【連載】ガジェットTIPSリターンズ
電池ボックスのマイナス側はバネ。その理由を2つ言えますか?
充電式バッテリー全盛の現在ですが、ガジェットでは乾電池式もまだまだ元気。乾電池は電力が切れても交換すればOK、待つ必要はないうえにどこでも購入できます。充電式乾電池を使うという手もあるので、柔軟な使いかたが可能です。
そんな乾電池駆動の機器の、電池ボックス(乾電池の格納スペース)を見てみると……プラス極とマイナス極が互い違いに並ぶ配置をよく見かけます。しかもお約束のようにプラス極側は平らな金属板で、マイナス極側には伸縮する金属が。なぜなのでしょう?
理由のひとつは「圧着を得るため」。乾電池の極を金属部に圧着させないと、期待した導電性を得られないからです。スプリングや折り曲げられた金属の力により、適度に圧着させようというわけです。
もうひとつの理由は「極性の間違いを防ぐため」。電池ボックスをよく見ると、プラス極側は中央がやや凹んでいるか、プラス極があてがわれる部分の左右が絶縁突起により少し高くなっていることがわかります。無理やり逆方向に装填しても、乾電池の電極がうまく接触できないのです。
なお、乾電池を誤った方向に装填すると液漏れや破裂といった事故につながるため、業界団体では逆方向に装填しても電流が流れない設計を推奨しています。
前述した絶縁突起も、日本工業規格/JIS C 8514で逆装填防止策のひとつとして紹介されているものです。
