プラグを装備する。出力側をネットワークトランスポートやルーター、スイッチングハブ等に接続して使う。内蔵するガルバニック絶縁技術により電気回路を分離して、グラウンド電位の差やAC電源による誘導電流を遮断する。

2本のLANケーブル間に挿入する形で使うアクセサリーの代表格はEnglish Electric「EE1」だ。前出のケーブルブランド、コード・カンパニーのノイズ吸収技術とノウハウが投入されている本機は内部に独自開発のICチップを直列に配置してノイズを吸収し、熱に変換して発散する。

またその上級機「EE1Plus」はガルバニック絶縁と、音質に最も有害な帯域のノイズに特化したフィルターを採用。さらに「EE1Plus」自体がノイズと振動を拾わないよう、精密切削によるアルミ製ケースと制振力の高い脚部を備える徹底ぶりである。

空き端子装着アイテム -S/Nと空間表現力が向上

電源なしで完結し、なおかつ効果も高いアクセサリーと言えば忘れてはならないのが、ネットワーク機器の空き端子に装着するタイプのアクセサリーだ。

対策するノイズの種類でざっくり分類すると、まず主に関連機器の外部から侵入するノイズに対策するアクセサリーとしてaudioquestのノイズストッパー「RJ CAPS」、トップウイングTOPWING「LANmute」、アコースティック・リヴァイブのLANターミネーター「RLT-1K」がある。

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AUDIOQUEST ノイズストッパー「RJ CAPS」(1個:4,730円/税込)/TOPWING「LANmute」(3個:8,800円/税込)

次に、主に機器内部のノイズ対策アクセサリーとしてYUKIMU SUPER AUDIO ACCESSORY「PNAシリーズ」、コード・カンパニーの「GroundARAYシリーズ」、Synergistic Research「UEF Performance Enhancerシリーズ」。

Synergistic Researchの「UEF Performance Enhancerシリーズ」。RCAやUSBなど各種端子形状を取り揃える。Ethernetコネクターのものは60,500円(1本/税込)

これらはネットワークプレーヤーやルーター、スイッチングハブの空き端子に挿すだけで目覚ましいS/N、空間表現力等の向上効果が得られるのである。

「ネットワークオーディオ注目アクセサリーチェック」、次回はさらに掘り下げて、光アイソレーター・スイッチングハブ・ルーターそして電源アクセサリーを取り上げる。

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