次期ローマ教皇は誰だ? 陰謀・差別・スキャンダルうごめく“コンクラーベ”を覗き見る極上ミステリー
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2024年製作の『教皇選挙』をご紹介します!
◇
『教皇選挙』
(配信:Amazon Prime Video)
発売:キノフィルムズ/木下グループ/販売元:ハピネット・メディアマーケティング
(C)2024 Conclave Distribution, LLC.
第97回アカデミー賞にて8部門にノミネート、脚色賞を受賞したエドワード・ベルガー監督作。ローマ教皇の死去に伴い、新たな教皇を選出するための選挙「コンクラーベ」が開催される。
世界各国から100人を超える候補者たちが集まり、選挙を取り仕切ることになったローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)。秘密裏に行われる選挙の裏側では、さまざまな陰謀・差別・スキャンダルがうごめいており、コンクラーベは混迷を極めていくのだが……。
本来クローズドにて執り行われる教皇選挙の舞台裏を覗き見ることができるという舞台立て。100名余りの聖職者による投票によって、72票を獲得する者が現れない限り延々と投票を繰り返していくという、冗談抜きで根比べのコンクラーベ。そこで繰り広げられていく葛藤、過ち、不正、策略。先読みを許さない二転三転する物語。
それらを高度な領域で体現するに至るエドワード・ベルガー監督の確かな手腕と、レイフ・ファインズをはじめとした豪華キャスト陣による名演。どれをとっても秀逸であり、あっという間に2時間が過ぎ去る極上のミステリー。
物語冒頭、“確信”してしまうことの危うさを説くローレンスの言葉には、私たちが生きる実人生においても大事な要素が詰まっており、こちらも是非ご注目いただきたい。
(C)2024 Conclave Distribution, LLC.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
| ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。 |
