【ミニレビュー】グランプリ受賞モデルを重点チェック。Qobuz再生が冴えるEnglish Electricの「EE1 Plus」
今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今回から年末までは、「オーディオアクセサリー銘機賞2026」の受賞モデルを重点ピックアップ!まずはEnglish Electric(イングリッシュ・エレクトリック)のネットワーク対策アイテム「EE1 Plus」をご紹介!
解像度が高まりつつ質感はマイルドに
イギリスのEnglish Electricから新しいネットワーク専用ノイズ対策アイテム「EE1 Plus」が発売された。一昨年オーディオアクセサリー銘機賞グランプリを受賞した「EE1」の上位機である。ガルバニック絶縁に加え、音質に最も有害な帯域のノイズに特化したフィルターを採用。さらにコードカンパニーのアレイテクノロジーも導入することであらゆるノイズを吸収、熱に変換して発散するという。
筆者がいつも「EE1」を繋いでいるルーター・ネットワークトランスポート間に繋いでQobuzで試聴してみる。
…S/Nのレベルが違う。ノイズフロアが段違いに低い。メラニー・デ・ビアシオ「Lilies」は各音に漲るエネルギー感が向上する。中央に定位するヴォーカルは立体感と密度感がグーンッとアップして聴き手に力強く迫ってくる。他方でささやき声になると繊細さを増している。ダイナミズム表現の幅が相当広がっているのだろう。
タン・ドゥン『交響曲1997「天、地、人」』は冒頭の鐘の音の解像度が桁違いに高い。他方で児童合唱は瑞々しさを増している。全体的に解像度が高まりつつ質感はマイルドになっている。
ハイファイ性能の高さと疲れさせない聴きやすさをこれほど高度に両立させるアクセサリーも珍しい。
